ピーナッツの食べ過ぎが健康に与える影響は?食べ過ぎると太りやすい?

ピーナッツの食べ過ぎが健康に与える影響は?食べ過ぎると太りやすい?

ピーナッツの食べ過ぎは太る、と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、実はピーナッツは食べ方に気をつければダイエットや生活習慣病の予防に効果的です。この記事では、ピーナッツの食べ過ぎによる健康への影響や、効果的な食べ方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ピーナッツはお菓子やおつまみに人気
  2. 2.ピーナッツは太りやすい?
  3. 3.ピーナッツの食べ過ぎが健康に与える影響
  4. 4.ピーナッツの栄養素や効能
  5. 5.ピーナッツの効果的な食べ方
  6. 6.ピーナッツを上手に食べよう

ピーナッツはお菓子やおつまみに人気

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ピーナッツは、別名を「南京豆」「落花生」とも呼ばれています。カリっとした食感で油馴染みがよいので、昔からおやつやおつまみとして利用されてきました。日本では塩で軽く炒ったものやバターと絡めたバターナッツ、「柿の種」と呼ばれる米菓とあわせた柿ピーなどがよく出回っています。脂質が多く、少量でも高カロリーで腹持ちがよいのが特徴です。

ピーナッツは太りやすい?

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ピーナッツは脂質を多く含んでいるためカロリーが高く、食べると太るという印象が強いでしょう。確かにピーナッツのカロリーは100gあたりで526kcalと、同量の白米の約4倍もあります。しかし、ピーナッツは賢く食べると、太るどころか逆にダイエットの効果も期待できる優秀な食べ物なのです。

ピーナッツの脂質について

ピーナッツに含まれている脂質は、一般的に太るとされている動物性脂肪ではなく植物性の脂質です。植物性の脂質は取りすぎなければ太るようなことはありません。また、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを下げる効果が期待されています。そのため、動脈硬化などの生活習慣病の予防にもなり、健康にとてもよいといわれているのです。油は太るというイメージがありますが、むしろとても良質で健康的な脂質であるといえるでしょう。

ピーナッツの食べ過ぎが健康に与える影響

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ピーナッツは、基本的に健康にとてもよいといわれる食べ物です。しかし、どんなに健康によいものでも、食べ過ぎると毒になってしまいます。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。

食べ過ぎが健康に与える影響①体重増加

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ピーナッツは植物性の脂質なので、基本的に太ることはあまりないといえるでしょう。また、血糖値の上昇が緩やかなので、脂肪として蓄えにくい特徴があります。しかし、食べ過ぎた場合は話が別です。ピーナッツはとても高カロリーなので、純粋なカロリーオーバーによる体重増加は十分に考えられます。また、一気にたくさんの量を食べてしまうと緩やかとはいえ血糖値も上がり続け、結果的に太ることになってしまうでしょう。

食べ過ぎが健康に与える影響②ニキビ

ピーナッツを食べ過ぎるとニキビができやすいという説があります。しかし、ピーナッツそのものにはニキビの原因となる問題はないという考え方が現在の主流です。とはいえ、ピーナッツは調理法によっては油や塩をたくさん使っているものもがあり、それらの過剰摂取でニキビが出ることは十分に考えられます。健康によいからといって、バターピーナッツや柿ピーなどを大量に食べるのは控えましょう。

食べ過ぎが健康に与える影響③便通の異常

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ピーナッツには不溶性の食物繊維がたくさん含まれています。この不溶性食物繊維は腸の動きを助ける作用があり、便秘予防として効果的です。しかし、食べ過ぎてしまうとその分消化に時間がかかり胃腸に負担がかかってしまいます。その結果、便秘や下痢を引き起こす可能性が高くなるのです。また、ピーナッツは胃の中で水分を吸収して膨張するため、吐き気の原因となることもありますよ。

