1月2日の誕生花は?
1月2日の誕生花は「シンビジウム」
東南アジア~日本にかけて自生する、原種の交雑育種である洋ラン・シンビジウムが、1月2日(1/2)の誕生花です。ランとしては非常に丈夫で、寒さに強く、よく花を咲かせます。株元に大きく膨らんだ「バルブ」と呼ばれる部分があり、ここに養分や水分を蓄えて成長します。葉のようすは品種によって直立したり、やわらかく垂れたりとさまざまです。12月~4月と、開花期が長いのも魅力ですね。
名前 | シンビジウム |
別名 | 美花蘭 |
園芸分類・形態 | ラン・多年草 |
原産地 | アジア、オセアニア |
開花の時期 | 12月~4月 |
花の色 | ピンク、白、オレンジ、黄色 |
暑さ / 寒さ | 強い / 弱い |
特徴 | 開花期が長い、香りがある |
シンビジウムの特徴2選
特徴①花の形にちなんだ名前
シンビジウム(Cymbidium)という名前は、ギリシャ語が語源です。「cymbe:舟、ボート」と「eidos:形」のふたつを組み合わせたもので、リップと呼ばれる唇状の花びらの形が、船底の形に似ていることにちなんでいます。和名では「美花蘭」とも呼ばれていますよ。
特徴②ギフトにぴったりの花言葉
シンビジウムの花言葉は「飾らない心」「素朴」「華やかな恋」です。花色ごとの花言葉はありません。どれもギフトにぴったりの、明るい印象のフレーズですね。ギフトとして贈る場合には、鉢花が一般的です。すらりと伸びた花茎がスタイリッシュな印象で、部屋の雰囲気を一気に上品なものにしてくれますよ。切り花としての流通も多いので、花束にも仕立てられます。
シンビジウムの育て方
シンビジウムは洋ランの中でも丈夫な性質を持ち、ガーデニング初心者でも比較的育てやすいのが特徴です。寒さに強く、花つきもいいので、ラン栽培の入門にもおすすめですよ。「栽培環境」や「水やり」「植え付け」など、基本的な育て方について確認しましょう。
育て方①栽培環境
シンビジウムは日光を好みます。年間を通して日当たりがいい場所で栽培しましょう。真冬以外は、屋外での栽培が可能です。夏の西日はやや苦手なので、5月上旬~9月上旬は遮光ネットを使って直射日光を避けるとより安心ですよ。また、風通しもいい場所が適しています。植え付けの際には株同士の間隔をあけて、風が通り抜けられるようにしてくださいね。
育て方②水やり・肥料
シンビジウムは水分をたくさん必要とします。春に新芽が出て、秋にバルブが大きく太るまでのあいだは、乾かさないように注意してくださいね。特に夏場は毎日たっぷり水やりをしましょう。秋~冬にかけては、1週間に1回の水やりで十分です。肥料は春~真夏前まで、1ヶ月に1回のペースで有機質の固形肥料を置き肥します。緩効性化成肥料と液体肥料を併用する方法でもいいですよ。
育て方③植え付け・植え替え
シンビジウムはミックスコンポスト(バークや軽石を混ぜたもの)や、バーク単体を使って植え込みます。プラスチック鉢や陶器の化粧鉢を使うといいでしょう。植え替えは4月が適期で、2年に1回のペースで行います。鉢は次に植え替えるとき、株がはみ出すくらいのやや小さめのものが最適ですよ。植え替えの時期が遅れると生育が遅れ、翌年の花つきが悪くなるので注意が必要です。
1月2日の誕生花(シンビジウム以外)
1月2日の誕生花は、シンビジウム以外にも複数あります。花ではなく色あざやかな葉を観賞するのがユニークな「ハボタン」と、凛とした花姿が着物の柄や雑貨にも人気の「ツバキ(赤)」について、特徴や花言葉をご紹介します。どちらもポジティブな花言葉を持ち、贈りものにも最適な植物ですよ。そのほか「ニホンスイセン」や「白いヒヤシンス」なども、1月2日の誕生花です。
1月2日の誕生花①ハボタン
アブラナ科の多年草であるハボタン(葉牡丹)は、正月飾りとしてよく利用される植物です。開花期は春ですが、花ではなく美しく色づく葉を冬期に観賞します。葉色は白や紫、赤にピンクなどバリエーション豊富ですが、花言葉に違いはありません。「祝福」「慈愛」「愛を包む」「物事に動じない」といった花言葉は、さまざまなギフトシーンにぴったりのフレーズですね。
1月2日の誕生花②ツバキ(赤)
日本原産の植物であるツバキ(椿)は、日本を代表する花木のひとつです。凛とした咲きぶりの花だけでなく、つやつやと光沢のある緑色の葉も観賞価値があります。花言葉は「気取らない優美さ」といった全体に共通するもののほか、今日の誕生花である赤いツバキには「謙虚な美徳」という花言葉がつけられていますよ。ちなみに白いツバキは「至上の愛らしさ」、ピンクのツバキは「控えめな愛」です。
1月2日にゆかりのあるもの
最後は1月2日について、誕生石や記念日といった観点から見ていきましょう。今日が誕生日の足利義政は、室町幕府の第8代将軍です。宗教や芸術を愛し、銀閣寺の建立をはじめ、能楽や水墨画・生け花など、のちに「東山文化」と呼ばれる優れた文化を数多く生み出しました。
1月2日の誕生石
1月2日の誕生石は「ランドスケープアゲート」です。アゲート(めのう)のうち、含有物がまるで1枚の絵のような模様をしているものを指します。「ランドスケープ(景色)」という名前のとおり、ドラマティックで美しい宝石ですよ。主にドイツ、ウルグアイ、ブラジルなどで産出されます。ギフトは模様の美しさを活かした、ネックレスやブローチが素敵ですよ。
1月2日生まれの有名人
1月2日生まれの有名人には、以下のような人々がいます。星座はやぎ座です。自分に厳しく、やると決めたことは最後までやり通す忍耐強さがありますよ。漫画家の浦沢直樹さんは、「YAWARA!」「20世紀少年」などの作品で有名ですね。
- 足利義政(室町幕府将軍)
- ジャック・シャルドンヌ(フランスの作家)
- 浦沢直樹さん(漫画家)
1月2日の出来事・記念日
初夢
「初夢」は1/2の夜に見た夢のことで、昔から1年間の吉兆を占う風習があります。室町時代には「いい夢を見るためには、七福神の乗った宝船の絵を枕の下に入れて眠る」のが効果があるとされていました。豪華な食事をしている夢は仕事運アップ、お風呂に入っている夢は健康運アップなど、見た内容によって暗示されていることはさまざまです。
箱根駅伝(往路)
1月2日は「箱根駅伝」が行われる日です。正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。東京・大手町~箱根・芦ノ湖までの往復10区間を争う、学生長距離界最大の駅伝競走です。前年の大会でシード権を獲得している上位9校と、同年秋に行われる予選会で勝ち上がった6校、計15校が出場します。2日に行われる往路5区間の中でも、「花の2区」と「山登りの5区」は、特に人気が高いですね。
シンビジウムで冬の挨拶を
シンビジウムは洋ランを代表する花のひとつで、カトレア、デンドロビウム、パフィオペディルムと並ぶ四大洋ランと呼ばれています。シンビジウムはその中でも特に日本での人気が高い属で、洋ランの出荷量ではコチョウランにも引けを取らないといわれます。寒さに強い品種なので、年末年始の挨拶や誕生日のお祝いなど、冬のフラワーギフトにも最適ですよ。
出典:写真AC