多肉植物の冬越し対策!屋外でも枯らさずに育てる方法を解説!

多肉植物の冬越し対策!屋外でも枯らさずに育てる方法を解説!

多肉植物は砂漠や森などが原産の植物のため、冬の厳しい寒さが得意ではありません。そのまま屋外に放置していると、凍ってしまったり枯れてしまったりしてしまうことがあります。この記事では、多肉植物の冬越し対策や、屋外でも枯らさずに育てる方法などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.冬に多肉植物を屋外で管理する際の注意点4つ!
  2. 2.冬でも屋外管理できる多肉植物の置き場所
  3. 3.温室管理をするメリット&デメリット
  4. 4.冬に屋外で管理できる多肉植物
  5. 5.冬は屋外で管理できない多肉植物
  6. 6.冬も多肉植物を屋外で上手に管理しよう

冬に多肉植物を屋外で管理する際の注意点4つ!

出典:写真AC

多肉植物の冬越しは、原産地と環境の違う日本ではやや難易度が高めです。関東以北・日本海側などでは特に寒さが厳しく、冬越し対策を怠ると多肉植物を寒さから守ることが困難になります。そんな冬越しは、いくつかの点に注意すれば多肉植物が凍ってしまったり葉落ちしたりするリスクを減らすことが期待できます。

注意点➀水やり

多肉植物の冬越しの重要なポイントに、水やりの調整があります。12月〜3月までの冬の間の水やりは、1カ月に1回ほどに抑えましょう。春や秋のように水やりをしてしまうと、多肉植物の水分量が多くなり、凍ってしまう可能性が高くなります。また、冬の多肉植物は水分を吸い上げる力、吸収する力があまり強くないため、水やりをしてもあまり育ちません。

水やりのタイミングは葉のシワをチェック!

冬の水やりのタイミングを計る目安の一つが、多肉植物の葉のシワです。多肉植物にあまり水やりをしないと、葉がしなしなと萎れてきたり、先端が茶色く乾燥したようになったりする場合があります。そのような状況になったら、多肉植物が「水を欲している」という合図です。霧吹きやジョウロなどで、根元に優しく水やりをしてください。

注意点➁気温

多肉植物は砂漠や森林地帯などが原産の植物が多いことから、厳しい寒さに耐えられる種類はあまり多くありません。そのため、日本では「気温が氷点下になれば室内へ入れる」が基本です。株の周囲の気温が氷点下にならないよう対策している株は耐えられますが、何も対策していない株は氷点下でダメージを受けてしまいます。こまめに天気予報をチェックし、氷点下になりそうであれば、すぐに室内に入れられるよう準備しておきましょう。

注意点➂日光不足

多肉植物の冬越しをする際に注意しなければいけないのが、日光不足です。多肉植物を室内に入れると、どうしても日光が不足しがちになります。日光が足りないと「徒長」を起こし、株の形が崩れてしまいます。冷風や雪を防ぐのも重要ですが、きれいな形を楽しみたい場合は、気温5℃ほどまでは屋外に出しておくのも一案です。

注意点➃地面に近い場所での管理

地面に近い場所に多肉植物を置くと、外気が氷点下になった際に葉にふくまれる水分が凍り、枯れてしまいます。鉢が地面に近いほど冷気は多肉植物に伝わりやすく、軒下などに鉢を置いている場合は注意が必要です。日中はある程度の日差しがあるため、地面の近くに置いても問題ありませんが、夜間はぐんと冷えこみます。台や棚などを活用し、少しでも高い場所に鉢を設置することで凍る可能性が減ります。

地植えにしている場合

地植えにしている場合は、室内へ取り込む、また高い場所に移動させるなどの対策ができません。そのため、不織布やビニールなどで対応しましょう。市販の雨よけなどもおすすめですが、特に優秀なのが不織布です。不織布は手軽に購入でき、また覆える範囲も広く、かぶせるだけでも多肉を寒さから守れます。しかし、繊細な種類の多肉植物は、不織布を直接かぶせると傷んでしまう可能性もあるため、支柱などを活用すると安心です。

冬でも屋外管理できる多肉植物の置き場所

置き場所➀ベランダ

冬越しの際に使える置き場所のひとつに、ベランダがあります。少ない数の鉢ならば手軽に設置でき、屋根や柵などである程度の雪や風を防げます。また、台や棚などを設置しても吹き飛ばされることがあまりないため、屋外のスペースの中では利便性に優れた置き場所です。

強風や雪に注意

多肉植物を置くのに便利なベランダですが、一方でリスクもあります。柵や壁がベランダにあっても完全に風や雪などを防げないため、そのまま風雪を浴びてしまう場合があります。また、強風が吹いた場合に化粧砂や用土が吹き飛ばされる可能性もあり、市販の風除けを導入するのもよいアイデアです。また、スペースがあるならば、さらに防御性のあるビニール温室などもおすすめです。

置き場所➁軒下

冬越しの際に便利な置き場所には、軒下もあります。天井があるため上から降ってくる雪、雨などを大幅に減らせ、またある程度の日光も確保できます。そのためほかの置き場所と比べて徒長が起きにくく、きれいなままの形や紅葉を楽しみたい方にとってはぴったりな置き場所です。

風向きに注意

日光も確保でき、多肉植物を比較的健康なまま冬越しさせられる軒下ですが、風向きには注意が必要です。上からの雨や雪などはほとんど防げますが、横ざらしのものには耐えられません。特に暴風雨がやってきた場合には、横なぐりの雨や風で吹き飛ばされる可能性が高くなります。朝、自宅から出かける際など、気温と一緒に風向きもチェックしてみましょう。

温室管理をするメリット&デメリット

ベランダや軒下などの置き場所が不安な方には、温室での管理もおすすめです。温室を用いれば、多くの多肉植物を寒さから守れます。スペースがある方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。

メリット➀多肉植物へのダメージを防ぐ

温室で多肉植物を管理する最大のメリットは、屋外からもたらされるダメージのほとんどから多肉植物を守れることです。風や雨はもちろん、ヒーターやストーブを導入すれば寒い地域での雪や冷え込みなどからもガードできます。特に気温変化に弱い種類の多肉植物や、繊細な寄せ植えを守るのには最適です。関東以北・日本海側ではさらに重宝するでしょう。

メリット➁手軽なビニール温室

ビニール温室は、大きな温室を置くスペースがない場合、もしくは管理しきれるか不安な場合にぴったりの置き場所です。好みの大きさの棚にビニールや市販のカバーなどをかけるだけで、簡単にビニール温室の作成が可能です。持っている株の数や大きさにあわせて作成でき、また温室よりも水やりや管理を手軽に行えます。

デメリット➀気温の管理

温室は多肉植物を守るためのよい置き場所ですが、気温と湿度が上がりやすいというデメリットがあります。基本的に温室は密閉に近い状態で使用するため、中に導入しているヒーターなどによる温度の上昇が早いです。うっかり放置すると温度と湿度ともに上がり、寄せ植えや繊細な種類の多肉植物が根腐れなどのダメージを受ける場合があるため注意してください。

デメリット➁害虫を寄せやすい

湿度、温度ともに高くなりがちな温室内には、害虫が寄って来やすい傾向があります。特に冬は屋外の気温が低いため、暖かい場所を求める虫が寄ってきます。寒い地域では問題ありませんが、比較的暖かい地域ではアブラムシなどが入り込む場合もあるでしょう。温室内の多肉植物が食べられてしまう可能性もあるため、水やりの際にチェックするなど、定期的に確認してください。

次のページ

冬に屋外で管理できる多肉植物

関連記事

Article Ranking