ポップコーンの栽培・育て方【畝作り~植え付け】
畝作り
地植えの場合は、まず幅約30cm高さ約15cmの畝を作ります。苗が成長したときに葉が触れあうくらいの距離感で植えると受粉成功率が上がるため、畝は2列以上作るのがおすすめです。畝間は約90cmとってください。
マルチング
ポップコーンの種まき時期は3月~5月上旬ですが、発芽適温は25℃~30℃と高めのため、地植えの場合は土の温度を保つためにもマルチングをしましょう。土表面を黒ビニールやワラで覆うだけで大丈夫です。プランター栽培の場合は、種まき後に日当たりのよい場所や室内に移動できるならマルチングはしなくて構いません。
種まき
地植えの場合
地植えの場合は、畝に株間を約30cmとり、植えたい分だけ深さ2~3cmの穴を開けましょう。1つの穴に3~5粒の種をまき、上から軽く覆土したら、たっぷりと水やりしてください。
プランターの場合
プランターに鉢底石とネットを敷き、上から用土を8分目まで入れます。株間を約30cmとり、約2~3cmの深さの穴を開けましょう。幅60cmの大型プランターであれば2~3カ所を目安にしてください。1つの穴に3~5粒の種をまき、軽く覆土し、水をたっぷり与えたら完了です。
ポップコーンがなかなか発芽しません。どうしたらよいでしょう?
ポップコーンが発芽しない原因は、「温度」にある場合が多いです。プランターであれば日当たりのよい場所に移動させてください。地植えの場合はしっかりとマルチングをして地温を下げないように努めましょう。マルチングしても発芽しないようであれば、育苗ポットに種まきし、日当たりのよい場所で発芽させてから植え付けてください。
発芽までの管理
発芽までの管理で大事なのは、温度と水やりです。発芽適温が高めのため、日当たりのよい場所で管理しましょう。屋外が寒いと感じるようであれば、プランターは室内に移動させるのもおすすめです。地植えの場合はていねいなマルチングで対応してください。乾燥しないように毎日水やりが必要です。
間引き
ポップコーンの株を大きく育てるためにも、発芽後の作業で大事なのが間引きです。草丈が約15~20cm、本葉が5~6枚になったタイミングで、元気なものを1本残して間引きましょう。引き抜くと残したい株の根を傷つける可能性があるため、根元からハサミでカットするのがおすすめです。
植え付け
ポップコーンは直まきで育てるのが一般的ですが、育苗ポットで発芽させてから植え付けても構いません。種から育てるのが難しい方は、苗を購入して植え付けるのもおすすめです。種まきのときと同様に、畝やプランターの準備をしましょう。植え付けたい場所に苗よりも一回り大きな穴を開けて植え付け、苗元に土を軽くかけて完了です。
ポップコーンの栽培・育て方【日常管理】
置き場所
ポップコーンは日光が大好きな植物で、日陰ではなかなか成長しません。朝も夕方もしっかりと苗に日の当たる場所で育ててください。加湿状態が苦手なため、風通しのよい場所が適しています。
水やり
ポップコーンは乾燥が苦手で、水切れすると成長が悪くなります。「種まき~発芽までの間」「雄穂が咲いた後」「受粉後」は、土が軽く湿った状態が続くように気にかけて水を与えてください。そのほかの期間も、土表面が乾燥する少し前に水やりしましょう。
追肥
ポップコーンはとうもろこしと同様に「肥料食い」といわれるほど肥料の吸収がよい植物です。苗を大きく育てるためにも追肥をしっかりと与えましょう。追肥のタイミングは「草丈が40~50cmになったころ」「株の先端に雄穂ができたとき」の2回です。株と株の間に一握りの化成肥料やぼかし肥料を施し、土とざっくり混ぜてください。
ボタニ子
病気対策
ポップコーン用の品種のとうもろこしは、病気には比較的強い性質を持っています。乾燥が苦手なためたっぷりと水やりする必要がありますが、極度な加湿状態が続くと病気にかかる可能性が上がります。水やり時は土の状態をしっかりと確認し、風通しのよい場所で管理するなど、水はけのよい環境づくりに努めましょう。
害虫
ポップコーン用のとうもろこしを栽培するときに気をつけたいのは、「アワノメイガ」です。幼虫が茎や果実に入り込むと駆除するのは難しいため、被害を確認したらすぐにその部分を切り落としてください。種まき時から防虫ネットを使うか、コンパニオンプランツを植えると予防効果が期待できます。薬剤散布も効果的です。
ボタ爺
ポップコーン用のとうもろこしの近くには、インゲンマメやエダマメをコンパニオンプランツとして植えるとよいぞ!
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適応害虫 | アオムシ、アワノメイガなど |
肥料を与えた際に土を株元に寄せておくと、苗がしっかりまっすぐに根付くよ!