しその実の活用法と調理法!おいしく食べるためレシピ・料理もご紹介!

しその実の活用法と調理法!おいしく食べるためレシピ・料理もご紹介!

しその実は、しその花が咲き終わったあとに収穫できます。しそのよい香りとプチプチとした食感が人気で、薬味などにして食べられます。ほかにも、塩漬けにしたり醤油漬けにしたりする食べ方も人気ですよ。料理にしその実を使って、秋の味覚を楽しみましょう。

記事の目次

  1. 1.しその実とは?
  2. 2.しその実の調理法
  3. 3.しその実の食べ方
  4. 4.しその実を使った料理3選
  5. 5.しその実を食べて秋を満喫しよう!

しその実とは?

出典:写真AC

しその実は穂紫蘇(ほしそ・ほじそ)とも呼ばれる、しその穂の部分のことです。しその花が咲き終わったあとに収穫され、飾りとしての利用法だけでなく薬味としても使われます。しその実は葉と同様に香りがよく、塩漬けにしたり刺身のつまにしたりする食べ方が人気です。

食べごろの時期

しその実は、花が咲き終わったあとの9月~10月ごろに収穫できます。収穫の時期が早いと、しその実のプチプチとした食感が楽しめません。逆に収穫が遅くなると実が茶色に変色し、固くなって落ちてしまいます。ベストなのは、穂がまだ緑色で花が2個~3個残っている状態で収穫することです。そうすると、食べごろのしその実が食べられます。

保存期間

しその実は、生のままでは2日~3日くらいしかもちません。また収穫後はすぐに茶色に変色してしまいます。そのため、下処理は早めに行う必要があります。保存するときは、冷蔵もしくは冷凍が最適です。水洗いをしたあと、ビニル袋や密閉容器に入れて保存可能です。保存期間は、冷蔵であればおよそ1ヶ月、冷凍ならおよそ1年もちます。そのほか、塩漬けやしょうゆ漬けにして保存する方法もあります。

大葉(しそ)の上手な保存方法!長持ちさせるコツは?冷凍がおすすめ?のイメージ
大葉(しそ)の上手な保存方法!長持ちさせるコツは?冷凍がおすすめ?
大葉(しそ)の上手な保存方法をご紹介します。そのままでは日持ちしにくい大葉も、ちょっとした工夫で長持ちさせることが可能です。冷凍、冷蔵、乾燥などの保存方法や、簡単に作れる大葉を使った保存食のレシピなどをわかりやすく解説します。

しその実の調理法

出典:写真AC

しその実は、生でも食べられます。しかしそのまま食べると苦みが強いため、アク抜きをして苦みをとります。アク抜きにはいくつか方法があり、そのあとの調理法や使う料理によって好きな方法を選びましょう。アク抜きをする前にはしその実を水洗いし、表面の汚れを取り除いておきます。

実をとるときの注意点

しその実を茎から外すときに、アクで手が黒くなってしまうことがあります。手が汚れないようにするために、実を採取するときは手袋などをしておくのがおすすめです。

アク抜きの方法

方法①塩もみをする

しその実を塩もみする方法は、一番簡単なアク抜きの方法です。しその実を水洗いしたら、適量の塩をもみこめばアク抜きができます。塩もみでアク抜きをする方法は手軽ですが、苦みが少し残りやすいです。ただし、しその苦みが好きな人はこの方法であく抜きをすれば十分でしょう。さらにしっかりとアク抜きをしたいときは、塩もみのあとに水にさらせば問題ありません。飾り用や薬味として使うときは、この方法がおすすめです。

方法②湯通しする

湯通しするのも、手軽で簡単です。湯通しでアク抜きをする方法は、洗ったしその実をたっぷりのお湯でさっと30秒ほど茹でるだけです。お湯に塩を少々入れておくと、きれいな緑色が残りやすくなります。塩は、お湯1リットルに対して小さじ1杯程度でOKです。湯通しすると、しその実のきれいな緑色が残り鮮やかな仕上がりになりますよ。しその実を生食するときや塩漬けにするときは、湯通しでアク抜きをするのがおすすめです。

方法③水にさらす

しその実を水にさらしても、アク抜きができます。水にさらすとしその実からゆっくりとアクが抜け、しその実の風味がよく感じられます。ただし、一晩から一日水にさらしておかないとしっかりとアク抜きができず、手間がかかるのがデメリットです。また湯通しと比べると仕上がりの色味がよくないため、そのまま食べるときはこの方法はあまり選ばれません。しょうゆ漬けや炒め物に使うとときにこの方法を選ぶとよいでしょう。

しその実の食べ方

食べ方①そのまま食べる

しその実は薬味としてそのまま食べられます。お刺身や納豆に添えるのが人気です。薬味として食べるときはアク抜きをしないでそのまま食べることが多いですが、苦みが気になるようなら軽く塩もみをしてもよいでしょう。炒めものに添えるのも、色どりがよくなるのでおすすめです。

