贈り方のマナー
心をこめて花を用意しても、マナー違反をしてしまっては台無しです。せっかくのフラワーギフトがよくない結果にならないために、花を贈る際の基本的なマナーを知っておきましょう。贈る側も受け取る側も、さらに会場のスタッフも、温かい気持ちになれるプレゼントを選んでくださいね。
マナー①花を贈ってもいい会場か確認する
まず確認するべきなのは、「花を贈れる会場かどうか」です。公共のコンサートホールや地域会館などの場所では、スタンド花やアレンジメントの持ち込みを許可していないこともあります。また、通路をふさいでしまう、混乱が予想されるなどの理由から、主催者が花の受付を禁止とするケースも少なくありません。せっかくの花が無駄になってしまわないためにも、教室の先生や会場に事前に確認することが不可欠ですよ。
マナー②ネガティブな花言葉は避ける
アレンジメントや花束は、伝えたいメッセージや公演にちなんだ花言葉を持つ花で仕立てられると素敵です。もしもぴったりの花言葉が見つけられなかった場合には、せめてネガティブな花言葉は避けましょう。色合いやイメージだけで花を選ぶと、予期せぬ意味で相手に伝わることがあります。たとえば黄色いバラはあざやかでとてもきれいですが、花言葉は「嫉妬」です。まるで成功をねたんでいるような意味になってしまいますね。
マナー③海外のイメージにも気を配る
海外の方に花を贈る場合には、日本と海外の文化の違いにも注目です。日本のイメージだけで花を選ぶと、海外の方には失礼になってしまうケースがあります。たとえば西洋では、白いユリは葬儀に用いられます。また薄紫色はフランスで「喪」のイメージを持つ色であるため、スターチスやアネモネなどにも注意が必要でしょう。花を贈りたい相手の出身国にも気を配り、ふさわしい花を選びたいですね。
マナー④花の本数にも注意
花の種類にくわえて、使う本数にも気を配れるとスマートです。特に4本(死)や9本(苦)などは縁起の悪い数字なので、こだわりがなければ避けたほうが安心ですよ。またバラのように、本数によって花言葉が変化するものもあります。たとえば3本の「告白」や12本の「付き合ってください」は、パートナーのいる異性に贈るには不向きでしょう。「思いやりに感謝します(8本)」や「永遠の友情(13本)」がおすすめですよ。
マナー⑤持ち帰りのしやすさにも配慮を
受け取ったときに喜んでもらえるかはもちろんですが、相手が持ち帰るときのことまで気遣えるとさらに素敵です。出演者が発表会や舞台の会場まで電車やバスなどで来ている場合、大きすぎる花束やアレンジメントは荷物になってしまいます。生花店に相談しながら、適切なボリューム感を選びましょう。また持ち運びがしやすいように、花束やアレンジメントを入れられる紙袋もあわせて渡すと親切ですよ。
発表会の場を素敵な花で彩ろう
発表会や舞台のとき、ロビーや楽屋に豪華な花があるとその場がパッと明るくなりますね。主催者や先生、出演者にとっても、思い出に残る公演になるでしょう。ギフトスタイルや使う花の種類、花言葉などを組み合わせれば、世界にひとつだけの贈りものに仕立てられますよ。予算もミニブーケなら1,000円程度からと、プチギフト感覚で用意が可能です。花を贈った経験がない人でも、生花店で相談すればアドバイスをもらえますよ。
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出典:写真AC