スイスチャードの育て方!プランター栽培で上手に収穫まで育てる方法!

スイスチャードの育て方!プランター栽培で上手に収穫まで育てる方法!

カラフルな見た目が美しいスイスチャードは、家庭菜園としても観葉植物としても人気です。育て方も簡単で、初心者の方でも失敗が少なく長期間の栽培が楽しめます。今回はスイスチャードの育て方を種まきから収穫まで、栽培日記を通して詳しく紹介します。

記事の目次

  1. 1.スイスチャードの概要
  2. 2.スイスチャード栽培の基本情報
  3. 3.スイスチャードの育て方【栽培日記】
  4. 4.スイスチャードのおいしいレシピ
  5. 5.スイスチャードの栽培にチャレンジしよう!

スイスチャードの概要

出典:筆者撮影

スイスチャードは葉野菜であるフダンソウ(不断草)の西洋種です。赤、黄、緑など、カラフルな茎が特徴です。原産地は地中海沿岸で、近年では日本でも広く栽培されていますが、まだ一般的にはあまり知られていません。見た目の美しさから食用だけでなく、観賞用としても人気があります。

ボタニ子

ボタニ子

スイスチャードも初めて聞いたけど、フダンソウ(不断草)も初めて聞いたわ…。

フダンソウ(不断草)とは?

フダンソウ(不断草)は、見た目も味もホウレンソウに似た野菜です。季節に関係なく収穫できることから「フダンソウ(不断草)」と名付けられました。流通量が少なく一般的にはあまり知られていませんが、日本で古くから栽培されています。

フダンソウ(不断草)は16世紀~17世紀ごろに日本に渡来したの。フダンソウ(不断草)の在来種は葉が小さなものだったんです。

ボタ爺

ボタ爺

明治時代には葉が大きくて茎の白い西洋種が伝わり、20世紀末にはカラフルなスイスチャードが導入されたんじゃ。

スイスチャードの味

出典:筆者撮影

スイスチャードはホウレンソウに似た味をしていますが、ホウレンソウと比べるとくせがなく、しゃきしゃきとした食感です。成長するほど葉が硬くなり、アクが出て苦みが強くなります。若い葉はくせもなく、生でも美味しく食べられます。

スイスチャードの栄養価

出典:筆者撮影

スイスチャードのカラフルな色は「ベタレイン色素」によるもので、ビタミンCより優れた抗酸化作用があるとされます。ほかにもβ-カロテン、むくみ予防が期待ができるカリウム、代謝を促進するマンガンなど、多くの栄養素が含まれています。

貧血予防になる「鉄分」の含有量は葉野菜でトップクラスです!

スイスチャード栽培の基本情報

スイスチャードは耐寒性、耐暑性も高く病害虫にも強い野菜です。しかし、日当たりが悪い環境で水やりを多くすると、病気が発生しやすくなるため注意しましょう。

栽培カレンダー

ボタニ子

ボタニ子

種まきの時期も収穫の時期もすごく長いね!

この収穫期間の長さから「フダンソウ(不断草)」と呼ばれるようになったのね。冬越しをした場合はとう立ちして、春には花を咲かせます。

スイスチャードは冬越しできる?

スイスチャードは冬越しも可能ですが、真冬の収穫はあまり期待できません。霜が降りる場合はビニールでトンネルを作るなどの対策をしましょう。冬越し後はとう立ちしやすく品質が春に向けて落ちていくため、早めに株ごと抜き取ります。観賞用では、春に咲く花もぜひ楽しみましょう。

