チドメグサの使い方
チドメグサは種類により特徴が異なるため、利用法も種類により違いがあります。ここではチドメグサの種類別に観賞用・グランドカバープランツ・薬草や生薬についてをご紹介します。
水槽の水草にする
チドメグサを水槽の水草にするのが、おすすめの利用方法です。水草に使用されるアマゾンチドメグサは苔防止など水質浄化の効果があるといわれ、水槽の観賞用を兼ねた水草としても利用されています。
アマゾンチドメグサの育て方
チドメグサを水中で育てるには、強めの光と二酸化炭素が必要です。ミネラルを含むアクアソイルなどの低床材を敷いたあとは、低床にアマゾンチドメグサを抜けないように斜めに差し込み植えます。
水草の量はどのくらいが最適?
アマゾンチドメグサは水中で育ちやすいため、アマゾンチドメグサが育ちにくいときは強めのライトをあて、水中に浮かして茎の光合成をしやすくしましょう。低床材のソイルと同じくらいの量の水草なら、ソイルの栄養成分が余って苔ができやすくなるのを防げます。
古くなり栄養のでなくなったソイルは1年~2年で交換しましょう。
ボトルアクアリウム
水換え不要とされる便利なボトルアクアリウムもおすすめです。小さめの容器でも浄化作用があるアマゾンチドメグサとソイルがあれば魚も水草もよく育ちます。ソイルと相性がよい魚は熱帯魚で、相性の悪い魚は金魚だといわれていますが、適したソイルもあります。ボトルにソイルを入れ水草を敷き、熱帯魚などの生体を入れましょう。小さなスペースでも観賞用水槽として楽しめるでしょう。
ソイルによっては、設置後すぐはアンモニアなどの有害物質を放出するため、魚など生体飼育は2週間以上置いてからにします。
アマゾンチドメグサを植える方法
アマゾンチドメグサの植え方
- ボトルを用意し、アクアソイルを敷き、ハケなどで低床がまっすぐになるように整えます。
- アマゾンチドメグサの茎をピンセットで斜めに差し込んで深めに植えていきます。
- ピンセットで草がまっすぐになるように整えます。
- シリコンチューブなどを使って水を入れた容器からボトルへ優しく水を入れ替えたら完成です。
植えずに日光に当て水中に浮かせてもよく育ちます。
グランドカバーにする
繁殖力のあるチドメグサの特性を利用して、乾燥を防ぐために地の表面を覆うグランドカバープランツにするのも利用方法の1つです。強い光を当てると茎が間延びせず絨毯のように成長します。
斑入りチドメグサ(クリスタルコンフィッティ)
主にグランドカバーに使われている斑入りチドメグサ(クリスタルコンフィッティ)は、模様入りのかわいらしい小ぶりな葉っぱが魅力です。根の先端から葉が伸びて繁殖し、冬には枯れても暖かくなると再び芽を出すのも特徴です。耐寒性がある宿根草で、観賞用の植物としても人気があります。
リース型に寄せ植え
かわいらしい花を咲かせるチドメグサは、葉が小ぶりなため、ほかの草花と一緒に寄せ植えのカラーリーフプランツにも利用されています。リース型の寄せ植えに斑入りチドメグサでチャレンジしてみましょう。
薬草として使う
チドメグサには炎症に作用する薬用成分があるといわれています。全種類変わりはないといわれるチドメグサの薬効成分を活用することもおすすめです。チドメグサの葉についた土や菌をよく洗って落とし、葉をすりつぶして傷口につけるか、葉を揉み傷に貼って止血します。
チドメグサを生薬として活用
よく洗って乾燥させたチドメグサを、生薬として使います。チドメグサをお茶にして飲むと解熱効果が期待できます。フラボノイド・アミノ酸・タンニン・サポニンなどの栄養があるともいわれ、健康を保つためにも有効といえるでしょう。
まとめ
チドメグサには優れた効能があるといわれ、お茶にして飲用されています。また、チドメグサの繁殖力の高さを生かしてアクアリウムで利用するのも最適です。水槽の水質浄化もあるため、ボトルアクアリウムにもチャレンジしてみましょう。
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栄養成分が出すぎてしまわないように水はチューブでそっと注ぎ、水草も水を入れる前に植えましょう。