主な成分②アロエニン
アロエニンはアロエウルシンと同様に、キダチアロエにしか含まれない成分です。胃酸の働きを正常化させる働きを持っており、胃酸が足りない時は補い、過剰な時は抑える効果が期待できます。整腸作用や胃の動きを良くする働きを持つため、便秘解消の効果への期待が高いです。また毛根を活性化し、毛髪の色素成分を回復させる働きを持っているとされ、白髪や抜け毛予防への効果が期待されています。
主な成分③アロイン
アロインは苦み成分の1つで、葉の皮部分に多く含まれます。胃腸の働きを良くし、大腸を刺激する作用があるため、便秘解消効果が期待できます。胃酸を多く分泌させるので、過剰に摂取すると下痢や腹痛を引き起こす恐れがあるため、飲む際には注意が必要です。空腹時や、胃腸が弱い方は使用を控えて下さい。
主な成分④アロエチン
アロエチンは抗菌や抗カビ、細菌の毒素を中和し解毒する働きを持っており、炎症抑制や風邪予防の効果が期待できます。また、メラニン色素「チロシナーゼ」の動きを抑制する働きや、強い殺菌作用を持つため、美白や美肌、吹き出物への効果も期待されています。
主な成分⑤アロエエモジン
アロエエモジンは、抗炎症作用や解毒作用を持ち、免疫力アップの効果が期待できます。胃腸の動きを促す働きをするため、整腸作用や便秘解消効果が期待でき、古くから生薬としても人気が高いです。しかし子宮収縮作用を持ち合わせているため、妊娠中の方は注意しましょう。
キダチアロエの利用方法①飲む・食べる
キダチアロエは、生薬に使われるほど多くの栄養素を持っており、使われる用途はさまざまです。皮には栄養が豊富ですが、苦みが強いという特徴もあります。苦みを軽減させるには、加工や飲み方の工夫が必要です。おすすめのレシピを3つ、飲み方や注意点と一緒にご紹介します。
アロエ原液
キダチアロエ原液の作り方
- キダチアロエを洗い、葉の周りのトゲを軽く切り落とす。
- 皮はむかずにそのまま、おろし金かミキサーにかけてジュース状にする。
- ガーゼやお茶パックでろ過する。
- 鍋に入れ、アクを丁寧に取りながら、アクがなくなるまで煮沸する。
- 清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保管する。
- お好みではちみつやレモンを入れて飲む。
キダチアロエ原液の飲み方
キダチアロエ飲み方で、栄養をしっかり摂りたいなら、原液で飲む方法が一番です。苦みが平気な方は、上記の2の状態でいただきましょう。苦みが気になる人は、栄養素こそ若干減りますが、ろ過し煮沸することで苦みが和らぎ飲みやすくなります。原液は刺激が強めなので、胃を痛めないためにも、食後に飲むようにしましょう。飲み始める時は、1日2回、30ccほどの少量から試すことをおすすめします。
アロエはちみつ漬け
アロエはちみつ漬けの作り方
- キダチアロエ5~6本(約300g)と同量のはちみつを準備する。
- アロエを洗い、トゲを軽く取り除き、お好みの大きさ(1~5cm幅)にカットする。
- 消毒した容器にアロエとはちみつを入れる。
- 蓋をして常温で5日~1週間置く。時折軽く瓶を振り、中身を混ぜる。
- 冷蔵庫に移して保管する。
アロエはちみつ漬けの飲み方
キダチアロエを皮ごと使用することで、皮に含まれるさまざまな成分がはちみつに溶けだし、栄養価アップが期待できます。エキスを水やソーダで割るのが、おすすめの飲み方です。果肉をそのまま、あるいはヨーグルトに入れて食べるのもおすすめです。はちみつに漬ける際に、お好みでレモン1個分のスライスか果汁を入れると、苦みが和らぎ飲みやすくなります。
乾燥アロエとアロエ粉末
乾燥アロエとアロエ粉末の作り方
- キダチアロエを水洗いし、水気をしっかりと拭き、トゲを取り除く。
- 皮ごと薄く輪切りにし、ザルに重ならないように並べ、天日干しする。
- 途中で上下をひっくり返しながら、カラカラになるまで乾燥させる。(乾燥アロエ完成)
- すり鉢かフードプロセッサーで粉状にする。すり鉢を使用する際は途中ふるいにかけ、サラサラの粉状になるまで作業を繰り返す。
- 消毒した瓶で保存する。(常温でも大丈夫。冷凍すると長持ちする。)
- 摂取量をきちんと守って飲む。
乾燥アロエとアロエ粉末の飲み方・使い方
アロエ粉末の1日の摂取量の目安は50~300mgほどで、乾燥アロエはティースプーン1杯程度です。粉末は1回で使うと非常に濃いので、1~3回に分けて少しずつ飲むことをおすすめします。苦みが気になる方は、ジュースやヨーグルトにかけていただきましょう。乾燥アロエは、たっぷりのお湯に入れ、薄く色づいたら飲み頃です。お茶パックに入れて浴槽に浮かべたら、入浴剤としても楽しめます。
ボタニ子
次は美容にも効果的なキダチアロエの利用方法を紹介します!