ローズゼラニウムとは
一般的にゼラニウムとよばれる品種は以下の4つに分類されています。
- 気候があえば1年中咲いている四季咲き性の「ゼラニウム」
- 芳香があり、ハーブに分類される「センテッドゼラニウム」
- 半つる性で下垂タイプの「アイビーゼラニウム」
- 春から初夏に咲く、一季咲きの「ぺラルゴ二ウム」
ボタニ子
ローズゼラニウムの基本情報
学名 | Pelargonium graveolens |
和名:別名 | ニオイテンジクアオイ:ニオイゼラニウム |
分類 | フウロソウ科テンジクアオイ属:常緑低木 |
原産地 | 南アフリカ |
開花時期 | 4月中旬~7月 |
草丈 | 30cm~100cm |
花径:花色 | 2cm:ピンク |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | やや弱い |
ローズゼラニウムはセンテッドゼラニウムの代表品種とされています。性質は強健で葉と茎に芳香があり、茎は水挿しで発根するので簡単に株の更新ができます。病害虫の心配も少ないので、初心者向にもおすすめできるハーブといえるでしょう。
ローズゼラニウムの花
ローズゼラニウムの花は2cmほどの小さな花なのですが、一つの花序に数個の花を咲かせるため、すべてが咲きそろうと存在感が出てきます。ほかのゼラニウムほどの華やかさはありませんが、野趣あふれる素朴な雰囲気がローズゼラニウムの魅力のひとつです。
ローズゼラニウムの葉
ローズゼラニウムの葉の表面には細かい軟毛があり、形は掌状で深く切り込みが入っています。そして名前の由来にもなったバラのような香りが最大の特徴です。後述するエッセンシャルオイルは、主にこの葉から抽出されています。
ローズゼラニウムの茎
ローズゼラニウムの茎は古くなると木質化してくるのですが、成長期のみずみずしい状態の茎を切って水挿ししておくと発根してきます。発根した茎を土に植え付ければ、新たな株のできあがりです。水挿しには、土に埋める前に発根状態を目で確かめられるという利点があります。
ハーブとしてのローズゼラニウム
ローズゼラニウムは、ほかのセンテッドゼラニウムの園芸種の元となった原種です。花にはさほど香りはなく、ハーブとしてのメインは葉と茎の部分になります。葉を潰すようにこすってみると、しっかりとした香りが指先に残ることがおわかりになるでしょう。
ローズゼラニウムの香り
名前に「ローズ」とついていることからもおわかりのように、ローズゼラニウムにはバラに似た香りがあります。人によっては柑橘系だったり山椒の香りに近いものを感じられるかもしれませんね。主成分はシトロネールで、蚊よけの成分ともいわれています。
ローズゼラニウムの効能効果
ローズゼラニウムのエッセンシャルオイル(精油)の効能は、なんといってもリラックス効果でしょう。疲労感、無気力やストレスといったマイナスの心理状態を緩和させる働きがあります。女性にとってはありがたいハーブといえますね。
ボタニ子
次のページではローズゼラニウムの利用法とお料理のレシピをご紹介します。
今回ご紹介するローズゼラニウムは「センテッドゼラニウム」に属する品種になります。