育て方③水やり
バタースコッチの水やりはとても重要です。枯れる原因に「水がれ」があるからです。地植えの場合は植え付けた時だけ、たっぷりと与えます。その後は雨水で十分でしょう。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷり与えます。真夏などは鉢が熱をもっているので、涼しい早朝か夕方に、鉢の中の熱を流すようにたっぷりと水を与えます。
ボタ爺
バタースコッチの剪定と誘引
バタースコッチを大きく育て、多くの花を咲かせるためには剪定が必要です。そのタイミングで誘引も行います。剪定で花数を増やし、誘引で形を整えます。下向き気味に咲くので、壁面やトレリス・アーチなどに誘引すると見栄えがいいですよ。
剪定方法と時期
剪定は枝が休眠し始める12~1月頃が最適です。他のバラより早めですが、寒くなってしまうと枝が固くなり、剪定や誘引が出来にくいからです。古くなった枝や枯れ枝、弱った枝をすべて切ることで、残した枝に栄養分を集中させ、花数を増やし綺麗なバラを咲かせることができます。
誘引方法と時期
誘引は剪定と同じ時期に行います。葉を全部落とし、鉛筆ほどの太さの枝でも枝の固定し、こぶし程の間隔をあけます。そうすることで枝へ十分に日が当たり、蕾も多く付きます。バラは「頂芽優勢」なので、水平または放射状にトレリスやアーチ、壁面などに枝を傷つけないように固定します。
かかりやすい病気や害虫
バラは病気や害虫に注意が必要です。バタースコッチも対策をしっかり行いましょう。よく「バラは難しい植物」と言われますが、バラを枯らす致命的なものは「癌腫」と、株元に「カミキリムシ」が入ることです。バラはそんなに弱い植物ではないので、神経質になる必要はありません。代表的な病気「黒点病」と「うどんこ病」についてと害虫対策も紹介します。
黒点病
「黒点病」はもっとも多発する病気で、対策も難しいと言われています。雨水のはね返りなどで病原菌が葉から入り、黒く丸い斑点を多発させます。斑点が現れたら手遅れで、葉は黄色くなり落葉します。予防として肥料切れをなくし、花がらは早めに切り、生育期間に次々と新芽が出てくるようにします。実は黒点病は若い葉には付かない特徴があるのです。
うどんこ病
「うどんこ病」は新芽や蕾などの柔らかな部分に感染する病気で、次第に葉が裏側に回り込み、進行すると新芽や葉に白い粉がついたようになります。黒点病と違い、うどんこ病は薬剤での効果があるので早めに対処しましょう。発病初期ならば確実に治すことができます。
ボタ爺
黒点病は水によって感染が広がる病気で、うどんこ病は空気伝染で感染してしまう病気なんだよ。
つきやすい害虫
バラは害虫にも注意が必要です。代表的な虫に「アブラムシ」「バラゾウムシ」「チュウレンジハバチ」「ハダニ」「コガネムシ」「カミキリムシ」「カイガラムシ」などがあり、多くの虫に狙われます。「アブラムシ」は新芽や葉の裏につき、さらに新芽や蕾を突然干からびさせる「バラゾウムシ」の攻撃もあります。春から秋までは注意深く観察し、薬剤や歯ブラシ・虫とりばさみで駆除します。
まとめ
バタースコッチは四季咲きで、長い期間花を咲かせてくれます。見た目の華やかさだけでなく、ほのかな香りに包まれた時に、手入れをしてきた成果に喜びを感じるでしょう。その時を迎えるために、日々の世話から季節ごとの管理を根気よく続けてみましょう。必ず応えてくれますよ。
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鉢植えの場合、夏は鉢の下にブロックなど置いてやると地面の暑さが伝わりにくいぞ。