マイヤーレモンの収穫
実のつく植物を育てる醍醐味といったら、やっぱり収穫の時期です。とれたてのマイヤーレモンを使ったお菓子やお料理は、想像するだけでもさわやかな気持ちになりますね。収穫に適した時期やポイントについて、確認していきましょう。
「四季咲き性」という特徴
レモンには「四季咲き性」という特徴があります。5月と7月、そして9月~11月と、それぞれの季節に花が咲くというものです。特にあたたかい時期、5月に開いた花を大切に育てて、実の収穫に導きましょう。それ以降の季節に咲いた花は、成長の途中で寒い時期が訪れるため大きな実に育つことはありません。
収穫の時期
収穫の時期は11月の中旬ごろから、遅くとも翌年の1月ごろまでに終わらせましょう。目安となる大きさは、もっとも太った部分で直径50mm程度です。12月に完熟した「イエローレモン」もおいしいですし、それより前に収穫した「グリーンレモン」もさわやかな香りが楽しめますよ。収穫の際は手でもぎらず、ハサミでカットしましょう。
マイヤーレモンの食べ方
マイヤーレモンは普通のレモンに比べて皮が薄いので、実や果汁だけでなく皮まであますところなくお料理で楽しめるのが嬉しいですね。どんなレモンを選んだらいいのかのポイント、特徴を活かしたレシピなど、おいしい食べ方についてご紹介します。
マイヤーレモンの旬の時期
マイヤーレモンの旬の季節は冬です。国産のマイヤーレモンの場合、収穫自体は10月ごろから始まっています。最初は少し酸味が強いですが、12月下旬を過ぎると皮もオレンジに色づいた、甘みの増したマイヤーレモンが流通するでしょう。
おいしいマイヤーレモンの選び方
皮にハリがあって、色が濃いものがおいしいマイヤーレモンです。よりオレンジ色の方を選べば、甘みの強いものを食べられるでしょう。さわやかな香りや適度な酸味もほしい場合は、皮の色が黄色みがかっていたり、黄緑色をしているものを選べばOKです。また、重さも判断ポイントになります。重さの違いは果汁量の違いなので、なるべくずっしりとした重さを感じるものを探すとジューシーなマイヤーレモンを見つけられます。
マイヤーレモンの保存方法
マイヤーレモンは乾燥してしまうと風味が逃げてしまうので、ポリ袋に入れたりラップに包んだりしたあと、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。上手に保管すれば1ヶ月程度は持ちますが、なるべく早めに使う方が香りも味もよいのでおすすめです。カットした残りも、同じようにラップに包んで野菜室保存でOKです。こちらはカットしていないものよりもさらに、早めに使い切りましょう。
マイヤーレモンを使った料理
マイヤーレモンはレモンやオレンジと同じように、酸味やさわやかさを活かしたレシピに大活躍です。季節感あふれる料理を4つご紹介しますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
マーマレード
まずは王道のマーマレードです。作り方はほかのレモンやオレンジと同じで、果汁と果肉をグラニュー糖と一緒に煮込みましょう。できあがった直後はサラッとしていても、冷めていくにつれて粘り気が出るので大丈夫ですよ。
はちみつ漬け
こちらも定番、はちみつ漬けです。マイヤーレモンで作ることで、自然な甘さが楽しめますね。レモン自体の甘さがかなり強いため、はちみつは少なめで大丈夫です。漬けてから1ヶ月くらいまでが食べごろですよ。
マドレーヌ
柑橘系を使ったスイーツの定番、マドレーヌです。皮と果汁を生地に練りこみ、上にもレモンの輪切りをトッピングしましょう。マイヤーレモンのさわやかな風味と、バターの香ばしさがたまりません。
レモンパスタ
マイヤーレモンの風味は、お菓子だけでなくお料理にもぴったりです。丸ごとおろしたレモンの皮と、たっぷりしぼった果汁を使ったソースで、オイル系のパスタはいかがでしょうか。しつこくないながらもいつものあっさり系パスタとは違った旨味を引き出してくれますよ。
まとめ
生食でも食べやすい甘みとさわやかな酸味が、マイヤーレモンの魅力ですね。初心者でも簡単に栽培できるので、柑橘系が好きな方はぜひ育ててみてはいかがでしょうか。自分で育てたレモンの木から収穫した実は、きっと格別においしいですよ。
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出典:写真AC