転倒ますタイプの雨量計
転倒ますタイプは、雨水が片方の転倒ますに溜まり、一定の重みになるとますが転倒し排水する仕組みです。2つのますで1組です。降水量は、続いて注がれる雨水がもう一方の容器に流れ込むのを、1時間あたりの転倒の数で計測できます。放置すると正確な計測ができるため、長時間の計測や遠隔地のモニタリングに最適です。気象庁や河川事務所など公共機関で採用されています。
転倒ますタイプの雨量計は、本体を屋外に設置して、リモートディスプレイで数値を確認します。近年の製品は故障でもない限り、中を確認できないように、鍵のかかるロック構造になっています。かなり正確に水平にして大きな装置を設置する必要があるため、設置のための人員と装置に見合った広さの場所が必要です。
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レーダー雨量計
レーダー雨量計は、大まかな降雨量を把握し、アメダスなどの機関に設置している雨量計の観測結果を補正した解析雨量などが用いられる仕組みです。海上など自分が船で移動する場合や、気象庁が災害が起こっている場所の検討をつけるときに役立ちます。詳しい降雨量は出ませんが、データの蓄積や、初動を判断するために測定結果を使用します。レーダー雨量計を使用するには資格が必要です。
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実務経験を伴った資格を持った人が、レーダー雨量計の計測結果を確認します。災害時の緊迫した状況の中で決断を迫られることもある、大変なお仕事です。
レーダータイプの雨量計は「一般には非公開」です。結果は気象庁、国土交通省のみが取り扱っています。公共事業のため、自分で勝手にレーダーの電波塔を新しく建設することはできません。気象庁や国土交通省が出している情報を、やさしく伝えてくれるアプリやテレビなどを利用している人が多いです。
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河川の水があふれるかの瀬戸際など、大きな災害になりそうな前段階がわかる場合は、情報の早さが重視されます。
これが、計測結果が正確ではないけれど、レーダー雨量計が公共事業に採用されている理由です。公共事業での情報は、国土交通省などで公開されています。
次のページでは、家庭で取り入れられるおすすめの雨量計を見ていきましょう!
転倒ますタイプの雨量計は、3つのタイプのなかでも正確な計測結果が得られるとされています。公共事業で採用されている転倒ますタイプの雨量計の説明は、下記URLから確認できます。