セイロンベンケイソウとは?上手に花を咲かせるための育て方を紹介!

セイロンベンケイソウとは?上手に花を咲かせるための育て方を紹介!

セイロンベンケイソウをご存知ですか?「マザーリーフ」や「ハカラメ」という別名をもち、名前のとおり葉から芽が出てくるのが特徴です。常緑性で開花時期が長く、初心者でも簡単に育てられます。そんなセイロンベンケイソウの特徴や育て方、増やし方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.セイロンベンケイソウとは
  2. 2.セイロンベンケイソウの育て方
  3. 3.セイロンベンケイソウの剪定
  4. 4.セイロンベンケイソウの増やし方
  5. 5.セイロンベンケイソウの病気と害虫
  6. 6.まとめ

セイロンベンケイソウとは

セイロンベンケイソウをご存知ですか?南アフリカが原産の多肉植物で「マザーリーフ」や「ハカラメ」とも呼ばれている植物です。名前のとおり「葉から芽を出す」のが特徴で、鉢植えとして育てるだけでなく、葉を水に浮かべて楽しむような育て方もできるので人気があります。そんなセイロンベンケイソウの育て方や剪定方法、増やし方などをご紹介します。

セイロンベンケイソウの基本情報

科名 ベンケイソウ科
属名 リュウキュウベンケイ属、カランコエ属
別名 マザーリーフ、ハカラメ
開花時期 1〜4月
耐暑性 強い
耐寒性 弱い

セイロンベンケイソウの特徴

葉が少し肉厚で、多肉植物に分類されます。セイロンベンケイソウは、大きな葉に小さな葉がたくさん生えるのが特徴です。成長すると本来は1〜2mほどまで大きくなりますが、ほとんどが小さく剪定され、鉢植えなどで育てられています。開花時期にはベルのような形の花が垂れ下がるように咲く姿が魅力的です。

株全体に毒性がある

株全体に毒があるため、小さな子どもがいたりペットを飼っていたりする場合は置き場所に気を付けましょう。実例として、オーストラリアでセイロンベンケイソウの葉を食べた牛が死亡したという事件が起きています。しかし「解毒」「消炎」「止血作用」などの効果も期待できるため、かつて中国では薬草として使用されていた植物です。

セイロンベンケイソウの名前の由来

「大弁慶草(オオベンケイソウ)」に葉の形が似ているため、名前に「ベンケイソウ」と入っています。別名の「ハカラメ」はそのまま「葉から芽が出る」という意味です。また、大きな葉に、赤ちゃんのような小さな葉がたくさんできる様子から「マザーリーフ」とも呼ばれています。

セイロンベンケイソウの花言葉

セイロンベンケイソウには「平穏無事」「無言の愛」「信じて従う」「静穏」という花言葉が付いています。大きな葉から小さな葉がたくさん誕生する性質から「母なる愛を感じる幸せの葉っぱ」とも呼ばれるセイロンベンケイソウの特徴にぴったりの素敵な花言葉ですね。

セイロンベンケイソウの育て方

セイロンベンケイソウの花は滅多に咲かないので「幻の花」といわれています。ベルにようにかわいらしい形をしているのが特徴です。そんな幻の花を咲かせるためのコツなど、セイロンベンケイソウの育て方をご紹介します。

置き場所

日当たりと風通しのよい場所が適しています。日陰で育てると葉の色が悪くなったり元気がなくなったりするので注意してください。秋が深まり日が短くなると花を付けます。しかし、室内で夜間も照明の当たるような場所だと開花の準備ができないので、花を咲かせたい場合には昼間はたっぷりと日光が当たり、夜には暗くなる窓辺などで育てるのがおすすめです。

霜に当たらない置き場所で冬越しする

Photo by Sugaaaaa_LFLC

セイロンベンケイソウを冬越しさせるには、霜の当たらない場所で管理しましょう。冬に屋外で育てると霜が当たって枯れてしまう恐れがあります。耐寒性も弱いため冬は室内に移動し、暖かい置き場所で管理するのがおすすめです。

用土

Photo byPexels

水はけのよい用土が適しています。市販の多肉植物用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合には、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んでから少量の軽石を加えた用土を使用します。

土を使わない「水耕栽培」もできる

葉っぱを1枚切り取り、水に浮かべておくだけで次々と小さな葉っぱが誕生します。水を切らさないようにするのがポイントで、葉がちょうど浸るぐらいの水の量で十分です。約1週間程度で根が出てきます。そのまま日当たりのよい場所で水を与えて育てると2〜3週間ほどで芽がたくさん出てくるので、芽が3cmぐらいに成長してから土に植えても構いません。

植え付け・植え替え

植え付けや植え替えは5〜6月か9月に行います。根が長く成長するので、深めの植木鉢に植え付けるのがおすすめです。2〜3年に1度は植え替えが必要で、植木鉢の底から根が出ていたら、ひと回り大きな植木鉢に植え替えましょう。根に付いた古い土を半分ほど落としてから植え付けてください。

水やり

Photo byElla_87

やや乾燥気味に育てるのがポイントです。原産地が熱帯地方や亜熱帯地方のため、乾燥に強くあまり水やりをしなくても元気に育ちます。とくに冬場は休眠期に入るので、土の表面が乾ききってから様子を見ながら水やりをしてください。水の与えすぎは根腐れの原因になるので注意が必要です。

肥料

Photo byJing

肥料は開花が終わった5〜9月にかけて、緩効性の化成肥料を与えます。10〜11月は液体肥料に変更してください。また、植え付けの用土にリン酸を多く含んだ緩効性肥料を、元肥として与えましょう。リン酸は花付きをよくしたり、開花を促したりする効果が期待できます。

上手に花を咲かせるコツ

  • 日当たりのよい場所で育てる
  • 水はけのよい用土を使用する
  • 深めの植木鉢に根鉢を崩してから植え付ける
  • 水やりは控えめに行う
  • リン酸を多く含んだ元肥を施す
ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、剪定と増やし方、病気と害虫についてご紹介します。

次のページ

セイロンベンケイソウの剪定

関連記事

Article Ranking