アカネ(茜)とはどんな花か?植物としての特徴や開花時期をご紹介!

アカネ(茜)とはどんな花か?植物としての特徴や開花時期をご紹介!

アカネ(茜)は、アカネ科アカネ属に分類される蔓性の多年生植物です。アカネの歴史は古く、染料や生薬として使われてきました。身近な植物の1つに挙げられます。この記事ではアカネの特徴や名前の由来、開花時期や用途などを詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アカネ(茜)とは?
  2. 2.アカネの特徴
  3. 3.アカネの開花時期
  4. 4.アカネの用途
  5. 5.まとめ

アカネの開花時期

開花時期は8月〜10月

アカネの開花時期は夏から秋にかけての8月~10月頃です。ひっそりと、可憐な花を咲かせます。冬の季節、地上部分は枯れてしまいますが、2月~3月にかけて種子から発芽します。

アカネの用途

染料

アカネは染料として使われています。根を乾燥させチップ状にし、ステンレス製鍋で水と一緒に煮て、出てきた汁で布を染めていく方法です。これを「草木染め」といいます。草木染めはそのまま煮出した汁で染めると赤色に、根と一緒に煮ていくと山吹色のようなオレンジ色に近い黄色になります。近年、エコロジーさや化学染料では出せない複雑な色が注目され、草木染めが見直されているようです。

ボタニ子

ボタニ子

とってもきれいな色ね!

ボタ爺

ボタ爺

実は日本国旗の赤い部分はこのアカネ染めで染められているのじゃ。

ボタニ子

ボタニ子

えっそうなの!全然知らなかったわ。鮮やかな赤色なのね!

生薬

Photo byPhotoMIX-Company

染料のほかにもアカネの根は生薬としても使われてきました。根を日光に当て、十分に乾燥させたものを薬用とします。これを「茜草根(せいそうこん)」と呼びます。主に咳止めや解熱作用、止血、通経などに効果があるとされていて、摂取方法はお湯に煎じて飲まれていました。

ボタ爺

ボタ爺

なおアカネ染めで染めた布を女性は腰に巻いていたんじゃが、これは生理不順や生理痛などの予防だったそうじゃ。

まとめ

Photo by Katsujiro Maekawa

アカネには、古い歴史や面白い名前の由来などがありました。現在も染料に使われていたり、生薬としても用いられていたりしたようです。近年ではエコロジーさも見直され、利用される機会が多くなるかもしれません。アカネは思わぬところでさりげなく咲いている花です。ぜひ、道端などで咲いていないかのぞいてみてください。

高橋透
ライター

高橋透

自宅で家庭菜園を目指し、半自給自足 をしたい気ままなフリーター

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