オヤマボクチとは?花・繊維などの特徴やおすすめの食べ方をご紹介!

オヤマボクチとは?花・繊維などの特徴やおすすめの食べ方をご紹介!

オヤマボクチといえばある幻の蕎麦の「つなぎ」として有名で、蕎麦好きの方は耳にしたことがあるでしょう。別名「ヤマゴボウ」とも呼ばれ、昔から親しまれていたオヤマボクチのことをもっと知ってみませんか。ここでは部位ごとの特徴や、おいしい食べ方レシピをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.オヤマボクチとは
  2. 2.オヤマボクチの特徴
  3. 3.オヤマボクチに似た植物
  4. 4.オヤマボクチの食べ方
  5. 5.まとめ

オヤマボクチとは

まずはじめに、オヤマボクチの基本情報をお伝えします。名前の由来やどんな場所で見られるかなど詳しく知ることで、よりオヤマボクチの魅力をより感じることができるでしょう。

基本情報

分類 キク科ヤマゴボウ属
形態 多年草
別名 ゴンボッパ・ヤマゴボウ・ネンネンボウ
分布 北海道、本州東部以北・四国
場所 日当たりのよい山野・草原
栽培地域 長野県・新潟県
花期 9月~11月
草丈 80cm~150cm

オヤマボクチはキク科で、似た花をつける「アザミ」の仲間です。名前の語源は、「お山」に生えている「火口(ほくち)」(火打石から火をとっておこすときに使われた繊維)という意味です。地域によってさまざまな呼び方があり、昔から山菜として食用に利用されていました。

オヤマボクチの分布

出典:写真AC

オヤマボクチは愛知県を境に、四国・本州東部以北~北海道の日当たりがよい山中や草原に多く分布しています。愛媛・高知・徳島・千葉などの一部地域ではレッドリスト中に指定されており、以前と比べて数が少なくなりました。本州西部以南からは、オヤマボクチよりも小ぶりの「ヤマボクチ」が多く分布しています。

オヤマボクチの特徴

次は、部位ごとの特徴をご説明します。よく似た花をつけるアザミ属の植物もありますので、山で探すときのポイントをしっかりとおさえて、野山の散策を楽しみましょう。

オヤマボクチの花は3~3.5cm程度の大きさで、丸く濃い紫色をしておりトゲがついています。アザミの仲間であり似た花が咲きますがよく見ると全く違います。違いは、アザミの花は上向きに咲き、オヤマボクチは下向きに咲きます。

似た花をつけるアザミ出典:写真AC)

繊維

葉の裏にある白い繊維は、古い時代には火おこしのときに利用されていました。また、繊維そのものが大変強く、昔から奥信濃地域では蕎麦のつなぎとして受け継がれています。

ゴボウの葉と似ており、葉の大きさは20~35cmほど、形は卵型だ円形で互生しギザギザしています。裏面には白色の細かい繊維が密集しており、この部分を取り出して利用したり、若葉を収穫して料理したりと用途はさまざまです。

出典:写真AC

オヤマボクチの根は、地中に細長いゴボウのような根を張り左右に広がります。特定の地域で味噌漬けなどにして昔から食べられていました。

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オヤマボクチに似た植物

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