ベビーリーフとは
サラダなどに使われるベビーリーフは、発芽してから30日程度の葉物野菜の若葉のことを指します。レタス・水菜・小松菜などの葉物野菜を若葉のうちに摘み取ったものがベビーリーフなのです。若菜なので柔らかく、さらに栄養価も高い野菜です。
葉物野菜がミックスされているベビーリーフ
ベビーリーフは、レタス類・ルッコラ・水菜・小松菜・ほうれん草など多種の葉物野菜がミックスされていることが特徴です。数種類の野菜を一度に摂ることができます。いろいろな味を楽しめますし、形や色も様々なので見た目でも楽しめます。「ベビーリーフミックス」や「ミックスリーフ」などの名前で販売されています。
家庭で簡単に栽培できるベビーリーフ
ベビーリーフは、日当たりのよいスペースがあればベランダや室内でも簡単に栽培することができます。むしろ露地栽培よりは害虫の被害が少なくなります。種まきから1か月ほどの短期間で収穫できるので、初心者にもおすすめです。少しずつ収穫すれば、無農薬の新鮮なサラダを数回楽しむことができます。
ベビーリーフの長所
- 柔らかくて栄養価が高い
- 数種類の葉物野菜を一度に摂れる
- 栽培が簡単で短期間で収穫できる
ベビーリーフの栽培方法
ベビーリーフの栽培は他の野菜の栽培に比べると簡単で初心者向きです。ここでは、ポイント別に栽培のコツについてご説明します。
種まきの時期
ベビーリーフの栽培に適している温度は15度~20度です。地域によって多少前後しますが、種まきは4月~6月、9月~10月ごろが適しています。室内で栽培する場合は、日当たりがよく温度管理ができる場所であれば、どの季節でも栽培は可能です。ただし、初心者の方は、真夏と真冬は避けた方がよいでしょう。
栽培環境
日当たりがよく風通しのよい場所が適しています。ベランダなど戸外で栽培する場合は、半日陰の暑くなりすぎない場所がよいでしょう。室内で栽培する場合は、日当たりのよい窓辺が最適です。露地栽培もできますが、虫が付きやすいので初心者にはおすすめできません。ベビーリーフ栽培農家では、ビニールハウス内でしっかりと防虫対策をして栽培しています。
種の選び方
ベビーリーフ用のミックスの種が販売されています。レタス類が中心のものや、菜っ葉中心のもの、フレンチ向けのミックス、有機種子など種類は豊富です。自分の好みにあう種を探してみるのも楽しいですね。農家や家庭菜園で葉物野菜の栽培をしている方は、葉物野菜の残った種をミックスするという方法があります。若葉のうちに収穫すれば、ベビーリーフとして食べられます。
用土
ベランダや室内で栽培する場合は、野菜用の培養土が手軽です。ベビーリーフ用の培養土も各種販売されています。畑や庭に露地植えする場合は、種まきの2週間前に苦土石灰をまいて土とよく混ぜます。その1週間後には肥料をよく混ぜて準備しておきます。
水やり
種まき後は、種が乾かないようにこまめに水やりをします。種が水で流れないように霧吹きで水やりをしたり、じょうろの場合は静かにそっと水をやります。発芽後は、土が乾いたらたっぷり水をやります。
肥料
元肥を与えていれば、最初の収穫までは追肥の必要はありません。1度目の収穫の後に、液体肥料を与えます。また、生育が悪い場合(葉の色が薄い・生育が遅い)も、液体肥料を与えます。
ボタニ子
次ページからはベビーリーフの病害虫について解説していきます。
出典:筆者撮影