アウトドアに欠かせないファットウッドとは?採取方法や使い方を解説

アウトドアに欠かせないファットウッドとは?採取方法や使い方を解説

ファットウッドはキャンプなどで重宝するもののひとつで、アウトドア好きな方には定番の存在です。自分で見つけて使える点も魅力で、コツや方法を知っておくとさまざまな場面で役立ちます。今回はファットウッドの見つけ方や扱い方について、特徴や注意点とあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.ファットウッドとは
  2. 2.ファットウッドの特徴
  3. 3.良質なファットウッドの見分け方
  4. 4.ファットウッドの採取方法
  5. 5.ファットウッドの使い方
  6. 6.ファットウッドを扱う際の注意点
  7. 7.ファットウッドを使ってキャンプを楽しもう!

ファットウッドとは

Photo by wittco.gmbh

ファットウッドとは、松ヤニを多く含んだ松の木の一部分を指します。松ヤニとは漢字で「松脂」と書くように、マツの木から分泌される天然樹脂のことです。主に枯れた松の木の内部に見られ、簡単に火がつくことから、キャンプなどで着火剤として好んでよく使われています。松の木からいつでも採れるわけではないため、採取したい場合は注意が必要です。

松以外の木からも採取できるのか

Photo byLUM3N

松や杉、ヒノキ、サワラなどの針葉樹林はキャンプなどで使う代表的な木材ですが、ファットウッドが採れるのは基本的にマツ科マツ属の木のみで、松以外の木からは採れません。全ての松がファットウッド化するわけではありませんが、赤松、黒松、五葉(ゴヨウ)松など、「松」であれば可能性があります。

ボタニ子

ボタニ子

代表的な赤松や黒松を始め、世界には北半球を中心に100種類以上の松があるんだって!

ファットウッドの特徴

Photo byAlexas_Fotos

①燃えやすい

ファットウッドが持つ大きな特徴のひとつは「燃えやすい」ことです。松ヤニの主成分はロジンとテレビン油ですが、そのうち「テレビン油」は揮発性が高く、着火しやすく燃えやすい性質を持っています。キャンプなどで火をおこすのは時間がかかるイメージが強いかもしれませんが、燃えやすいファットウッドを準備しておけば、作業はとてもスムーズになります。

②自然の中で採取できる

Photo byFree-Photos

ファットウッドは自然の中で採取できる点も魅力です。複雑な加工が必要ないため、見つけることができれば、そのまま着火剤など燃料として使えます。キャンプはもちろんですが、自然の中で採取できることから、ブッシュクラフトに行く人にとっても嬉しい存在です。もちろん購入もできますが、現地調達できれば荷物も減らせます。

ブッシュクラフトとは

ブッシュクラフトとは森や山などの自然環境の中で、知恵や技術を生かして過ごすことをいいます。荷物は最小限にとどめ、現地調達やその場で自作した道具などを使うのが特徴です。ガスコンロではなく焚火を使うなど、自然を楽しみ味わい活用するのが魅力です。

都会に住んでいるのですが、ファットウッドを採取できるでしょうか?

ファットウッドが採れる松の木は、関東でも関西でもあちこちに生息しています。関東の中心である東京であっても、数時間電車に揺られる範囲にも山や森はあり、採取は可能です。ハイキングに行くつもりで、普段よりも遠くに足をのばしてみてください。

③腐りにくい

ファットウッドは枯れた松の木の内部に見られますが、実は腐りにくいという特徴を持っています。松は木のため、倒木や立ち枯れの木は雨水などにさらされると、もちろん腐ることもあります。しかし、表面の木が腐ったとしても、ファットウッド化した部分は腐らずに残るわけです。腐りにくいため保存方法も簡単で、採取して保存しておくことをおすすめします。

③自然に優しい

Photo byLagrangeHervé

ファットウッドは100%天然のもののため、燃やしても有毒物質が出ず自然に優しいです。市販の着火剤の中には人工的に作られたものも多く、燃やすと煙とともに有毒物質を放出するタイプもあります。森や山などの自然を楽しむのなら、自然に優しいものを選ぶのも、とても大事なポイントです。

ボタニ子

ボタニ子

次は、良質なファットウッドの見分け方について説明していくよ!

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良質なファットウッドの見分け方

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