3月1日の誕生花は?
3月1日の誕生花は「エリカ」
繊細な枝にたくさんの花を咲かせるエリカが、3月1日(3/1)の誕生花です。非常に多くの仲間を持ち、740種類のうち16種がヨーロッパ、それ以外は南アフリカを中心に自生しています。日本国内でも40種~50種の品種が流通する、とても人気のある花ですよ。草姿や開花期、花色などのバリエーションが豊富で、同じエリカでもかなり印象が異なります。春咲きや冬咲き、不定期咲きなど、開花期も品種によってそれぞれです。
名前 | エリカ |
別名 | ヒース |
園芸分類・形態 | 庭木、花木・低木 |
原産地 | 南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカ |
開花の時期 | 種によって異なる |
花の色 | 赤、ピンク、オレンジ、白、黄色 |
暑さ / 寒さ | 強い~普通 / 強い~普通 |
特徴 | グラウンドカバーに向く |
エリカの特徴2選
特徴①名前の由来は諸説あり
エリカという名前の由来にはいくつかの説があります。ギリシャ語の「ereike:砕く」を語源とする説、ラテン語の「eric:ホウキ」を語源とする説などが有力です。イギリスでは荒地を意味する「ヒース(heath)」、ドイツでは「ハイデ(heide)」とも呼ばれています。日本には大正時代に持ち込まれましたが、学名の「エリカ」が一般的な呼び方です。
特徴②さみしい印象の花言葉
エリカの花言葉は「孤独」「さみしさ」です。これらの花言葉には、エリカの英名「ヒース」が関係しているといわれます。「ヒース」とは、農耕に向かない痩せた荒地や、そこに生える野草のことを指す言葉です。単語の持つもの悲しいイメージが、エリカのネガティブな花言葉に繋がったとされています。とても愛らしい花ですが、ギフトとして贈るときには注意が必要ですね。
エリカの育て方
エリカは品種によって耐寒性や耐暑性が異なります。選んだ品種に適した環境になるように心がけると、たくさんの花を咲かせることが可能ですよ。「栽培環境」や「水やり」「植え付け」などの育て方のポイントを、順番にくわしく解説していきましょう。
育て方①栽培環境
エリカは日当たりと風通しのいい、やせた土地でよく育ちます。多肥多湿と高温期の蒸れに注意して育てましょう。ヨーロッパ原産の品種は暑さに弱く、南アフリカ原産のものは半耐寒性と、品種によって性質が異なるのが特徴です。育てる品種にあわせて、置き場所や植え場所を調整してくださいね。いずれも根が細かいことは共通しています。水はけをよくして、乾燥させないようにしましょう。
育て方②水やり・肥料
エリカを庭植えで育てる場合、根付いたあとの水やりはほとんど不要です。鉢植えは水切れに注意して、表土が乾いたらその都度水を与えましょう。肥料は成長期の春と秋に施します。月1回の置き肥か、2週間に1回の液体肥料がおすすめですよ。夏の高温期には、肥料分が残らないように調整してくださいね。
育て方③植え付け・植え替え
エリカは弱酸性の用土を好みます。市販されている球根花用の培養土を使うと便利ですよ。寒冷地ではピートモスでも育ちます。植え付けの適期は春か秋です。市販されている鉢植えは根詰まりしているものが多いため、根鉢を崩して新しい鉢に入れ替えましょう。植え替えの適期も同様に、気候のいい春と秋です。枝の刈り込みや切り戻しも、同じタイミングで行うと効率がいいですよ。
3月1日の誕生花(エリカ以外)
エリカ以外にも、3月1日の誕生花は複数存在します。ここではその中から、華やかな花姿と甘い香りで人気の「フリージア」と、春の野を彩るピンク色が懐かしい「レンゲ」について、特徴や花言葉を見ていきましょう。どちらもギフトとして贈るのにぴったりの、ポジティブな花言葉がつけられていますよ。そのほか「アンズ」や「ハクモクレン」、「ヤグルマギク」なども、3月1日の誕生花です。
3月1日の誕生花①フリージア
フリージアは豊富な花色とやわらかな香りでギフトに人気の花です。あざやかな色の花をまとまって咲かせる華やかさが、春のうららかさによく似合います。花言葉は色によって異なり、「純潔(赤)」「あどけなさ(白)」「無邪気(黄色)」「あこがれ(紫)」など、ポジティブなフレーズばかりが並びました。アレンジメントやブーケ、ハ―バリウムなど、ギフトバリエーションが豊富なのも魅力ですね。
3月1日の誕生花②レンゲ
水田の緑肥として栽培されるレンゲ(蓮花)も、3月1日の誕生花のひとつです。一面にレンゲの花が咲き、まるでピンク色の絨毯のように見える風景は、日本の春の風物詩ですね。花言葉は「私の幸福」「心が和らぐ」という、しあわせをイメージさせるフレーズがつけられました。野花なので生花店での扱いはほとんどありませんが、控えめな咲きぶりも素敵な花言葉も、大切な人に贈りたくなる魅力がありますね。
3月1日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日、この日に生まれた有名人など、3月1日にゆかりのあるものをご紹介します。今日が誕生日のフレデリック・ショパンは、ポーランド出身の作曲家です。「ピアノの詩人」の異名でも知られるように、形式や旋律、和声法などによってピアノの表現を拡大し、ピアノ音楽を進化させました。現代でもコンクールや演奏会において演奏されることの多い、たくさんのファンを持つ作曲家のひとりです。
3月1日の誕生石
3月1日の誕生石は「フローライト原石」です。フローライトは豊富なカラーバリエーションが特徴で、グリーンやパープルをはじめとした、やわらかな色彩を持っています。「ホタルイシ(蛍石)」という名前でも呼ばれますが、これはフローライトのかけらを暗い場所で火にくべると、パチパチと音を立てながらホタルのように発光することが理由です。透明感のある美しさは、女性へのギフトにもおすすめですよ。
3月1日生まれの有名人
3月1日生まれ(星座はうお座)生まれの有名人には、以下のような人々がいます。福岡県出身の五郎丸歩(ごろうまる あゆむ)さんは、日本代表としても活躍しているラグビー選手です。キックを蹴る前に行うルーティーンの動作、いわゆる「五郎丸ポーズ」で知られていますね。
- フレデリック・ショパン(ポーランドの作曲家)
- 芥川龍之介(小説家)
- 五郎丸歩さん(ラグビー選手)
3月1日の出来事・記念日
デコポンの日
3月1日は「デコポンの日」です。日本園芸農業協同組合連合会が制定しました。1991年、デコポンが初めて出荷され、東京の果実市場で取引されたことにちなみます。デコポンはへたの部分にでっぱりがあるのが特徴の柑橘類です。凸(でこ)を持つポンカンということで、「デコポン」という名前で呼ばれていますよ。正式な品種名は「不知火(しらぬい)」で、不知火の中でも特に糖度の高いものだけがデコポンとして流通します。
エリカで春のガーデンを彩ろう
枝いっぱいに小さな花を咲かせるエリカは、とても愛らしい花です。密集した花姿はインパクト抜群で、庭植えはもちろん、小ぶりの鉢植えでも存在感があります。品種によって花形や開花期が違うため、花壇や庭のテーマにあわせて植える品種を選ぶといいですよ。グラウンドカバーに使用するのも、庭全体が華やかな印象になって素敵ですね。
出典:写真AC