フェンネルとは?
フェンネルは、セリ科ウイキョウ属の植物です。地中海沿岸の原産で、料理に使用するハーブとして知られています。フェンネルは甘い香りが特徴的で、料理だけでなく精油などにも使われていますよ。
基本情報
分類 | 草花 |
和名 | ウイキョウ |
形態 | 多年草 |
原産地 | 地中海沿岸 |
開花時期 | 6〜8月 |
収穫時期 | 葉:3〜11月 種:7〜9月 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 強い |
種類と特徴
フェンネルは、ハーブとしての種類が3つあり、それぞれ異なる特徴を持っています。種類によって活用方法も違うため、あわせてみていきましょう。
①スイートフェンネル
スイートフェンネルは、葉や種が料理によく活用されている種類です。葉は魚の臭み消しに効果的で、種はフェンネルシードと呼ばれるスパイスとして人気ですよ。
②フローレンスフェンネル
フローレンスフェンネルは、鱗茎と呼ばれる茎の部分を食べられる種類です。料理にスライスして入れたり、サラダにして食べたりなど、主に食用として親しまれています。
ボタ爺
③ブロンズフェンネル
ブロンズフェンネルは、観賞用として取り扱われることが多い種類です。名前の通り銅色(ブロンズカラー)をしており、見た目が美しいです。しかし、観賞用以外にも、葉を料理の臭み消しに使ったり、花をハーブティーに利用したりもします。
ディルとの違い
フェンネルとディルは、同じセリ科の植物で見た目が似ていることから、よく間違われることがあります。しかし、それぞれ味や香りが違います。フェンネルの方が、ディルに比べて香りが強く、味も薬草の風味が強いですよ。
フェンネルとディルの相違表
フェンネル | ディル | |
属名 | ウイキョウ属 | イノンド属 |
形態 | 多年草 | 1年草 |
香り | 強い | 普通 |
鱗茎 | あり | なし |
フェンネルの歴史
フェンネルは古代エジプトや古代ローマ時代に栽培された記録が残っていることから、世界最古の作物といわれています。ヨーロッパでは古くから薬草として親しまれており、中世以降には盛んに用いられるようになりました。以降、中国に伝わったフェンネルは「茴香(ウイキョウ)」と呼ばれ、日本に渡ってきます。
ウイキョウの由来
和名の「茴香(ウイキョウ)」は、中国名を音読みしたものがそのまま使われています。名前の由来は諸説ありますが、一説には料理の嫌な匂いを消して、よい香りを復活させるという意味が由来しています。
ボタ爺
次は、フェンネルの料理への使い方を紹介するぞ!フェンネルは、葉、種、茎でそれぞれ違った活用方法があるんじゃ。
鱗茎とは、養分を貯めて多肉化した葉が、茎の周りに重なりあったものじゃ。地下茎の一種で、玉ねぎやチューリップも鱗茎を持っておるぞ。