スズメノテッポウとは
スズメノテッポウは日本に広く分布している雑草で、イネ科の外来種に分類されている草本植物です。田んぼや畑、道端などに自生し繁殖力がとても強いので駆除が必要な場合もあります。そんなスズメノテッポウの名前の由来や特徴、おすすめの駆除方法や種類などをご紹介します。
スズメノテッポウの基本情報
科名 | イネ科 |
属名 | スズメノテッポウ属 |
別名 | スズメノヤリ、スズメノマクラ、ピーピーグサ |
形態 | 越年草 |
開花時期 | 3月〜5月 |
育成時期 | 10月〜6月 |
スズメノテッポウの名前の由来
穂や葉の部分がまっすぐで鉄砲のように見えるので「スズメノテッポウ(雀の鉄砲)」という名前がついています。また、別名の「スズメノマクラ」は、穂がふわふわとした筒型になっているため、スズメが使う枕に例えてつけられた名前です。また「スズメノ」とつく植物は他にも「スズメノカタビラ」や「スズメノエンドウ」などがあります。それぞれの特徴については下の記事も参考にしてくださいね。
スズメノテッポウの花言葉
スズメノテッポウには「遊戯」という花言葉がついています。茎の部分を草笛に利用できるので、子どもたちの遊び道具にもなるスズメノテッポウにぴったりの花言葉ですね。また、スズメノテッポウの穂が密集して生え、風にゆらゆらと揺れている様子から「遊戯」という花言葉がつけられたといわれています。
スズメノテッポウの特徴
スズメノテッポウは田んぼや畑などに自生し、細くてまっすぐに成長するイネ科の植物です。草丈は30cm〜40cmほどで、茎が横に這って増えていくので密集したように生えます。そんなスズメノテッポウの葉や花、茎などの特徴をご紹介します。
葉
葉は細長く、少し波打ったような形をしています。上に向かって長く伸び、毛は生えていません。なめらかな手触りをしていますが、葉の中心部分には葉を支える円筒状の「葉鞘(ようしょう)」があるのが特徴です。葉は3cm〜5cmほどの大きさで鮮やかな緑色や黄緑色をしています。
花
スズメノテッポウの開花時期は3月〜5月です。花茎の先に黄緑色の穂がつき、その穂に白色や黄色の小さな花を咲かせます。穂は3cm〜5cmほどの大きさで、花は黄色が雄しべで白色が雌しべです。スズメノテッポウの花粉はアレルギーの原因にもなるので注意しましょう。
茎
スズメノテッポウの茎の部分が草笛になるのをご存知ですか?地面から1本抜き取り、穂の部分を引っ張って取り出してください。1番上の葉を折り曲げて口に加え、息を吹きこむと「ピー」という高い音が鳴ります。そのため「ピーピーグサ」という別名でも親しまれています。
ボタニ子
次のページでは、スズメノテッポウの駆除方法についてご紹介します。