12月に種まきができるおすすめの花【温暖地編】
温暖地で12月に種まきができる花の種類は少ないのですが、発芽さえ失敗しなければ、その後の管理が簡単な花が多いです。ただし苗から育てるよりも種まきで育てるほうが難易度は高いため、栽培レベルは中級以上と考えてください。また栽培レベルは「暖地>温暖地>寒地」と変化します。気候区分にも注目しましょう。
①カスミソウ
切り花としても人気のカスミソウは、流通している品種だけでも125種以上あります。小さな花を無数につけるためボリュームと華やかさが魅力です。カスミソウは白い花が多く流通していますが、白のほかにもピンク・紫・赤などがあります。なお通常は5月~7月が開花時期ですが、温暖地では4月下旬~7月上旬です。
耐寒性
カスミソウは高温多湿の夏は苦手ですが耐寒性は強く、温暖地でも冬に屋外で種まき・栽培ができます。ただしカスミソウは品種が多いため、なかには寒さに強くても雨に弱く屋外での栽培がNGなものもあります。栽培する際には、品種の特徴を必ずチェックしましょう。
種まきから開花までのお手入れ
15℃以下にならなければ12月の種まきもOKですが、根腐れを起こしやすいため、初めての栽培では育苗ポットを使うのがおすすめです。草丈が50cm前後の品種もありますが、100cm前後まで育つ品種は草丈が50cmになったタイミングで支柱を立てて茎を保護しましょう。
花言葉
フラワーアレンジメントでは「名わき役」として使われることが多いカスミソウですが、実は小さな花を無数につけるカスミソウを花束にしてプレゼントする人も多いです。その理由の1つにあるのが「愛する人の吐息」という花言葉にあります。西洋では有名な花言葉のため、恋人やパートナーへのプレゼントにもカスミソウは人気です。
②デルフィニウム
フラワーアレンジメントや生け花の花材としても人気のデルフィニウムは、花穂が最大50cmにもなる八重咲の花が特徴です。色のバリエーションが豊富なのが特徴ですが、なかでも鮮やかなブルー系に人気が集中しています。デルフィニウムの開花時期は5月~6月で、庭のメインフラワーすると華やかな庭に仕上がります。
耐寒性
耐寒性の強いデルフィニウムは暑さが苦手で、夏の種まきはNGです。ただし15℃以下でも発芽しにくくなるため、寒地では秋まきします。また、12月でも15℃以下にならない温暖地では庭の直まきもOKですが、発芽までに約2週間かかります。発芽するまでは育苗ポットで栽培するほうがおすすめです。
種まきから開花までのお手入れ
温暖地では発芽ポットに種まきをして、温度が15℃以下にならない場所で発芽するまで栽培します。植え替えは、本葉が2枚~3枚ついたタイミングで行います。草丈が100cmまで伸びるため、庭植えなら株間を30cm、鉢植えは1鉢に1株ずつを目安にしてください。また、花穂が長く、茎が折れてしまう可能性があります。支柱を立てて茎を保護しましょう。
花言葉
春に美しい花を咲かせるデルフィニウムの花言葉は、日本と西洋で少し違います。日本の花言葉は「清明」で、凛としたすがすがしさのある花の印象が由来です。西洋では「寛大」「楽しみ」という明るいものもありますが、「激しい愛着」「執着」というややネガティブなものもあります。
庭の花だけでなく切り花やドライフラワーとしても楽しめる。