意外に多い特定外来生物の植物!見つけたときはどうする?捨て方は?

意外に多い特定外来生物の植物!見つけたときはどうする?捨て方は?

特定外来生物の植物は、知らずに身近に存在しています。在来種の植物の成長を、妨げるような影響を与えるため問題です。身近に特定外来生物の植物を見つけたらすみやかに駆除したいですが、駆除方法に決まりがあります。特定外来生物の植物を知っておくと、駆除しやすくなります。

記事の目次

  1. 1.特定外来生物の植物の概要
  2. 2.特定外来生物の植物の影響
  3. 3.特定外来生物の植物の一覧①~⑤
  4. 4.特定外来生物の植物の一覧⑥~⑩
  5. 5.特定外来生物の植物の一覧⑪~⑰
  6. 6.特定外来生物の植物を見つけたら
  7. 7.特定外来生物の植物を増やさないためにできること

特定外来生物の植物の一覧⑪~⑰

⑪ナガエモウセンゴケ

Photo by wackybadger

ナガエモウセンゴケは、北アメリカ~ヨーロッパで自生している食虫植物です。特定外来生物に指定されたのは2018年で、それまでは食虫植物好きの人や植物園などで栽培されていました。指定をうけたのは、在来種のモウセンゴケとの交雑種、D・ベレジアナを作り、遺伝子の混乱をまねく恐れがあるという理由からです。

⑫ナルトサワギク

Photo by Macleay Grass Man

ナルトサワギクは全草有毒のキク科の植物です。肝臓に影響を及ぼす、ピロリジジンアルカロイドのほかにも毒素を含んでいます。草食動物や人間が食べても中毒症状がでるので、駆除したあとも注意が必要です。ナルトサワギクは通年をとおして花が咲き、タンポポに似た種ができます。駆除方法は引き抜きが有効ですが、地中にもぐった種もあるので、数年かけての駆除が必要です。

⑬ブラジルチドメグサ

Photo by gertjanvannoord

ブラジルチドメグサはセリ科の多年草で、水に浮いて移動したり、泥の中に根をはって繁殖したりします。茎は1mを超え切れやすく、葉や茎、根茎、節などから発根できます。駆除の際は、水が流れていく先に目の細かい網を張って、切れ端が移動しないように注意が必要です。繁殖力が強く、水の表面をおおいつくし、水中の酸素が少なくなるため、在来種の水草や水生動物が駆逐されることがあります。

⑭ビーチグラス

Photo by Matt Lavin

ビーチグラスは、イギリスや西ヨーロッパの沿岸部に自生するイネ科の多年草です。砂地に生え、栄養分の少ない土地でもよく育ちます。草丈は1.2mくらいです。かたまり状に生えて、砂の移動を妨害するため、かたまりのわきが崖化します。地下茎で増えますが、8月~9月に種を作るので、地下で横に増殖し、種で広範囲に増える特徴があります。

⑮ボタンウキクサ

Photo by Starr Environmental

ボタンウキクサは、沼や池、放置水田、ため池などで繁殖する浮草で、別名をウォーターレタスといいます。多年草ですが耐寒性が低く、霜が降りると枯れて越冬できません。しかし、12℃あれば生育を続け水面をおおいつくし、ほかの生物の光合成や生息を妨げます。根茎からひげのような匍匐茎(ほふくけい)を伸ばし、その先に子株を作って繁殖します。

⑯ミズヒマワリ

Photo by John Tann

ミズヒマワリは中央アメリカ原産で、水中に根を張り、水面に葉を出す抽水性植物です。葉は耐寒性が低いので霜で枯れますが、根茎が越冬するため、暖かくなると驚異的な勢いで繁殖します。ゆるやかな流れの水辺を好み種で繁殖しますが、節やちぎれた茎からも発根し新しい株を作ります。草丈は50cm~100cm、開花時期は9月~10月です。

⑰ルドウィギア・グランディフロラ

Photo by AndreyZharkikh

ルドウィギア・グランディフロラは「オオバナミズキンバイ」とも呼ばれる、アカバナ科の水生植物で、南北アメリカが原産です。水面、水中に分厚く繁茂し、在来生物の光合成や生育を妨害し、水鳥のエサの捕獲の邪魔もします。茎や葉のちぎれた一部があれば新しく株を増やし、熱や乾燥に強いのが特徴です。たき火後から発芽した例の報告もあります。

特定外来生物の植物を見つけたら

駆除方法

Photo by tyoro

身近に特定外来植物を見つけたら、ぜひ駆除してください。増えるのが問題なので、特定外来植物の駆除方法は、その植物の繁殖を邪魔する方法で行います。そのためにも特定外来植物の一覧は役に立つでしょう。ウキクサ系、根茎で繁殖するもの、種で増える植物などがあります。

ウキクサ系

ウキクサ系の水の中で繁殖する植物は、その場所から流れ出してほかの場所で繁殖することを防がなければなりません。水の移動する先に目の細かい網を張って、かけらも逃さないようにするよう、注意が必要です。網ですべてをすくい取るという作業を繰り返す必要があります。

根茎で繁殖する植物

水中でも、陸上でも根茎で繁殖する植物は、引き抜きが有効です。繁殖力が強い種類が多いので、少しでも根茎が残っているとすぐに発根、発芽して増えます。人力での引き抜きが難しい場合は重機の導入してもよいでしょう。何年もかけて駆除し続ける必要があるので、植物との根比べです。

種で増える植物

種を作って増殖する植物は、花が咲く前や咲いた直後、種を作らせないうちに伐採する方法がよいでしょう。特定外来植物によっては、種を作る以前であれば、ほかの雑草と同じ扱いをしてよい植物もあるので、種類を調べて自治体や役所に相談するのをおすすめします。

捨て方

Photo bycocoparisienne

特定外来植物の駆除で問題なのは「外来生物法」(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)によって「生きた状態で持ち運ぶ行為」が禁止されていることです。つまり、身近で駆除し、抜き取ったりすくい取ったりした直後に捨てられません。種を飛ばすものはごみ袋に入れてしっかり口を閉じ、根で繁殖するものは天日干しして管理し、枯れるまで待ちます。

ボタ爺

ボタ爺

よくわからんときは、役所や地方自治体などに問い合わせて、処理方法を教えてもらうといいぞ。

特定外来生物の植物を増やさないためにできること

Photo by Starr Environmental

特定外来生物の植物自体に罪はありませんが、在来種の存続を考えると駆除は必須です。身近に見つけたら駆除し、種や地下茎などで増やさない、知っている種類であれば育てないことが大切でしょう。種を扱っているサイトを見つけたら、違反だと告知するのも一つの手段です。特定外来植物の一覧をみると意外に身近に存在しています。庭に生えたのを見つけたら、駆除するだけでもよいでしょう。

ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドなどを含め、ガジュマルやコウモリラン、トックリランやウツボカズラなど、現在25鉢の観葉植物と暮らしています。最近機嫌のよいウツボカズラが、小さいつぼをたくさんつけています。

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