「カシミール3D」ってどんなソフト？その概要や上手な使い方を解説！

カシミール3Dというソフトをご存知ですか？地図ソフトの一種で、普段使用している地図アプリとは違った視点で、地図を見ることができるソフトです。風景やGPSを合わせて活用すれば、趣味や生活をさらに充実させることができますよ。そこで今回は画期的な地図アプリ、カシミール3Dの概要や使い方について紹介します。

カシミール3Dは、地理的情報システムであるGISソフトウェアです。地図ソフトは「マップ」や「カーナビ」など企業が開発しているものが多いですが、カシミール3DはDAN杉本さんが個人で開発販売しているソフトウェアです。このカシミールという名前はインド地方の名称からではなく、「可視化した地図」を見ることが由来になっています。

地形図は基本的には画像のように、平面の地図に等高線を記載し、その広狭で傾斜の度合いを判断します。カシミール3Dは日本の地理的情報をとりまとめている「国土地理院」から刊行された地図をベースに、標高ごとに色を変えたり陰影をつけたりしています。このことにより、地図が立体的に見えて、地形を感じることができるのです。このアイディアや有効性が高く評価され、カシミール3Dは2012年に国土地理院から電子国土賞を受賞しました。

カシミール3Dの入手方法にはパソコン、スマートフォン、書籍からの3つがあります。パソコンでの入手方法は、作者HPからソフトウェアのダウンロードをおこなうだけで、4種類のセットを選択できます。平面図の利用だけならフリー基本セットで充分です。国土地理院から無料の標高データをセットすれば、一部地域で3D機能がつかえます。ただしOSがWindowにしか対応していないので注意しましょう。

カシミール3Dのスーパー地形セットはスマホでも利用することができます。マップアプリのように手軽に地図の閲覧ができ、スマホに搭載されているGPSによって、現在地の情報を即座に調べることができます。アプリストアでダウンロードができ、最初の5日間は全ての機能が使えますが、以降は制限解除費用（750円/年）を払う必要があります。

開発者のDSN杉本さんが発行している、カシミール3Dの解説本です。実例などを交えて、カシミール3Dの上手な使い方についてまとめられており、付録のDVDからならオフライン環境でも、2万5,000分の1の地図と標高データを入手できる、お得な内容になってます。