登山ルートのシュミレート
カシミール3Dで登山ルートを地図に落としこめば、ルートの傾斜を把握したり、行程にかかる時間を予測したりと、さまざまなことを事前にシミュレートできます。また、道中の風景なども展望図によって確かめられるので、インスタ映えする撮影ポイントについても事前に調査できますよ。
登山ルートを地図に落とすやり方
- 開始地点で右クリックをして「新規作成」→「登山道作成」を選択
- あまり細かくならないように白地図上の登山道をなぞる
- 目標となる地点が途中であるときは、SHIFTキーを押しながらクリック
- 途中で失敗したときは、右クリックをすると1つもどることができる
- 最後まで行きついたら右クリックをして「確定」を選択
登山ルートを決めれば、GPS情報を抽出したり行程時間をシミュレートすることでできるよ。
鳥瞰図で動画素材の作成
鳥瞰図とは空から鳥が見ているような風景のことをいいます。カシミール3Dでカシバードという機能を使うと、その鳥瞰図を作成できます。カシバードを使った鳥瞰図は地理学的に島や山の形状を知るだけでなく、風景の3DCG映像としての作成も可能です。光の角度や、夕焼けや雪模様などのバリエーションも豊富で、条件を設定すれば好みの動画素材にもなります。
カシバードによる鳥瞰図の作成方法
- 鳥瞰図をみたい地点で右クリックをしてカシバードを起動
- カシバードが起動したら、方角やカメラの向きを画面をタップして変える
- 画面左上のスクロールバーかマウスホイールで、カメラの高さの位置(対置高度)を上空にする
- 対置高度の右にあるバーで撮影距離の調整をする
- 4.の調節で、カシバードで表示されている範囲以上の風景を撮影できる
- カメラのレンズの設定や太陽の時間帯、風景の設定をお好みに決めたあとに撮影ボタンを押す(鳥瞰図ではコンパクトカメラがおすすめ)
- 満足のいく撮影ができていれば、左下の「撮影をアルバムに送る」ボタンを選択し保存
私たちの住んでいるところも、こうやって見ると全然違った印象になりますね。こんな映像が簡単に見られるのは凄いわ。
スマホでのカシミール3Dの特徴と使い方
スーパー地形について
スーパー地形はカシミール3Dの機能の一部をスマートフォンでも見られるようにしたアプリです。マップアプリを使う感覚で、カシミール3Dの特徴である地形を感じる地図を、スマートフォンで手軽に見ることができます。GPSで現在位置の地形を知ることで、普段の地図と違った視点で近所の地形を知ったり、現在見えている山の名前を知ることができます。
ルートを可視化する
スーパー地形の活用方法は、GPSデータとの連携が最も役に立ちます。スーパー地形でルートを決めた後にGPSナビゲーションをすれば、地図上に道路のない道でも、立体的な地図で目的地までの方角と距離を導いてくれます。さらに、歩いたルートが記録されるので、道を間違ってしまっても、もと来たルートに戻ることができます。
まとめ
カシミール3Dは普段みる地図とは全く異なる視点から、地域の状態を観察することができます。登山が好きな人にとって重宝するツールなのは間違いありませんが、地理や地図が好きな人は自分の住んでいる地域を見るだけでも充分楽しめます。興味のある方は「カシミール3D」やアプリストアの「スーパー地形」で検索してダウンロードしてみてください。
出典:カシミール3Dを使用して筆者撮影