トレリスの設置手順
トレリスの種類にもよりますが、フェンスタイプのものや壁面にかけるものなどは、挿したり壁面に固定するだけで設置できます。しかし細いアイアンフェンスや、DIYで作った軽い木材のものは、風で飛ばされたり植物の重みに耐えられるよう注意しなければなりません。さらに大型タイプの円形アーチのものは、業者に依頼する必要もあります。種類や場面ごとにトレリスの設置方法についてみていきましょう。
地面に置く場合
多くのトレリスは、決められた寸法や方法で地面に直接差し込めば使用できますが、背が高く重いトレリスや、道路に近い場所に設置したい場合には、転倒が気になりますよね。そのような時でもしっかり固定できる方法を紹介します。
①設置場所に穴を掘る
まずは地面に穴を掘りましょう。深さは半ブロック分より少し深めに掘ると、そのあと流し込むモルタルが見えにくくなります。
②半ブロックとモルタルで固定する
掘った穴の中に半ブロックを水平に置き、ブロックの空間部分にトレリスの足を差し込んでモルタルを流しこみ、約1日乾燥させれば作業完了です。モルタルの乾き具合は、触って乾いたように感じたあと、表面が白くなったら完全に乾いた状態です。
ボタ爺
壁に設置する場合
①植物の成長を予測して設置
小型のトレリスであれば、外壁に沿って地面に挿すだけで設置できます。バラやつる性植物が成長することを予測して、トレリスと外壁の間に10cm程度の空間をつくっておきましょう。
②ウオールトレリスの取り付け注意点
トレリスを設置したバラやつる性植物は、成長するにしたがってボリュームや全体の重量が増えます。トレリスへの荷重が増加すると、トレリスごと傾いてしまうこともあるので注意が必要です。また家の外壁に直接くぎを打ちつけると家の外壁が傷つくため、人の背を越す高さであったり、宙に浮いたりするタイプのものは、プロの方に施工をお願いすることをおすすめします。
ボタ爺
アーチ型など大きいトレリスには、ペグ(杭)が付属していることが多い。専用の部品を使うのが1番安心じゃよ。
シンプルなトレリスをDIYでつくるには
伸長力のつよいバラやつる性植物は、DIYでつくる角材と格子のシンプルなトレリスでも十分対応でき、玄関前や塀のある景色を潤いのあるものにしてくれます。材料をみていきましょう。
材料
今回は扱いやすいサイズの木製トレリスを作ります。ワイヤーメッシュと角材で作るトレリスの材料です。
- 角材:90cm×2本、60cm×2本
- ワイヤーメッシュ(害獣柵でも可):網目10~15cm、0×60cm
- ドリル
- 必要に応じてポール固定金具など
作りかた
- 木枠とワイヤーメッシュを突き合わせて、角材に穴あけの印をつける。
- 必要に応じてメッシュの端をカットする。
- ドリルで印に垂直な穴をあける。
- ワイヤーメッシュの先端と角材の穴を組み合わせ、ワイヤの周囲を角材の木枠で囲み、パネル状にする。
- 防腐塗料を塗る。
- 現在あるフェンスに取り付けたり、ポール固定金具などを活用したりしてしっかり地面に固定する。
トレリスを設置するときの注意点
- トレリスの素材は、植物やガーデニングのコンセプトに合わせて選ぶ
- 壁にトレリスを設置するときは壁とトレリスの間に10cmほどの空間をつくる
- トレリスは説明書のとおり設置し、DIYで固定したら、定期的に安全確認する
ボタニ子
次はおしゃれな人気トレリスを紹介します。
モルタルはセメント、砂、水を加えたものじゃが「家庭用インスタントセメント」なら水を加えるだけで使えるぞ!