アップルミントとは?
アップルミントはシソ科・ハッカ属で、1株あれば何年でも花を咲かせられる多年草に分類されます。ハッカ属には多くの種類があり、ほかのミントとの交雑も簡単にできてしまうため、ミントの正確な分類は難しいといわれています。
アップルミントの特徴
葉の特徴
葉の裏面に綿毛がついているように見えることから、別名「ウーリーミント」と呼ばれています。また、葉の形が丸いことから、和名では「丸葉薄荷」と名付けられています。開花前にあたる初夏頃には葉の香りが一段と強くなるため、その時期に収穫するのがおすすめです。開花してしまうと葉が固くなってしまいます。
花の特徴
アップルミントの開花時期は6月~7月です。茎の先に、穂状に小さな薄ピンク色のかわいい花を咲かせます。観賞用として育ててみるのもよいでしょう。
香りの特徴
アップルミントは、その名のとおりアップル+ミントをあわせ持った独特な香りを持っています。ミントの清涼感に甘酸っぱいリンゴが加わったような、爽やかな香りです。清涼感も控えめで風味もよいことから、デザートに添えられたり、サラダに混ぜられたり、ハーブティーとして飲まれたりしています。
育てるのは意外に簡単
アップルミントは土を選びません。非常に繁殖力の高いハーブです。そのため、地植えにも鉢植えにも向いており、初心者でも育てやすいといえます。庭に植える場合、地下茎を伸ばしながらどんどん繁殖していきます。庭に植える際には土の中にブロックやネットをするなどの対策が必要です。また、アップルミントは挿し木が可能で、プランターでどんどん増やせます。
アップルミントの効果・効能
効果・効能①体を整えてくれる
アップルミントには、胃の状態を整えたり、消化を助けてくれたりする働きを持つとされています。また、抗酸化作用にも期待が持てます。抗酸化作用とは、体が酸化する(体や血管の老化、シワやシミなど)ことを抑える作用のことです。また、主要成分の中にピペリテノンオキシドという薬効成分が含まれています。これは口唇ヘルペスなどにも有効であるとされています。
効果・効能②虫除け効果
アップルミントの主要成分に「リモネン」という成分があります。これは柑橘類に多く含まれている成分で、虫除け効果があるといわれています。例えば、ゴキブリは柑橘系の匂いが苦手とされていますが、それはリモネン成分がゴキブリにとって有害な影響を与えるからです。ゴキブリだけでなく、その他の害虫にも効果があるといわれています。部屋に飾ったり育てたりしながら、虫除をしてみてはいかがでしょうか。
効果・効能③リラックス効果
入浴時にアップルミントの葉を入れてみましょう。香りを楽しみつつ、疲れを和らげてくれる効果も期待できます。使い方としては、葉をネットやお茶パックなどに入れて、しばらく浴槽につけておくだけです。成分が抽出され、爽やかな香りが浴室に広がります。リラックスすることは体温の上昇に繋がり、免疫力アップやシェイプアップなどの嬉しい効果も期待できます。リラックスタイムにハーブバスを楽しむのもよいですね。