緑のカーテンの効果
緑のカーテン、またの名をグリーンカーテンとは、つる性の植物を栽培してネットや壁にはわせ、温度を下げるなどのメリットをもつ夏の暑さ対策のひとつです。自然のカーテンなので環境に優しいのはもちろん、他にもいろいろな効果が期待できます。
強い日射しを遮る
しげった葉が、窓から入ってくる強い日射しを遮ってくれます。直射日光を避けるので、輻射熱による温度上昇をおさえてくれるのです。また、植物が蒸散を行う際に熱エネルギーを大量に使うため、その効果によって周辺の温度が下がります。自然の力で温度が下がることによって、エアコンをつける必要が無くなるため、電気代が安くなり省エネにもなります。
疲労回復と安らぎ
植物の緑を眺めたり、植物が発する特有の香りを吸ったりすることで、身体的疲労やメンタルが回復するといわれています。日ごろの疲れを自然が癒してくれるのです。それだけでなく、自分で栽培したり植物を収穫したりすることで充実感も味わえます。成長していく姿を見るのも楽しみですね。緑のカーテンには、このような心理的効果も期待できます。
ゴーヤが適している理由
グリーンカーテンには、ゴーヤやアサガオなどのつる性の植物が適していますが、なかでもゴーヤが最適です。ここでは、主な理由を紹介します。
病気・害虫に強い
ゴーヤは南国が原産の植物なので、グリーンカーテンに活躍してほしい夏にたくさん成長して強い日射しを吸収してくれます。夏は害虫がつきやすいと思われがちですが、ゴーヤ特有の苦味成分のおかげで害虫が付きにくく、病気にかかりにくい特徴を持っています。
豊富な栄養素
ゴーヤは特徴的な苦みが美味しいですよね。実はその苦みにたくさんの栄養素が入っています。その苦味成分は「モモルデシン」と呼ばれており、血糖値と血圧を下げる、胃腸の調子を整えるなどといった夏バテ改善につながる効果があるとされています。またそれだけでなく、ビタミンC、鉄分、食物繊維がとても豊富に含まれており、それらの栄養素は加熱しても壊れにくいです。
ゴーヤのアレンジ方法
ゴーヤにたくさん含まれている栄養素は、加熱しても壊れません。そのため、いろいろな料理にアレンジできます。代表的なものはビタミンCが壊れにくいゴーヤチャンプルーですが、他にも栄養たっぷりのワタまで使い切る天ぷらや時短メニューのおひたし、子供でもぱくぱく食べられるゴーヤチップスなどがあります。栄養を活かすためには苦みは取らないことをおすすめします。
次のページでは、ゴーヤ用おすすめネット3選と緑のカーテンの作り方をご紹介します。