「まりも」とは
「まりも」は北海道へ旅行に行かれたことのある人には、お土産屋さんで見たことがある人もいるかもしれませんね。まりもをはじめて見たときはその球体がまるで餌でも食べて大きく育つ、水中生物かと思ったかもしれませんが実際どんな生き物なのでしょう?
まりもの概要
学名 | Aegagropila linnaei |
属性 | マリモ属 |
科目 | アオミソウ科シオグサ目 |
和名 | マリモ(毬藻) |
英名 | Marimo |
「まりも」の生息地
日本の東北方面から北海道に点在している湖や沼などの淡水に生息しています。大きな球体で生息しているのは、北海道の阿寒湖と青森県の小川原湖のまりもだけで、阿寒湖のまりもは1952年に特別天然記念物に指定され、昨今では絶滅危惧種に指定されています。
『天然記念物』とは日本にとって学術的に希少が高く、国土の地質、環境などから日本の成り立ちなどの研究に活かせることから、各方面の自然やそれにまつわる文化を守ることです。
「まりも」の種類
日本国内に生息する「まりも」の種類をご紹介します。
北海道 | 阿寒湖 | 阿寒毬藻 |
北海道 | シアルトロ湖 | 藻類マリモ |
富士五湖 | 河口湖 | フジマリモ(人工) |
富士五湖 | 山中湖 | フジマリモ(人工) |
青森県 | 小川原湖 | ウィットロキエラ・サリナ |
秋田県 | 獅子ヶ鼻湿原 | 鳥海マリモ(天然記念物) |
富山県 | 中新川郡立山町 | タテヤママリモ |
お土産の「まりも」は本物?
阿寒湖に生息しているまりもは特別天然記念物のため、取ることも販売もできません。お土産物屋さんで売っているまりもの多くは、ロシアの湖に生息している糸状の藻を採取し人工的に丸くしたものや、輸入された「西洋まりも」です。キーホルダーに付いている密閉された容器の物は、造花のようなフェイクかもしれません。
「まりも」の育て方について
コロンと丸くてかわいらしいまりもですが、育ててみたいと思ってもどう管理をしたらいいのか、大きく育てることはできるのか?そんな神秘に包まれているイメージもありませんか?しかしそれほど難しくはないので飼い方の解説をしていきましょう。
用意するもの
基本的なものはこれだけです。
- まりも
- 水槽や容器(まりもの大きさや個数に合わせた大きさ)
- 水(水道水)
- 茶こしや小さめのザル
- 小さめのハサミ
「まりも」の入手方法は?
観光地になっている湖沼にはお土産として扱っているところもあるかもしれませんが、通販でも気軽に入手できるので便利です。お土産で売られているまりもと同様に糸状の藻を丸く加工したものか、ヨーロッパから輸入された西洋まりもです。
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「まりも」に餌はいるの?
まりもは植物なので餌の必要はありません。他の植物と同じように光合成で育つので、適度な光があれば育ちます。市販されている「まりもの餌」「まりものご飯」は何か栄養成分があるわけではなく、水質を一定に保つものなので水道水だけで充分です。
「まりも」の寿命について
「まりも」は大切に育てれば何十年でも生きていられます。阿寒湖のまりもが絶滅危惧種になった理由には水質が悪くなり、湖の透明度が下がり日の光が届かなくなってしまい、まりもが枯れて死んでしまったことからです。水と光の管理さえ整えれば元気に飼うことができます。
ボタニ子
次ページからはまりもの育て方のポイントを紹介します!
出典先:写真AC