「まりも」の育て方のポイント
マリモの生長はとてもゆっくりです。1年で10mmくらいしか生長しませんので、気長に飼育していきましょう。飼い方のポイントは次の通りです。
- 水の交換は1週間1度くらいしましょう。(水が濁ってきたら)
- 水温には十分に気をつけましょう。
- 光を入れ光合成ができるように水槽はきれいに保ちましょう。
育て方①水槽の置き場所
もともと寒冷地で透明度の高い湖に生息しているまりもは、高温と強光に弱い植物です。光合成で育っていくとはいえ、強光で水温が高くなるとまりもは弱ってしまいます。直射日光はさけ、薄明かりが入るくらいの日陰やカーテンで光を和らげられる場所に置いてください。
育て方②水の交換
水槽の水を交換する時には、まりもを茶こしや小さいザル、専用の網などを使って掬い上げておきましょう。手抜きをして水を流すときにまりもを排水口に流してしまった、という声も聞かれるので、すくって別の容器に入れておくことをおすすめします。
育て方③お手入れの方法
水槽の水を交換する時にまりもを見て、白くなったり枯れている部分はハサミでトリミングをしてください。洗い流す時に強い水流をあてるとまりもは崩れてしまいます。一度崩れると元の形には戻らないので注意しましょう。
「夏」の飼い方で管理するべきこと
35℃を超えるとマリモは枯れてしまうので、夏は水温や水質には十分に気をつけてください。夏の室内は気温が上昇しやすいので特に要注意です。3日に1度は水槽の水を交換し、水質に気をつけましょう。冷蔵庫に避難させるのもいい案ですが、日に当てないと枯れてしまうので要注意です。
夏に注意するポイント
- 低日光と低温環境にすること
- 日中だけ直射日光の入らない場所に移動させる
- ふた付きのボトルなどで飼育している場合はふたはあけておく
「まりも」はインテリアにも最適
手軽な癒しとしてアクアリウムを始めるのに最適なのがまりもです。魚を飼うと水の交換や水槽の手入れが大変になりますが、まりもだけならそこまで大変ではないでしょう。容器を工夫したり白砂や貝殻を入れてあげるだけでもかわいらしくなります。
飼い方での注意
他の生き物との共存
まりもだけだと寂しそうに見えるので、金魚などの鑑賞魚を入れたくなりますが、それは避けてください。まりもは「藻」なので魚にとって餌になってしまい、食べられてしまうからです。メダカはまりもを食べないようですが、排泄などで水が汚れやすくなります。
他の水草との共存
「水草なら大丈夫では?」と思われがちですが、水草でも育てる環境が違えばどちらかが枯れてしまったり、上手く生育できない場合があるのでおすすめできません。また、雑藻が発生しやすくもなります。
ボタニ子
「まりも」をインテリアとして楽しむグッズ
まりもと他の生物との共存はなかなか難しいようですが、人工的なものを使うだけでとても楽しい物となります。インテリアの癒しグッズとしてまりもを育ててみましょう。
人工の水草
本物の水草ではなく人工の水草で、湖の中を少しでも再現できたら楽しいですね。
人工苔石ミックス
まりもと同じような質感で水槽の中を装飾したら一体感が出ます。
人工の底砂
ブルーの他にも何色か色があります。自分好みの底砂で楽しみながらお水もキレイに保てます。
アクアリウム魚飾り
プラスチック製の飾り魚です。ワイヤーと吸盤が付いているので水槽の底にくっつけると、ユラユラ泳いでいるように見えます。
「まりも」の増やし方
まりもの増やし方は人工的に増やさなくても生長の過程でやってきます。天然まりもは水流によって球体になりますが、水槽のように流れのないところで飼うと、ある程度の大きさになったとき、自然に割れて崩れてしまうことがあります。そのときがきたら丁寧に丸め直し、小さなマリモにして水に戻せば自然に増やすことができます。
ボタニ子
無理にちぎったり強い力を加えず自然のままに育てるのがコツです。
育て方まとめ
育て方のポイントと飼い方の注意点をご紹介しましたが、いかがでしたか?暑さに弱いまりもは夏の暑さに要注意です。気温・水温に気をつけ大切に長く育てて上手に増やすことができれば、まりものぷかぷかしている様子はとても癒しになってくれます。皆さんもぜひ毬藻を育てて楽しんでくださいね。
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次は観賞魚や水草のかわりになる装飾グッズを紹介しますね。