ゴゼンタチバナ(御前橘)とは?名前の由来や特徴、育て方までご紹介!

ゴゼンタチバナ(御前橘)とは?名前の由来や特徴、育て方までご紹介!

ゴゼンタチバナ(御前橘)をご存知ですか?日本の高山に広く自生している山野草で、白くて可憐な花を咲かせる植物です。多年草に分類され、花後は真っ赤な実をたくさん付けます。そんなゴゼンタチバナの特徴やよく似た花、育て方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ゴゼンタチバナ(御前橘)とは
  2. 2.ゴゼンタチバナ(御前橘)の特徴
  3. 3.ゴゼンタチバナ(御前橘)の育て方
  4. 4.まとめ

ゴゼンタチバナ(御前橘)とは

ゴゼンタチバナは、日本の高山に広く自生している山野草です。開花時期には白くてかわいらしい花を咲かせ、花後は真っ赤な実をたくさん付けます。ほとんどが1つの花に7個の実を付けますが、まれに10個の実が付いているものがあり見つける喜びも楽しめる植物です。そんな素敵なゴゼンタチバナの特徴や育て方をご紹介します。

基本情報

科名 ミズキ科
属名 ミズキ属
和名 御前橘
開花時期 6月〜8月
形態 多年草
草丈 5cm〜15cm

名前の由来

初めて発見された場所が「御前峰(ごぜんがみね)」という高山で、名前に「御前」という山の名前が入っています。花後に真っ赤な実をつける様子が「カラタチバナ」という植物に似ていたため「タチバナ」を取り「ゴゼンタチバナ(御前橘)」と名付けられました。

花言葉

ゴゼンタチバナには「移り気」「古風」という花言葉がついています。純粋なイメージのある白色の小さな花がひっそりと咲いている姿はとても奥ゆかしく、古風という花言葉がぴったりですね。また、ポンポンと次々に花が開花していく様子から「移り気」という花言葉が付いたともいわれています。

ゴゼンタチバナ(御前橘)の特徴

高山に広く自生している多年草です。草丈は5cm〜15cmほどの高さで、木の下や草地によく生えています。鳥取県では絶滅危惧種にも指定されている貴重な植物です。そんなゴゼンタチバナの葉や花、実の特徴やよく似た花についてご紹介します。

4枚の葉と6枚の葉があるのが特徴です。4枚の葉には花が付かず、6枚の葉にだけ花が咲きます。葉は秋になると真っ赤に紅葉しますが、4枚のうちの1枚だけ紅葉する場合もあり変わった紅葉の仕方を楽しめるのも魅力的です。

花の部分と呼ばれていますが実際は「花」ではなく「総苞(そうほう)」というつぼみを包んでいる部分です。「花びらもどき」とも呼ばれ、虫を集めるために花を目立たせているともいわれています。1cm〜2cm程度の小さくてかわいらしい姿をしているのが特徴です。

咲き姿が似た花に「ハナミズキ」や「ヤマボウシ」がある

ハナミズキやヤマボウシもゴゼンタチバナによく似た花を咲かせる植物です。ハナミズキはゴゼンタチバナよりも大きな花びらをもち、花びらの先に亀裂が入っています。ヤマボウシは花びらの先が尖っています。ハナミズキもヤマボウシも、花に見えている部分はゴゼンタチバナと同じで「花」ではなく「総苞」といわれる部分です。

開花が終わると実をいくつも付けます。はじめは緑色をしていますが、だんだんと真っ赤に色付いていきます。1つの花後にたくさんの実が付きますが、味はあまりよくありません。山の中でおいしそうな赤い実を付けていても、動物や鳥もあまり食べないといわれています。実をホワイトリカーなどに漬け込んだものが果実酒や薬用酒として売られています。

実が似た花に「カラタチバナ」がある

名前の由来にもなっている「カラタチバナ」も美しい真っ赤な実を付ける植物です。縁起のよい植物とされ、正月のお飾りなどにも利用されています。葉や実がひと回り大きいのが特徴で、地植えや鉢植えとして育てるだけでなく盆栽としても人気です。

ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、育て方についてご紹介します。

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ゴゼンタチバナ(御前橘)の育て方

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