サギソウの季節別の育て方②春
植え付けが終わり、サギソウの発芽と成長を見守る季節です。
春~初夏は日なたで育てる
サギソウは梅雨の時期までは風通しのよい日なたで育てます。日照が不足すると、葉や茎が十分に育たず花が咲かなかったり、病気にかかりやすくなったりします。陽射しが強く、高温になる地域では、1日の数時間だけ日が当たるような場所でも育ちます。
水切れに注意する
用土の表面が乾いたら、ジョウロで優しく水やりをします。水やりのポイントは、用土の表面が乾いたら、鉢底から水があふれるくらいの水をかけ、根に新鮮な空気を送り込むことです。根も呼吸をしているので、空気の入れ替えが必要です。
肥料を施す
植え替えて半月ほどは根が定着せず、栄養を十分に吸収することができませんので、施肥は控えます。半月ほどたって元気でしたら、葉や花の発育を手助けするため、山野草向きの肥料を施します。液肥は与えてからすぐに効果が出ますが、水やりをすると流れてしまいます。数日置きに、何度かに分けて施肥します。固形肥料は一度置けば緩やかに効果が現れるという特徴があります。
サギソウの季節別の育て方③夏
夏になると、いよいよ花の季節です。品種にもよりますが、一般的なサギソウの開花時期は7月~8月頃の1週間程度です。
夏場は日陰で育てる
夏の強烈な日差しの下では、サギソウの葉は日焼けしてしまいます。夏は木陰に移動させたり、遮光シートやすだれで日陰を作ります。この時も風通しがよい場所を選びます。
水切れに注意する
暑い季節は、水を土の表面から鉢の底面の穴へ流すことで、鉢の内部の温度を下げる効果が得られます。春よりも更に用土が乾きやすくなっていることに留意し、表面が乾いたら水やりを行います。受け皿を使うときは時間がたてば乾く程度に浅く浸し、根腐れを起こさないようにします。
花が終わったら摘む
サギソウの花が咲き終わったら、花がらを摘みます。花が終わった後も摘まずに置いておくと種子を実らせ始め、球根に回すべき栄養を取ってしまいます。葉は光合成を行いますので、枯れるまでは摘まないようにします。
サギソウの季節別の育て方④秋
夏が過ぎ、夜冷え込むようになると葉の勢いも衰えてきます。様子を見ながら徐々に水やりのペースを落とします。
施肥し、球根を太らせる
花の後に肥料を施し、球根を大きく育てることができれば翌年も花を咲かせてくれます。春と同様に、山野草向きの液肥、または固形肥料を使います。
サギソウの季節別の育て方⑤冬
サギソウの球根は掘り出さず、鉢に植えたまま冬越しします。
凍らない場所で冬越しする
サギソウは寒さには比較的強いですが、冬は用土の表面が凍ったり、霜が降りない場所に鉢を移動して冬越しします。暖かい地方であれば、特に場所を変えず冬越しすることもできます。
乾燥に注意する
冬になり、葉が黄色くなって枯れてしまうと水やりは不要なように感じてしまいますが、冬越しの際も水分は必要です。月に数度は用土の表面を確認し、乾燥していれば水やりを行います。
まとめ
サギソウは、ポイントを押さえれば毎年花を咲かせることができます。下に注意点をまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
サギソウ栽培のポイント
- 早春:球根は毎年新しい用土で植え替える
- 春&夏:風通しのよい場所に置き、用土の表面が乾いたら水やりを行う
- 夏:花が終わったら花がらを摘む
- 冬:凍結や霜に注意しながら冬越しする
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出典:BOTANICA