5月ごろ、とう立ちをした部分から長い花の穂ができて、そこに小さな花をたくさん咲かせます。

ボタ爺

ボタ爺

開花からひと月ほどで種になり、こぼれ種からも発芽するぞ。

基本の育て方

出典:筆者撮影

暑さ寒さにも病害虫にも強いスイスチャードは、家庭菜園でも簡単に栽培できます。畑に地植えをする場合でも育てやすく、鉢やプランターの栽培にも適しています。

畑での育て方

出典:筆者撮影

  1. 種まきの2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり200gまき、畑を耕す
  2. 1週間前に1㎡あたり50gの化成肥料、2kgの堆肥をまき混ぜ込み、畝の幅を60~90cm、高さ10cm、条間30cmに調整する
  3. 深さ1cmの溝を作り、一晩水に浸けた種を2cm間隔ですじまきし、土をかける
  4. 発芽後は必要に応じて間引きを行い、草丈が10cmになったら1㎡あたり10g追肥する
  5. 小株取りの場合は草丈が15~20cmのときに、根元からハサミで切り取り収穫する。大株取りの場合は25cmほどで抜き取り収穫する

間引きのポイント

  • 本葉が出て葉が込み合ってきたら株間が4~5cmになるように間引きをし、株元の土を寄せる
  • 本葉が4~5枚になるころに、小株取りの場合は株間15~20cm、大株取りの場合は株間30cmに調整する

プランター・鉢での育て方

出典:筆者撮影

  1. プランターの場合は60cm以上を基本とし、鉢底石を2cm敷き詰め、8分目まで野菜の培養土を入れる
  2. 深さ1cmの溝を作り、種を1cm間隔で筋まきし、土をかけて水を与える。二条まきの場合は条間を15~20cmにする
  3. 鉢で栽培する場合は、10号の鉢に1~2株を目安に種をまく。ばらまき、または点まきでまく
  4. 成長に応じて地植えと同じように間引く。外葉を摘み取り収穫する場合は、最終的な株間を10~15cm、大株に育てる場合は20㎝ほどに調整。収穫の目安は地植えと同じ

苗を購入した場合は?

苗を購入する場合は、本葉が5枚ほどに育ったものを選びましょう。根を崩さないように気を付けながら植え付け、根付くまでの1週間はたっぷり水やりをします。苗から栽培した場合は、20~30日で収穫が可能です。

生育が悪い場合は、2週間に1回を目安に液肥を追肥しましょう!

収穫の目安

スイスチャードは成長するほど苦く硬くなっていくため、収穫のタイミングを逃さないように気をつけましょう。

スイスチャードの育て方【栽培日記】

出典:筆者撮影

実際にプランターで栽培した様子を日記形式で紹介します。今回はポットに種まきをし、育苗後にプランターに色のバランスを見ながら植え付けました。スイスチャードのカラフルな色を楽しみながら栽培します。(※栽培日記内の画像は筆者撮影のものです)

栽培者のプロフィール

龍 みなです。
家庭菜園の経験年数:2年
スイスチャードの栽培年数:あり(1年)
栽培地:関東地方
ひとこと:プランターでの家庭菜園をメインに、現在畑や花壇作りにも挑戦中です!

以前に育てた時の反省点

画像は、以前にプランターに直接種まきをして栽培したものです。色のバランスが悪く、せっかくのカラフルなスイスチャードを楽しめず残念に思いました。

ボタニ子

ボタニ子

黄色や緑ばっかりになったんだね!確かにバランスが悪いかも…。

色を選びながら間引きをしても、どうしてもバランスが悪くなるときがあります。手間はかかりますが、育苗をしてから植え付けるのも一つの方法ね。

スイスチャード栽培0日目:種まきの準備

5月26日

まずは種を用意しましょう。こちらはホームセンターで400円ほどで購入しました。一袋でカラフルな色が楽しめます。

種はこのような形で、4mmくらいの大きさでゴツゴツしています。

種まきの前に大切なことは、種を一晩水につけておくことです。こうすることで発芽率が上がります。最低でも2~3時間は水につけましょう。

スイスチャードの種の表皮には、発芽を抑制する物質が含まれています。水につけることでそれが流れて発芽率が上がります。

スイスチャード栽培1日目:種まき

5月27日

10cmのポットに鉢底ネットを入れ、野菜の土を8分目まで入れてならします。中心に1cmの深さの穴をあけ、種を2~3粒まき、土をしっかりとかけます。

あとは水を与えて、発芽まで乾かさないように管理します。

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スイスチャードのおいしいレシピ

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