アカネの開花時期
開花時期は8月〜10月
アカネの開花時期は夏から秋にかけての8月~10月頃です。ひっそりと、可憐な花を咲かせます。冬の季節、地上部分は枯れてしまいますが、2月~3月にかけて種子から発芽します。
アカネの用途
染料
アカネは染料として使われています。根を乾燥させチップ状にし、ステンレス製鍋で水と一緒に煮て、出てきた汁で布を染めていく方法です。これを「草木染め」といいます。草木染めはそのまま煮出した汁で染めると赤色に、根と一緒に煮ていくと山吹色のようなオレンジ色に近い黄色になります。近年、エコロジーさや化学染料では出せない複雑な色が注目され、草木染めが見直されているようです。
ボタニ子
ボタ爺
実は日本国旗の赤い部分はこのアカネ染めで染められているのじゃ。
ボタニ子
えっそうなの!全然知らなかったわ。鮮やかな赤色なのね!
生薬
染料のほかにもアカネの根は生薬としても使われてきました。根を日光に当て、十分に乾燥させたものを薬用とします。これを「茜草根(せいそうこん)」と呼びます。主に咳止めや解熱作用、止血、通経などに効果があるとされていて、摂取方法はお湯に煎じて飲まれていました。
ボタ爺
なおアカネ染めで染めた布を女性は腰に巻いていたんじゃが、これは生理不順や生理痛などの予防だったそうじゃ。
まとめ
アカネには、古い歴史や面白い名前の由来などがありました。現在も染料に使われていたり、生薬としても用いられていたりしたようです。近年ではエコロジーさも見直され、利用される機会が多くなるかもしれません。アカネは思わぬところでさりげなく咲いている花です。ぜひ、道端などで咲いていないかのぞいてみてください。
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とってもきれいな色ね!