子持ち蓮華の育て方④:増やし方
お気に入りの多肉植物はたくさん増やしたいですよね。園芸店などでたくさん購入するにはお金がかかってしまい、なかなか難しいものです。しかし、子持ち蓮華は株分けや挿し芽など簡単な方法でたくさん増やせます。何かのきっかけで育たない・しおれるなど思わぬトラブルによって枯れてしまう可能性もあるため、元気なうちに保険株を作っておくことをおすすめします。
増やす時期
子持ち蓮華を増やすおすすめの季節は、春・秋です。成長期の春・秋は、植え替えだけでなく、増やすにも最適な時期といえます。植え替えに適さない夏・冬も、同様に増やすには適していません。ぜひ、春・秋は株を増やしたり大きくしたりするなど、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
株分けでの増やし方
子持ち蓮華は株分けで増やせます。鉢からそっと株を取り出し、土をていねいにはらいます。このとき、古い根があったら取り除いておきましょう。ひと手間で、根詰まりを防げます。株は、それぞれに芽がついているように手で分けます。最後に鉢に土を1/3入れ、真ん中をくぼませてそこに植え付けましょう。
挿し芽・挿し木での増やし方
子持ち蓮華は挿し芽・挿し木でも増やせます。子持ち蓮華は親株からぴょんぴょんと伸びるランナー(子株)が出てきます。ランナーは地面に接地すると根が出て育つのです。そのままでも自力で増えますが、ランナーをカットして土の上に置くと発根するため、挿し芽・挿し木ができます。カットした切り口は数日日陰で乾かしてから新しい土に植えると雑菌が入らず、病気にかかるのを防げます。
子持ち蓮華の根腐れを防ぐ方法
大切に育てた植物が大きく育たない、もしくは枯れてしまうとがっかりしてしまいますよね。その原因のひとつに根腐れがあります。根腐れとは根が酸素を吸えない状態に陥り、葉がしおれてしまったり、葉の色が黄色や茶色に変色してしまったりするなど見た目で判断できます。早めに対処すれば元気を取り戻すため、普段からよく観察して根腐れを防ぎましょう。
水を与えすぎない
土がまだ濡れた状態なのに、さらに水やりをしていませんか?土が湿った状態で水やりをしてしまうと、根が濡れた状態が続いてしまいます。根が酸素を吸い上げられなくなり、根腐れを起こしてしまうのです。もともと葉や茎に水を蓄えるのが特徴の多肉植物は、他の植物より水やりのタイミングが少なめです。しっかり土が乾いているか確認をしながら水やりをしましょう。
素焼き鉢に植える
素焼き鉢とは粘土を高温で焼いた鉢で、釉薬(うわぐすり)を塗らないのが特徴です。とても通気性がよく、鉢自体が吸水性を持っているため多肉植物にぴったりです。余分な水分を鉢が調整して、土を早く乾かし、根腐れを防ぎます。
水はけのいい土に植え替える
保水力のある土に植えてしまうと、水はけが悪くなってしまいます。したがって、サボテン・多肉植物用の土や、赤玉土や鹿沼土をブレンドした水はけのいい土に植え替えましょう。根腐れが起こりづらい環境に変えられます。また、定期的に植え替えをすると根の状況も確認でき、古い根をカットして整えられます。
子持ち蓮華の葉焼けを防ぐ方法
葉焼けしてしまった葉は残念ながら元には戻りません。葉焼けを起こさないように管理していくことが大切です。特に子持ち蓮華は夏の暑さに弱いため、うまく日差しを遮ってあげると葉焼けを防げます。どのような方法があるのか、具体的に見ていきましょう。
ボタニ子
葉焼けしてしまった葉は元に戻らないんだね!葉焼けしないように注意しなきゃ!
遮光シートを使う
日差しが強くなる夏は風通しのよい半日陰で育てるのがおすすめですが、難しい場合もあります。そこで使用するのが遮光シートです。遮光シートを使えば、強い日差しを弱めてあげられます。遮光率が30%や50%などいくつか種類があるため、育てている環境によって遮光率を変えるのがおすすめです。遮光シートをうまく利用して葉焼けを防ぎましょう。
強い日差しにいきなり長時間当てない
購入してきたばかりの子持ち蓮華をいきなり強い日差しに長時間当ててしまうと、葉が焼けて黒くなってしまいます。特に室内で販売されていた場合は、レースのカーテン越しなどのやわらかい光の当たる場所から始め、午前中の屋外で数時間置いてみるなど少しずつ慣らしていくと葉焼けを防げます。
水は葉にかけない
じょうろで葉の上から水やりをすると、葉と葉の間に水が溜まっていることがあります。その状態で日に当たると水がレンズのようになり、光が集まって葉焼けを起こしてしまいます。なるべく葉に水がかからないように、水差しなどで土へ直接水をかけるようにしましょう。
まとめ
子持ち蓮華は、繁殖力のある多肉植物です。子株が伸びる姿はかわいらしく、お世話か楽しみになるでしょう。水やりや日差しを調整してあげると、どんどん元気に育ちます。ご自身で増やす醍醐味も実感できるため、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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出典:写真AC