薬味として使うとプチプチとした食感がアクセントになり、メイン料理の味を引き立ててくれます。

食べ方②塩漬けにする

しその実を塩漬けにすると、日持ちします。塩漬けの方法は簡単で、アク抜きしたしその実を密閉容器などに入れ、塩に漬けるだけでOKです。塩の分量はしその実に対して1/10程度にすると、ほかの調理法にも活用しやすくなりますよ。2日~3日程度漬け込んでおくと、しその実にしっかり味が入って美味しいです。塩漬けにすると、そのまま冷蔵保存や冷凍保存ができます。

漬けるときに重石をして水分をしっかり抜いておくと、さらに保存期間が長くなります。

塩漬けにしたしその実は薬味のほか、パスタやチャーハンなどの炒めものに活用できます。

食べ方③醤油漬けにする

しその実の醤油漬けも、人気の食べ方です。醤油漬けは、アク抜きをしたしその実を醤油につければ作れます。好みによってみりんやお酒を加えたり、トウガラシを入れたりしてもおいしいですよ。漬けているときにしその実から水分が出てくるので、瓶などを使って醤油漬けを作るときは、醤油の量は控えめにするとよいでしょう。

醤油漬けはそのままご飯にのせてもおいしいですし、冷奴や納豆にのせるのもおすすめです。

食べ方④塩麹漬けにする

しその実を塩麹で漬けると、プチプチとした食感が感じられる浅漬けになります。塩麹とは、塩を麹で発酵させたものです。塩だけのときよりも麹のうまみやコクが感じられ、塩分量もおさえられますよ。塩麹を食べると、生活習慣病の予防・改善も期待できます。ただし塩麹はでんぷんと混ぜるとバラバラになってしまうので、塩麹漬けにしたしその実は、おにぎりの具には不向きです。

漬け込むときにお酢を少量加えておくと、さらに日持ちします。

塩麹漬けは、サラダのトッピングにして食べるのがおすすめです。

食べ方⑤味噌漬けにする

しその実のみそ漬けも、醤油漬けと同じくらいご飯のおともとして人気です。アク抜き後のしその実をガーゼに包み、3日程度味噌と一緒に密閉容器に入れれば完成です。だしやみりんと一緒に炒めて作る方法もあります。味噌漬けは、冷蔵保存でも1ヶ月くらいもちますよ。

味噌漬けのおすすめの食べ方は、焼きおにぎりです。しその実の香りと、香ばしく焼けた味噌の香りがよくあいますよ。

食べ方⑥オイル漬けにする

しその実は、オイル漬けにしてもおいしいです。漬けるオイルは、ごま油やオリーブオイルがおすすめです。オイルに漬けることでしその実の青臭さが消え、食べやすくなります。オイルにはしその実のよい香りがうつり、マリネにかけたりドレッシングに活用したりと、アレンジしやすい調味料になります。

漬けるときに塩を少々加えると、保存期間が長くなります。

しその実を使った料理3選

おにぎり

塩漬けや醤油漬けにしたしその実は、おにぎりの具材にするのが人気です。塩漬けをおにぎりにすると、しその実のプチプチした食感と香りが楽しめます。醤油漬けは、しその実の香りにプラスして醤油の風味も楽しめるワンランク上のおにぎりになります。

パスタ

しその実は、パスタにもよく使われます。アク抜きをしたあとそのままパスタに入れると、食感のアクセントにもなりますよ。しその葉は和風パスタに使われることが多いですが、オイル漬けにしたしその実は洋風パスタとの相性がよく、おすすめです。

天ぷら

しその実のアク抜きが面倒な人には、天ぷらがおすすめです。しその実を天ぷらにするときは、アク抜きなしで天ぷら粉につけて揚げるだけでOKです。もちろん苦みが苦手な人や子ども向けにはアク抜きをしてもよいでしょう。しその実の食感を損なわないために衣は軽くつけるだけにして、160℃~170℃の油で1分程度さっと上げれば完成です。

塩を少しふりかけて食べると、しその実の香りが口いっぱいに広がりますよ。

しその実を食べて秋を満喫しよう!

出典:写真AC

しその実は、9月~10月頃にかけて収穫できる秋の味覚です。そのままでも食べられますが、苦みやアクを消すために水にさらすなどしてアク抜きをすると、より食べやすくなります。塩漬けや醤油漬けにすると、日持ちする常備菜にもなりますよ。刺身のつま以外に、ご飯のおともや天ぷらなどにしてもおいしいです。しその実を食べて、秋を満喫しましょう!

apple.
ライター

apple.

ターシャ・テューダーが好きな食いしん坊ライター。ゴーヤでグリーンカーテンを作るのが夢。フラワーアレンジメント歴5年で好きな花はミモザとユーカリ。

関連記事

Article Ranking