ヤギ除草とは?
除草剤や機械などに頼らない雑草防除の方法として、近年注目され人気の高いものに「ヤギ除草」というものがあります。除草剤や草刈り機などの代わりに草を食べるヤギを利用した雑草防除は、環境負荷の低い緑地管理の方法として里地里山から都市部まで、さまざまな場所で実施されています。
ヤギ除草活用の場とヤギの有用性
活用の場の具体例としては、国土交通省、都市再生機構、アマゾンジャパンなどがあげられます。ヤギ除草は日本各地の自治体やさまざまな企業でも実施されていますが、セラピーとして病院からの依頼が多いのも特徴です。ヤギは除草作業だけでなく企業の周辺に住む方々との交流や、患者の方々の癒やしにも役立っています。
また、愛らしい姿のヤギはお年寄りや子供達にも人気が高く、近年では高齢者施設や一般家庭からの依頼も増えています。除草に来てくれたかわいいヤギとの触れ合いは、ヤギ除草の人気を高めている理由の一つであり楽しみでもあるようです。
ヤギ除草に必要なもの(そろえたい物)
ヤギは生き物ですので、ヤギ除草を行うためにはヤギが快適に過ごせるような環境や配慮も重要です。ヤギ除草を行うために準備しておきたいものをまとめてみました。
フェンス
ヤギの逃亡や他の動物達の侵入を防ぐためには、ヤギの放牧場所を囲む形のフェンスが必要です。ネット柵や電気柵が利用されるケースもあります。フェンスづくりの際にはヤギが飛び越えるのを防止できるよう、必ず150cm以上の高さにするのがポイントです。フェンス用の支柱も必要です。
小屋
ヤギが休息するための小屋もなくては困るものです。雨を苦手とするヤギのために、必ず屋根がついたものをつくりましょう。小屋の大きさは頭数によって変わってくるため、ヤギの数に合わせたサイズのものを準備し、快適に過ごせるようにします。
水と家畜用の塩
常に新しい水が飲めるような環境が必要なので、水を補給できるタンクや自動給水器のようなものを用意すると安心です。また、ミネラル補給を目的とした家畜用の塩(鉱塩など)も必要になります。これは、草を食べるだけでは栄養分が不足してしまうためです。
ボタニ子
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