赤紫蘇・青紫蘇の増やし方
間引きした芽を使った増やし方
間引きした芽を利用して増やしてみましょう。ハサミを使わず、丁寧に引き抜き間引きます。根のついた芽を別のポットに植えると、根を張って生育します。ある程度大きくなるまでポットで育て、苗が育ってきたらプランターなどに移し替え、大きく育てましょう。
剪定した茎を使った増やし方
剪定や間引きで切った茎を使った増やし方です。15~30cmの剪定した茎を使います。上から4枚程度の葉を残して、残りの葉は切ってしまいます。液体肥料を溶かした水に挿しておくと茎の切り口から根が出てくるでしょう。ある程度根が出たところでプランターなどに植え付けましょう。
採取した種を使った増やし方
採取した種を使った増やし方なら、簡単で子どもでもチャレンジできます。育てた株が花をつけて種が熟したところで種を収穫しましょう。種を穂からしごいて取り出し、種をしっかりと乾燥させ保管しておきます。翌年、遅霜の心配のない暖かい時期に種まきをしましょう。種から育てると、間引き時に芽じそも収穫できますよ。
赤紫蘇と青紫蘇の違い
しそには赤紫蘇と青紫蘇がありますが、育てる方法や時期、増やし方は基本的に同じです。赤紫蘇と青紫蘇の違いや使い方を知って、食卓でも活躍させましょう。
赤紫蘇と青紫蘇の特徴
赤紫蘇の特徴
赤じその特徴である葉の赤色は、アントシアニンの一種シアニジンの色です。梅干しを赤く色づかせるために、塩もみした赤じそが使われます。乾燥させた葉を利用したふりかけは、昔から「ゆかり」と呼ばれ親しまれています。ほかにも刺身のツマや煮だしてジュースにするなどさまざまなシーンで利用されてきました。
ボタニ子
ボタ爺
湯で煮出して砂糖を加えた赤じそジュースはきれいな赤色で、ビタミン・ミネラルが豊富で夏バテ防止にも効果的じゃよ。
青じそは年中スーパーなどで手に入りますが、赤じそが市場に出回るのは梅干しに漬け込む6~7月旬頃までで、ほかの時期にはほとんど入手できません。自宅で栽培していれば青じそと同じように一年中楽しめますよ。
青紫蘇の特徴
青じそのルーツは赤しそにあり、青くても紫蘇と書きます。青じそは、赤じそが成長する過程で変異して生まれました。爽やかな香りが特徴で、青じその若葉は「大葉(オオバ)」と呼ばれ刺身のつまやてんぷらに使用されます。刻んで和風パスタにあえても美味しいですよ。青じそを刻むとより香りが強くなります。西日本の一部では青蘇(セイソ)と呼ばれています。
ボタニ子
「ぺリルアルデヒド」という精油成分が青じその香りの正体で、食欲増進、腐敗防止、発汗などの作用があるとされます。
紫蘇の主な品種
品種の多いしそは、赤紫蘇と青紫蘇以外にもさまざまな種類があります。日本でよく見られる代表的な品種を見ていきましょう。
平葉しそ
平葉しそは「ひらばしそ」と読みます。葉が平らなのが特徴で、赤じそと青じそのどちらにも見られます。いわゆる一般的な赤じそ、青じそのことです。
縮緬しそ
縮緬しそは「ちりめんしそ」と読み、こちらも赤しそと青じそどちらにも見られる品種です。平葉しそと違い葉の表面がちぢれており、「縮緬赤しそ」や「縮緬青じそ」と呼ばれます。日本に古くからある品種で、縮緬赤しそは梅干しに一緒に漬け込まれます。
斑(マダラ)しそ
マダラしそは、葉の表と裏で色が違いまだらになっています。表側が緑で裏側が赤い色をしており、縮れる品種はありません。栽培用品種名は「片面しそ」と呼ばれます。
赤紫蘇・青紫蘇どちらも育ててみよう
一口にしそといっても、赤紫蘇、青紫蘇などさまざまな種類があります。庭でも室内でも比較的簡単に育てられるのでガーデニング初心者にもおすすめですよ。美しい色の葉や香りを楽しめ、食べることで健康増進に役立ちます。日本に古くからあるハーブしそを、毎日の生活に取り入れて楽しんでください。
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梅干と一緒に漬けると、梅干しに含まれるクエン酸の効果により赤じその発色が良くなります。