キダチアロエとは
キダチアロエとは、ツルボラン科アロエ属の多肉植物です。茎が伸びて木のようになり、そこからいくつもの葉を広げることから、漢字では「木立ちアロエ」と表記されるようになりました。原産地は南アフリカですが、日本でも多くの家庭で観賞用や食用に栽培されています。栄養価が高く、さまざまな用途に利用され、生薬としても人気が高いです。
キダチアロエとアロエの違い
アロエとは、ツルボラン科アロエ属の総称のことを言います。葉に苦みがあることから、古代アラビア語でalloeh(苦みのある)と表記されたのが、名前の由来です。500種類以上の品種がありますが、日本ではキダチアロエとアロエベラが流通の多くを占めています。つまり、アロエは総称で、キダチアロエは品種名です。
キダチアロエとアロエベラの違い
キダチアロエ | アロエベラ | |
---|---|---|
科名 | ツルボラン科 | ツルボラン科 |
属名 | アロエ属 | アロエ属 |
花の色 | 赤橙色 | 黄色 |
主な用途 | 鑑賞用・食用 | 食用 |
葉の厚さ | 1~2cm | 3cm |
葉の大きさ | 最大5cm | 最大10cm |
生え方 | 木のように生える | 地面に這うように生える |
キダチアロエとアロエベラの一番の違いは大きさと生え方です。アロエベラはアロエ属の中でも大きな品種であり、葉は肉厚で食用に向いています。どちらも葉の外側の皮に強い苦みがありますが、葉の内部のゼリー質には苦みはありません。皮の苦みは「アロイン」と呼ばれる成分で、キダチアロエはアロエベラの1.5倍の量を含んでいます。
アロエベラの使用方法
アロインはさまざまな効能が期待できる成分で、キダチアロエは皮ごと食用や美容などの用途に使われます。しかしアロエベラの皮に含まれるアロインは薬機法で使用が禁止されており、使用時は皮をむかなくてはいけません。皮をむくことでアロインは無くなりますが、その分苦みが無くなり食べやすくなるメリットがあります。
ボタニ子
ボタ爺
アロエは生薬に使われるほど、さまざまな効能を持っておる。主な成分がもつ効果や効能を見ていこうかの。注意点も忘れずにチェックじゃ!
キダチアロエの主な成分と効能
主な成分①アロエウルシン
アロエウルシンは、粘液質の中にあり、キダチアロエのみに含まれる成分です。細胞の再形成を促す働きや、抗潰瘍作用を持つため、肌の再生や潰瘍、火傷への効果が期待できます。ただし、火傷は水ぶくれ程度の軽いものに限って使用するようにしましょう。
ボタニ子
次はキダチアロエの成分「アロエニン」を紹介するよ!
アロエは「医者いらず」と言われるほど、栄養分が豊富!主な成分は、どんな働きをするのかしら?