タラゴンとは
基本情報
名前 | タラゴン |
学名 | Artemisia dracunculus |
分類 | キク科ヨモギ属 |
タラゴンはハーブビネガーなどによく使われる植物です。フェンネルやアニスといったハーブと似た香りがします。主に葉をハーブとして使用し、わずかな量で料理の味が劇的に変化することから「魔法の竜(マジックドラゴン)」などと呼ばれるほどです。
名前の由来
タラゴンの名前は、ギリシア語の「drakon」(蛇)やフランス語の「estragon」(小さいドラゴン)が語源といわれています。タラゴンの細い葉がドラゴンの牙のように見えたためという説や、根が蛇のとぐろのようだからという説があります。「料理の竜」と呼ばれる理由もこのあたりにあるでしょう。
別名エストラゴン
タラゴンの名前の由来となったフランス語の「Estragon」(小さい竜)がそのまま別名として残っています。英語では日本と同様にTarragon(タラゴン)、イタリアではDragon(ドラゴン)と呼ばれています。
タラゴンの特徴
魔法の竜とまで呼ばれるタラゴンはハーブとしてどのような特徴を持つのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
特徴①さわやかな香り
タラゴンはフェンネルやアニスに似た香り以外にも、セロリのような香りと評されることもあります。その複雑で特徴的な香りから、「魔法の竜」の他にも「食通のハーブ」と評されます。
特徴②フレンチタラゴンが主流
特徴③紀元前300年から使われていた
タラゴンと人との歴史は長く、なんと紀元前300年までさかのぼります。蛇や獣に噛まれた際の毒消しや、睡眠導入剤として使われていたといわれています。
特徴④花をほとんど付けない
フレンチタラゴンはめったに花をつけません。日本のような環境では特に顕著です。そのため、種をとれません。栽培方法としては、株分けや挿し穂の方法を使って増やしています。一方、ロシアンタラゴンは花を容易につけ、種もとれます。
そうだね。紀元前300年から薬として使われてきたハーブにどのような力があるのか見てみよう!
さわやかな香りで「魔法の竜」とまで呼ばれるタラゴン、スーパーのハーブコーナーにも売られているけど香りや味の他にはどんな効能があるのかしら。