カモンバの増やし方
カモンバは生育の早い水草です。環境が適しているとすくすくと育ってくれます。そのため、水槽の中に植えておけば自然と増えるものです。しかし水槽を拡張するなどの理由からさらにカモンバの量が欲しいという場合、その増やし方もあります。ここではカモンバの増やし方についてご紹介します。
増やし方の基本は植え方にある
カモンバの増やし方の基本は、その植え方から始まります。水槽の中でカモンバを植えるには、「ソイル」を使用するのが一番簡単です。ソイルとは、栄養を含んだ土を焼き固めた底床材のことです。専門店に行けば購入できます。ソイルを使ったカモンバの植え方は、ソイルを底に敷いて、カットした茎をそっとピンセットなどで植え込むだけです。あとはソイルの栄養素を吸収しながら自然と根を張ってくれます。
増やし方①わき芽を使った差し戻し
先述のように、カモンバは根を張って生きる植物です。正常に生育していくカモンバはやがて「わき芽」を出すようになります。わき芽を使って差し戻す増やし方もあります。わき芽が生えてきたらハサミでカットしておきましょう。それが新しい苗となってくれます。
わき芽の目安
わき芽を植えればまた育って自然と株になっていきます。その植え方は変わりありません。ただし小さい未熟なうちには切らないことです。おおむね6~8cmくらいを目安にするとよいでしょう。
増やし方②トリミングしたものを固定
カモンバは成長が早い水草なので、環境に適していくとすぐに茂ってくれます。そのため水槽内でのバランスが崩れてしまう恐れがあります。金魚や熱帯魚のスペースが狭く感じるようなら、時折トリミングをしてすっきりさせるようにしましょう。トリミングはカモンバに欠かせない作業といえます。
トリミング後の茎が苗になる
その際のトリミングで切り取った茎を新しい苗にする方法でも増えます。トリミングした茎の植え方の手順は基本的に同じです。下葉を取ってソイルなどに植えるだけです。
カモンバの注意点
カモンバを育てる際の注意点は、それほど複雑ではありません。しかし先述している中にもありますが、根を張らせることで溶けることを防止できるので、必ず固定して浮かせることがないようにします。では他にもどのようなことに注意しながら飼育していけばよいのでしょうか?ここでは、カモンバが溶けることや浮かせることを防ぐ、主な注意点についてご紹介します。
枯れる原因を洗い流しておく
カモンバが溶けることを防ぎ、浮かせることなく飼育する基本としては、水槽へ入れる際に必ずよく洗っておくことです。市販されているカモンバをそのまま直接水槽に入れてしまうと、農薬やスネールの卵、コケの胞子、枯れた水草などが付着したままということも考えられます。
余計なものは事前に洗い流すこと
水洗いしないまま水槽に入れると、不純物が金魚や熱帯魚の害になるかもしれません。もちろんカモンバが溶ける要因や枯れる要因、あるいは浮かせる原因にもなります。必ず植え込む前にはきれいな水で全体を流してからにしましょう。
コケを生やさない
カモンバにとっての天敵は「コケ」です。コケが生えてしまうと、カモンバに付着して悪影響を及ぼし溶ける要因にもなります。枯れて溶ける原因にもなりますので、常にコケが生えない工夫をすることが大切です。コケが出てくる原因とは、水槽そのものなど他の事情が絡んできます。
コケの要因
コケが増える原因には、「魚の数が多すぎる」「水質の悪化」「肥料が多すぎる」「光の量が多い」「水換えをしていない」などがあげられます。何が大きな原因になるのかはケースバイケースです。まずは適度な洗浄や水の入れ替えを習慣として心得ておくことです。
余分な茎はカットして植える
市販されているカモンバの場合、根本に鉛やスポンジが巻かれている状態がほとんどです。それらを取り外したら巻かれて傷んでいる箇所はそのままにせず、ハサミなどできれいにカットしておきましょう。放置したまま直接水槽内に植え込んでしまうと、そこから雑菌が入てしまい、カモンバが腐って溶ける場合があります。購入して使う直前には、茎をカットしておくほうが新しい根が出やすくなります。
まとめ
カモンバはとても見た目が繊細できれいに枝分かれをしてくれます。水の中で揺れる様子が美しいことから人気のある水草です。その中を優雅に泳ぐ金魚などの姿に趣が出てきます。しかも稚魚にとってはよい隠れ場所になり、守ってくれる頼もしい存在になりますよ。カモンバは植え方などに注意し、上手に育てることで生育して増えていきます。気泡を出してくれるので、それを見るのも楽しいというファンもいます。もし成長しすぎたらトリミングをしてバランスを保ちましょう。美しい水草なので、水槽がますます楽しい空間になっておすすめです。
- 1
- 2