育て方①種まき・植え付け
用土
コモンセージは強い酸性の土を嫌います。市販のハーブ用培養土であれば、特に問題なく植えられます。水はけが悪いと感じる場合は砂かパーライトをすき込むと、水はけがよくなります。土作りができたら、種まきや苗の植え付けをしましょう。
種まき・植え付け
ガーデニング初心者の方は、種まきよりもポット苗から育て始めるのがおすすめです。市販でコモンセージのポット苗を入手できます。コモンセージは高温・多湿を苦手とするため、梅雨時期や真夏は避けて植え付けをしましょう。種まきから育てる場合は3~4月、9~10月頃が適期になります。一度育苗器にまいて苗を育ててから植え付けてください。
育て方②肥料の与え方
肥料はコモンセージの植え付けや植え替えの際に、元肥として緩効性肥料を施しましょう。追肥は特に必要ありませんが、花の付き方や株の成長に不安がある場合は春か秋に追肥してください。
育て方③水やりのタイミング
コモンセージは乾燥した環境を好むハーブなので、庭植えであれば降雨に任せてしまっても大丈夫です。鉢植えの場合は、鉢土が乾いていたら午前中にたっぷり水をあげるくらいがちょうどよいでしょう。土が湿っているときは、水やりは不要です。
育て方④枝茎の剪定
コモンセージには剪定というお手入れも欠かせません。コモンセージの剪定には、「摘芯」と「切り戻し」の2種類があります。摘芯とは枝の増殖や開花を促すためにおこなう作業で、切り戻しとは傷んだ枝や伸びすぎた枝を取り除くことです。どちらもコモンセージの健康的な成長には欠かせないお手入れなので、定期的におこないましょう。
摘芯のやり方
コモンセージがまだ小さいうちは、枝数を増やすため摘芯をおこないます。枝先から新芽が出てきたら取り除いてあげることで、脇芽を出させる効果があるのです。また摘芯をすると、開花を促すこともできます。
切り戻しのやり方
コモンセージがある程度成長してきたら、切り戻しをおこないましょう。傷んだ枝や不要な枝を除去することで、枝間の通気性がよくなります。開花時期の間は花穂と一緒に切り戻しをおこなうと、咲き終わった後の花がらを効率よく処理できますよ。
育て方⑤葉の収穫
コモンセージの葉は、1年中いつでも収穫が可能です。株元から15cmまでの葉は残し、それよりも上に出てきた茎や葉を使う量だけハサミでカットしましょう。
コモンセージの増やし方
コモンセージは挿し木で増やすことができます。「スーパーで買ったセージを土に挿したら根付いた」というエピソードがあるほど、コモンセージは増やし方が簡単な植物です。挿し木をする場合は、4~5月または9~10月におこなってください。老いた株の更新についても、株分けより挿し木の方が簡単です。
コモンセージを冬越しさせるには?
雪や霜に注意
コモンセージは耐寒性の強い植物です。しかし冬になると、降雪・降霜によって葉を傷めてしまうことがあります。地上部の余分な植物を刈り取っておくことで、霜よけの効果があります。雪がたくさん降る地域の場合、鉢植えに移し替えて軒先に置くと、庭植えでも安心です。
コモンセージが枯れる原因
原因①蒸れ
コモンセージの最大の天敵は「蒸れ」。湿度の高い梅雨時期や真夏は、剪定を特に丁寧におこなう必要があります。剪定を怠ると枝茎がすぐに茂ってきてしまい、蒸れて枯れ落ちてしまうためです。枝すかしや切り戻しといったお手入れを適度におこない、枝が混まないようにしましょう。
原因②植え替えによる根の損傷
植え替えにより根が傷つくのも、コモンセージの枯れの原因です。コモンセージ以外の植物にもいわれることなのですが、適期以外に植え替えをおこなうと、植物の根が傷みやすくなり枯れてしまいます。もし植え替えによって傷んでしまった場合は、しばらく日陰で休ませてあげてくださいね。
コモンセージのまとめ
コモンセージは育て方、増やし方どちらも難易度は低く、初心者でも簡単に育てられるハーブです。しかし、降雪や霜の多い地域で庭に植えて育てる場合、冬越しは少しだけ気を使う必要があります。コモンセージの葉はハーブティーや調味料に利用できるので楽しめますよ。本記事をコモンセージの育成や冬越しにぜひ役立ててください。
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