10月に種まきする花の特徴
開花する時期
10月に種まきする種類は、4月~8月ごろの夏に開花するものや、12月の冬の間にだけ開花するものなど、観賞できる時期は幅広いことが特徴です。自宅の雰囲気にあわせたり、花が咲く季節を考慮したりして種まきする花を選んでみましょう。
育てやすい
秋にまく花は、耐寒性が比較的強く、冬越ししやすい種類が多くあります。また、秋ごろにちょうど発芽適温になるため、ガーデニング初心者でも育てやすいですいのもうれしいポイントです。
種まきのポイントを教えてください!
種まきは、ある程度の間隔をあけることと、種をまく深さが重要です。種類によって異なるため、種まきする花の性質や特徴を事前に把握しましょう。正しい種まきをすることで、開花の季節になれば丈夫できれいな花を楽しめます。
10月に種まきできる花①カスミソウ
特徴・開花時期
科名 | ナデシコ科 |
属名 | ギプソフィラ属 |
学名 | Gypsophila |
英名 | baby's-breath |
和名 | 霞草(カスミソウ) |
開花時期 | 4月下旬~6月下旬 |
カスミソウは小さくて白い花が人気の種類です。草丈が約20cm~100cmまで育ち、花色は白以外にもピンク色や赤色などがあります。日本の冬の気温でも丈夫に育つためおすすめです。花壇で寄せ植えすると、清楚な雰囲気が漂うでしょう。鉢植えとしても人気です。
花言葉
カスミソウの花言葉
- 清らかな心
- 無邪気
- 感謝
カスミソウには、さまざまな花色がありますが、特に白色が人気の花です。「清らかな心」はカスミソウの花言葉としてよく知られていて、真っ白な花姿が由来です。「無邪気」は、英名の「baby's-breath(赤ちゃんの吐息)」にちなんでつけられました。「感謝」は、カスミソウが花束としてかかせないもので、ほかの花を惹き立たせることに由来します。
育て方
用土・肥料
カスミソウは湿気が苦手で、水はけのよい土を好みます。市販の培養土を準備しましょう。肥料は庭や花壇で育てる場合は必要としませんが、プランターや鉢植えで育てる場合は液体肥料を混ぜると花つきがよくなります。
種まき・植え付け
カスミソウの種まきは、9月上旬~10月下旬の間にしますが、2月上旬~3月中旬でも可能です。6月上旬~7月下旬に開花時期を迎えます。日本の気候で丈夫に育てるには秋の種まきがおすすめです。育苗ポットに5粒ほどまきましょう。発芽温度は約20℃です。発芽後は、間引きして栄養が拡散しないように注意し、本葉が5枚ほどになったら植え付けましょう。10月~11月が苗の植え付けの適期です。
栽培環境
カスミソウは、日当たりのよい場所で育てるときれいな花を咲かせます。1日約10時間を目安に日光に当てましょう。注意したいのは、高温多湿を嫌うという点です。直射日光の当たる庭ではなく、半日蔭や涼しい日陰で管理します。また、耐寒性は強いですが耐暑性は弱いため、環境にあわせて対策しましょう。
水やり
カスミソウを庭や花壇で育てる場合は、雨の水量で十分なため、水やりの必要はありません。プランターや鉢植えの場合は、週に一度土の状態を確認して、完全に乾いていたら水を与えましょう。
お手入れ・植え替え
カスミソウは、種類によっては約100cmまで成長します。大きくなるものは、花茎が伸びるころに支柱を立てましょう。新芽を切ると、枝分かれして花がどんどん増えるため、切り花やドライフラワーにして観賞するのもおすすめです。花が終わる季節になったら、株の根元まで切りましょう。
10月に種まきできる花②カンパニュラ
特徴・開花時期
科名 | キキョウ科 |
属名 | カンパニュラ属 |
学名 | Campanula medium |
英名 | Canterbury bells |
和名 | 風鈴草(フウリンソウ) |
開会時期 | 4月上旬~6月下旬 |
カンパニュラの花は、鈴のような形が特徴です。約300種類あり、ピンク色や紫色など花色も多いため和風や洋風など、どのような庭にもあわせて選べます。カンパニュラを植えると、庭や花壇がエレガントな雰囲気に仕上がりますよ。
花言葉
カンパニュラの花言葉
- 誠実な愛
- 感謝
- 共感
- 思いを告げる
カンパニュラの花言葉は、ギリシャ神話に由来します。カンパニュールという美しい精霊が、黄金のりんごを守る仕事をしていました。ある日、1人の兵士がりんごを盗みに果樹園に入り、追い出そうとしたカンパニュールは殺されてしまいます。それを知った女神フローラは哀しみ、カンパニューラを美しいカンパニュラの花に変えました。「誠実な愛」はカンパニュールの忠誠心、「感謝」は女神のカンパニュールへの気持ちなのでしょう。
育て方
用土・肥料
カンパニュラを鉢植えで育てる場合は、草花用の培養土を準備しましょう。地植えする場合は、土に石灰を混ぜて弱アルカリ性にしてから植えると生育がスムーズです。肥料は、花が開花する直前に液体肥料を与えましょう。週に1回のペースで追肥すると花つきがよくなります。
種まき・植え付け
カンパニュラは、種類によって種まきの時期が変わります。二年草の種類は5月~6月に種まきし、メイシリーズやチャンピオンシリーズは8月~9月ごろの初秋に種まきします。耐暑性が弱いため、温度管理がしやすい鉢植えがおすすめです。湿らせた川砂で約20℃前後に保っておくと約2週間後に発芽します。植え付けは、湿気がたまらないように約30cmの株間をあけて行いましょう。
栽培環境
カンパニュラは、日光をたくさん浴びることで丈夫に育つことから、日当たりのよい場所で管理しましょう。湿気の多いところや日光が当たらないところで育てると、花がつかなくなるため管理場所はとても重要です。夏の季節は、直射日光が当たらないように注意します。
水やり
カンパニュラは高温多湿に弱い植物で、頻繁な水やりは必要ありません。夏の季節は湿気がたまらないように、土が完全に乾いているのを確認してから水を与えます。11月や12月の気温が下がる季節は、水が凍らないように朝に水やりしましょう。また、鉢植えで育てる場合は、受け皿の水をためないことで丈夫に育ちます。
お手入れ・植え替え
カンパニュラは暑さに弱いため、夏の季節は枝が混みあわないように剪定しましょう。茶色に変化して枯れた葉や枝をこまめに取り除くことで、長い間花を楽しめます。植え替えは、9月~11月上旬の間が適期です。株分けするか、一回り大きい鉢に植え替えます。