食べ過ぎが健康に与える影響④腹痛

ピーナッツにはたくさんの栄養素が含まれていますが、その割には水分含有量が少なく消化吸収に時間がかかります。ピーナッツが消化に悪いといわれるのはこのためです。食べすぎるとその分消化に時間がかかるため、胃に負担がかかり、腹痛を引き起こす可能性があります。消化を促すにはよく噛んで食べることが大切なので、適量をよく噛んで食べ、胃への負担を減らしましょう。

食べ過ぎが健康に与える影響⑤アレルギー

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ピーナッツはアレルギー症状がおこりやすい食べ物です。特にピーナッツのアレルギーは重篤なケースが多く、アナフィラキシーショックによる死亡事故も発生しています。食物アレルギーは子どもの頃に発症しやすいといわれていますが、大人になってから後発的に発症するケースもあり注意が必要です。ピーナッツを食べたあとにかゆみを感じたり、蕁麻疹が出たりした場合は速やかに医師の診察を受けるようにしてください。

ピーナッツの栄養素や効能

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ピーナッツは、食べ過ぎなければとても健康によいとされる食べ物です。脂質以外にもさまざまな栄養が含まれており、健康に嬉しい効果や効能もたくさんありますよ。ただ、さまざまな栄養素が含まれているだけに、消化に時間がかかるというデメリットもあるので、あくまでも適量を食べましょう。

ピーナッツに含まれる主な栄養素や効能

栄養素①亜鉛

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ピーナッツに含まれる栄養素のひとつが亜鉛です。亜鉛には、味覚を正しく保ったり、皮膚や粘膜の維持を手助けしたりする作用があります。また、新陳代謝を促す酵素も作られるため、若々しい肌の維持には欠かせません。免疫力を高めて病気になりにくくし、体の不調を整えるのにも効果的です。ダイエット中や激しいスポーツをしている人は不足することが多いので、積極的に摂取したい栄養素といえるでしょう。

栄養素②マグネシウム

マグネシウムは血管を広げて血圧を下げ、血液をさらさらに保ちます。また、血栓ができにくくなるため、動脈硬化になりにくいのも嬉しい効果です。そのため、生活習慣病などの病気予防として取り上げられる大切な栄養素のひとつといえるでしょう。ピーナッツ100gあたりにはマグネシウムが170mg含まれているので、効果的に摂取することが可能ですよ。

栄養素③ビタミンE

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ビタミンEは抗酸化作用を持った、血液の流れをスムーズに整える栄養素です。強い抗酸化作用によって血管や細胞の老化を防ぐため、別名を「若返りのビタミン」とも呼ばれています。ピーナッツにはこのビタミンEも含まれているため、アンチエイジング効果があるといえるでしょう。また、ビタミンEは油と一緒に摂取すると吸収しやすくなるため、バターピーナッツなどにして食べればより効果が高まりますよ。

栄養素④鉄

ピーナッツには鉄分も多く含まれています。そのため、貧血の予防にとても効果的です。ただし、ピーナッツに含まれている鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれる植物性のもので、体に吸収されにくいのがやや難点です。鉄分補給を目的としてピーナッツを食べるなら、体への吸収率を上げるために肉や魚と一緒に食べるとよいでしょう。

栄養素⑤食物繊維

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食物繊維は体の血糖値の上昇を緩やかに整えたり、腸内の善玉菌を増やして腸内環境をよくしたりする効果があります。ピーナッツに含まれている食物繊維は不溶性のものです。そのため、少量を食べれば胃の中で膨らみ、腸を刺激して便通をよくします。満腹感も得られるので、ダイエットとしても効果的ですね。ただし、食べすぎると消化不良を起こすため注意が必要です。

栄養素⑥ポリフェノール

ピーナッツの元となる落花生の薄皮にはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果的です。もしポリフェノールを効果的に摂取したいという場合は、殻付きの落花生をむき、薄皮ごと食べるとよいでしょう。

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ピーナッツの効果的な食べ方

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