ショウジョウバカマとは?特徴や育て方をご紹介!開花時期はいつ頃?

ショウジョウバカマとは?特徴や育て方をご紹介!開花時期はいつ頃?

ショウジョウバカマは野山に春を告げる花です。開花時期や植物としての特徴をご紹介します。ショウジョウバカマは高山植物としても知られますが、人里近くにも自生するので山野草として栽培可能です。育て方や増やし方についても解説します。

記事の目次

  1. 1.ショウジョウバカマとは
  2. 2.ショウジョウバカマの特徴
  3. 3.ショウジョウバカマの種類と似た花
  4. 4.ショウジョウバカマの育て方
  5. 5.まとめ

育て方③植え付け・植え替え

植え付け・植え替えは花が終わった5~6月か、暑さの過ぎた9~10月に行います。3~4号鉢(直径9~12cm)に1株が目安です。7~8号鉢(直径21~24cm)に数株をまとめて植えると見栄えがします。鉢は平鉢を選び、用土を盛り上げるようにして、根茎部分が隠れる程度の深さに植え付けましょう。

根土を落としてから植える

植え方は根回りの土をよく落としてから、新しい用土で植え替えるのがポイントです。根を広げ、竹串などを用いて根と根の隙間に用土が入るように植え付けます。根を傷つけないように気をつけましょう。鉢植えの植え替え頻度は、1~2年おきです。庭植えの場合は3~5年に1度掘り上げて、株を整理します。

育て方④水やり・肥料

Photo byBlackyfedora

ショウジョウバカマは根が乾燥することを嫌います。4~10月の生育期の鉢植えの場合、用土が乾き始めたときが水やりのタイミングです。冬は表面が乾いてからたっぷりと水やりします。庭植えなら、日照りで乾燥したときに水やりをしましょう。7~9月には湿度を保ち葉を保護するために、1日1回霧吹きで葉水を与えます。株の周囲に打ち水をするのも効果的です。

肥料が足りないと花が咲かない

ショウジョウバカマは肥料を多く必要とし、足りないと花が咲かないことがあります。追肥は、3~9月にかけて月に2~3回、草花用液体肥料を1500~2000倍(真夏には3000倍)に薄めて与えましょう。3~5月には窒素分が多いもの、6~9月にはリン酸とカリウムが多い液肥を選びます。置き肥する場合は春と秋に、油かすと骨粉を与えますが、葉や根に触れないように置くのがポイントです。

育て方⑤病害虫

Photo by norio_nomura

病害虫の心配はあまりありません。ただし、新芽が出る時期にナメクジの食害を受けることがるので注意します。また、春先からはアブラムシが発生し、花芽や新芽につきやすいです。見つけ次第駆除し、薬剤を散布しましょう。

育て方⑥増やし方

株分け

ショウジョウバカマの増やし方は、株分け、栄養繁殖、葉挿し、種まきです。最も一般的な増やし方は株分けで、5~6月に植え替えを兼ねて行います。葉の中心についている芽を確認し、手で簡単に引きはがせるものだけを株分けします。どの株にも芽と根がついているようにしましょう。

栄養繁殖

栄養繁殖は、前述したように葉の先端から不定芽を出して増える性質を利用した増やし方です。画像のように自然に不定芽を形成する場合もあります。意識的に行う場合に使用するのは、栄養状態のよい株の3年葉です。葉の先を用土につけておくか、水苔などを薄く被せてピンで押さえておくと、芽と根がでてきます。

葉挿し

出典:写真AC

葉挿しの適期は6~7月です。増やし方は、付け根から切り取った葉の上半分を切り落とし、湿らせた鹿沼土に挿します。水苔などで保湿しておくと2週間前後で発根します。生育がよければその年の秋、遅くても翌年の春に定植します。

種まき

種まきによる増やし方の場合には、5~6月に熟した実から種を採ります。実がはじけて風に飛ばされないうちに採取しましょう。種は乾燥すると発芽しなくなるので、採取後すぐに蒔くことが大切です。条件が合えばこぼれ種から増えることもあります。用土は親株の植え付けに用いる土か、水苔を少し加えて保湿力を高めたものです。乾燥しないように管理すると1か月程度で芽が出ます。

まとめ

出典:写真AC

ショウジョウバカマは、山野草や高山植物を育てたことがない方でも比較的育てやすい植物です。盆栽やコケ玉に仕立てると風流で、花の色も選べるので人気があります。ショウジョウバカマの可憐な花を見ると、いつもよりも春の喜びを実感できるかもしれません。ぜひ、ショウジョウバカマを育ててみてはいかがでしょうか。

jitsu
ライター

jitsu

ものづくりと読書と植物が大好きで、家の中は手芸作品でいっぱいです。

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