ダンゴムシを駆除したい!
ダンゴムシは畑だけでなく家の周りや室内にも出没しますが、人間に直接危害を加えることはありません。イエダニのように室内で噛まれる被害もなく、毒やアレルギーの原因にもなりません。そのためダンゴムシは人間の天敵ではないのですが、ダンゴムシを駆除したいと考える人は多いです。
体を丸めるのは自己防衛のため
ダンゴムシは、体に刺激を与えると体を丸くする習性があります。5節に分かれた体の外側は硬く丸い形ですが、お腹がある内側は柔らかく平たいです。そのため天敵に攻撃されると、自己防衛のために体を丸めます。ただし丸まったダンゴムシが人間の天敵になることはありません。
コンクリートも食べる
ダンゴムシは落ち葉や害虫の死骸を主食にしていますが、雑食性でコンクリートも食べます。コンクリートにはカルシウムが含まれています。ダンゴムシは天敵から身を守るために、カルシウムから硬い殻を作る必要があるのです。そのため、ダンゴムシは天敵からの自己防衛のためにコンクリートを食べています。
農業害虫である
雑食性のダンゴムシは野菜や植物の葉や茎を食べるため、農業害虫に含まれます。ダンゴムシは畑の中でも特に柔らかい野菜や植物の新芽を好みます。ダンゴムシが大量発生した畑では、野菜などに被害が出てしまうのです。ただしダンゴムシの被害が出ても、畑の野菜や植物が全滅するほどの被害にはなりません。
駆除理由の多くは「不快害虫だから」
ダンゴムシは基本的に人間に害がなく、農業害虫とはいえ有益虫としての側面もありますが、一般的には「駆除したい」と考える人もいます。その理由は不気味な見た目にあります。ダンゴムシのような見た目の虫は「不快害虫」に分類され、害はなくても駆除さやれることが多いです。
ダンゴムシを無農薬で駆除する方法
ダンゴムシは無農薬でも駆除できます。無農薬での駆除は即効性がありませんが、土壌や環境に影響を及ぼしません。さらに無農薬での駆除には「家にあるものを駆除剤にする」「駆除剤以外の利用法がある」などのメリットがあります。
無農薬の駆除①酢や木酢液を使用
自宅にあるものを使ってダンゴムシを駆除するなら、酢や木酢液を使う方法がおすすめです。ダンゴムシは酢のにおいが苦手で、においがする場所には近づきません。ただし庭先などに使う場合、酢のにおいが気になることがあります。この場合は、酢と同じ効果がある木酢液を使ってもOKです。
木酢液とは?
木酢液は、木を燃やしたときにできる乾留液のことです。農業・園芸分野では病気や害虫対策・土壌の改良に使われています。消臭・殺菌作用があるため、皮膚に触れても大きな被害はありません。木酢液はホームセンターなどで簡単に手に入りますが、木材があれば自分で作ることもできます。
無農薬の駆除➁コーヒーを使用
コーヒーも、ダンゴムシの駆除剤として使えます。コーヒーにはカフェインとフェノール性物質が含まれています。コーヒーを土に撒いておくと、これらの物質が雑草を生えにくくさせるため、ダンゴムシの被害を抑えられるのです。冷めたコーヒーを直接土にかけてもよいですが「コーヒーかすを土に混ぜる」「乾燥させたコーヒーかすを土に撒く」でもOKです。
コーヒーは室内に置く忌避剤におすすめ
コーヒーのカスには、消臭・殺菌の効果もあります。そのためコーヒーのカスを置くとエサとなる害虫が発生せず、結果としてダンゴムシの発生・被害を防ぎます。しかもコーヒーには、酢や木酢液のような強烈なにおいがありません。家の中で忌避剤として使うなら、酢や木酢液よりもコーヒーのほうがおすすめです。
無農薬の駆除③ハーブを使用
グランドカバーのハーブも、ダンゴムシの駆除剤代わりになります。ハーブをグランドカバーにすると虫よけになり、さらに料理にも使えます。おすすめはローズマリーですが、ペニーロイヤルミントやクリーピングタイムならゴキブリやアリ対策にもおすすめです。