肉桂とは?名前の由来・読み方や香辛料など樹皮の利用方法をご紹介!

肉桂とは?名前の由来・読み方や香辛料など樹皮の利用方法をご紹介!

肉桂(ニッキ)はシナモンの香りのするスパイスの1つです。ニッキと聞くと馴染みのある方もいるでしょう。肉桂はシナモンとは違うのか、原料や利用部位はどこなのでしょうか。他のシナモンと比較しながら肉桂の特徴について詳しくご説明します。

記事の目次

  1. 1.肉桂とは
  2. 2.肉桂・シナモンの違い
  3. 3.肉桂の名前の由来
  4. 4.肉桂・シナモンの味
  5. 5.まとめ

肉桂・シナモンの違い

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肉桂はニッキやニッケイなどの呼び名がありますが、シナモンとの違いはどのようなところにあるのでしょうか。シナモンの香りがするスパイスは大きく3つあります。セイロンシナモン・シナニッケイシナモン(カシア)・そして肉桂(ニッキ)です。いずれもクスノキ科ニッケイ属に分類される植物が主な原料です。3つの違いをみていきましょう。

クスノキ科の葉の特徴

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クスノキ科は葉の葉脈に特徴があります。クスノキ科の植物の中でもシロダモ、ニッケイ、ヤブニッケイ、クスノキは三行脈といって、葉に縦に平行に走る3本の葉脈が確認できます。ニッケイの葉からはシナモンの香りがします。この「ニッケイ」の仲間が次にご紹介する「セイロンニッケイ」や「シナニッケイ」です。

高級シナモンは「セイロンニッケイ」

Photo bygate74

コーヒーや紅茶、スイーツに添えられて出てくることの多い「シナモンスティック」は、セイロンニッケイという木の内側の樹皮を加工してスティック状やパウダー状にしたものです。特徴的な香りの成分はオイゲノールが由来で香り高く、製造に手間がかかるため高級品です。このオイゲノールはセイロンニッケイ特有の成分です。

確かによくみると同じスパイスのシナモンでも「セイロン産」と書かれているものとそうでないものがあるね。

本当ね。じゃあセイロン産ではないものや、セイロンニッケイではないものから作られたシナモンはどういうものなのかしら。

安価で手に入れやすい「シナモン(カシア)」

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シナモンと総称されるスパイスの1つに「シナニッケイ(カシア)」という植物があります。シナニッケイ(カシア)もセイロンニッケイと同様、クスノキ科ニッケイ属に分類されるものですが、わずかに香りが異なり、オイゲノールは含まれません。加工がしやすいため、セイロンニッケイより安価で手に入りやすいものです。

確かにセイロンニッケイと比べると、シナニッケイ(カシア)から作られたものは比較的安価だね。

違いをおさえておけば、自分の目的にあったシナモンを選ぶことができるわね。セイロンニッケイとシナニッケイの違いはわかったけど、一番の目的である「肉桂(ニッキ)」はどんな木なのかしら。

シナニッケイの根から作る「肉桂」

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肉桂はシナニッケイ(肉桂)の根を乾燥させ、粉状にしたものです。皮をはいで作るシナモンやシナニッケイよりもさらに採集は困難であるため、肉桂の方が高級であるという認識もあります。中国から伝来したという説が通説ですが、それよりも前に沖縄や徳之島では日本の固有種が自生していたともいわれています。

なるほど。肉桂は根から作られる日本のスパイスってことだね。違いをまとめてみよう!

  原料 加工・採集 産地
シナモン セイロンニッケイ
樹皮
加工が困難 スリランカやセイロン島
シナモン(カシア) シナニッケイ
樹皮
加工は比較的安易 中国やアジア圏
肉桂(ニッキ) シナニッケイ
または日本固有種
採集が困難 日本/中国などアジア圏

3つの違いは原料となる木と、利用部位の違いってことなのね。そういえば、肉桂って不思議な漢字だけどこれも中国に由来するのかしら。

シナモンと肉桂の細かい違いが分かったことだし、次は肉桂の名前の由来を見ていこう。

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肉桂の名前の由来

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