はじめに
ここ最近、多肉植物がブームになっており、寄せ植えで使用したりご家庭で育てたりしている方も多いのではないでしょうか?多肉植物にはさまざまな種類があり、同じ多肉植物でも見た目は全く違うものもたくさんあります。今回はその中でも特に人気の高い、リトルミッシーの上手な育て方や管理方法、増やし方についてご紹介します。
リトルミッシーとは
リトルミッシーは英語で『小さなお嬢さん』という意味です。緑の葉っぱに白い縁取りとピンクのステッチが特徴的です。見た目からよくセダム属と思われがちですが、リトルミッシーはベンケイソウ科、クラッスラ属に属します。
グランドカバーにも最適
クラッスラ属といえば金のなる木や火祭りが有名ですが、これらと同じ属性です。リトルミッシーの花は4月から9月にかけて小さい白い花が咲きます。横に広がるように育つのでグランドカバーや寄せ植えの隙間に最適です。
ボタニ子
そうだね!頑張って元気いっぱいに育てよう!
リトルミッシーの育て方①(土と肥料)
まずは、育てていくなかでとても大切な土と肥料についてご紹介します。植物を育てる土にはたくさんの種類があり、それぞれ特徴があります。保水力が高い土や水はけのよい土、粒の大きさが大きいものや小さいものなどさまざまです。肥料にも固形のタイプや液体のタイプなどがあり迷ってしまいますよね。
土について
土は水はけのよいものを
リトルミッシーは水はけのよい土が大好きです。初心者の方は、市販されているサボテン・多肉植物用の土を使うと簡単に水はけのよい土が手に入ります。また、自分で土をブレンドされている方もいて、育てる場所や環境に合わせて配合しています。鹿沼土・赤玉土・軽石・腐葉土などを独自の配合で混ぜ合わせてオリジナルの土を作るのも楽しみの一つです。はじめは市販の土を使用し、慣れてきたら環境に合わせた土づくりに挑戦してみるのもおすすめです。
肥料について
多肉植物はあまり肥料を必要としない植物です。しかし、植え替えを長期間していない時や、葉に元気がない時に適量を使用する事によって元気に大きく育てる事ができます。ここでは肥料の種類と特徴、どんな時に使用するかをご紹介していきます。
固形肥料
ゆっくりと効果が長く効く肥料です。表面をコーティングされており、少しずつ溶け出していくのが特徴です。よく使用される肥料で、植え付けの際に土に混ぜたり、元気がなくなってしまった植物の根元に撒いたりして使用されます。効果がゆっくりなので、肥料が効きすぎてしまう心配がなく、トラブルの防止にもなります。ですが与えすぎはよくないので少なめにしましょう。もし足りないなと感じた際は、後から追肥で根元に撒く事ができるので安心です。
液体肥料
液体状の肥料で、主に水に薄めて使用するものが多いです。固形肥料に比べてすぐに効きますが、約10日ほどで効果が薄くなります。葉っぱが間延びしてしまったり元気がなくなってしまったりする時に水やりのタイミングで与えるのが良いでしょう。ですが与えすぎてしまうと肥料焼けを起こしてしまったり、根が傷んでしまったりするので少なめを心がけて与えるのがポイントです。
ボタニ子
肥料はあげすぎも良くないんだね!少なめからはじめて様子を見ながら使っていこう!
リトルミッシーの育て方②(水やり)
多肉植物の特徴は他の植物よりも、茎や葉っぱに水分を蓄える事です。そのため水やりの回数が少なく育てやすいです。そのなかでもリトルミッシーは管理がしやすく初心者にとってもおすすめ!では実際にどのように水やりをするのが良いか、詳しくみていきましょう。
土が乾いているか確認する
リトルミッシーは乾燥している土を好みます。そのため、水やりは土の乾き具合をよく観察して行う必要があります。例えば、土が湿っている状態でさらに水やりをしてしまうと、根腐れや蒸れを起こしてしまう事があります。なお、多肉植物が枯れる原因のひとつは水やりのし過ぎから起こる根腐れや蒸れです。では、どうすれば土が乾いているかわかるのか?その確認方法を3つご紹介します。
割りばしや木のマドラーを鉢にさす
鉢の隅に割りばしや木のマドラーをさしておく事によって、土が湿っている場合は割りばしやマドラーも濡れています。鉢から引き抜いて触ってみた時に湿っていればまだ土が乾ききっていないという事になるので水やりのタイミングが分かりやすいです。特に初心者の方にはおすすめの方法です。
表面に鹿沼土を敷く
鹿沼土とは栃木県鹿沼地方で取れる酸性の軽石です。乾いている時は白く、濡れている時は茶色くなるので一目見るだけで湿っているか乾いているかが分かります。この鹿沼土を表面に敷いておくと表面が乾燥してきたか色で判断する事ができます。ただ、土の中まで乾いているかは見ただけでは分からないので注意が必要です。
鉢の重さを量る
土が乾いた状態の鉢を手に持って重さを量ります。その後、たっぷりと水やりをした後に再度鉢を持って重さを比べます。この差を覚えておけば、鉢を持つだけで水やりのタイミングかどうかが分かるようになります。道具も必要ありませんが、重さを感覚で覚える必要があります。
春と秋の水やり
多肉植物には成長期と休眠期があります。春と秋は成長期にあたるので、ぐんぐんと元気に育ちます。この時期は成長するためにたくさん水を必要とするのでたっぷりお水をあげます。土の水分がなくなっているかどうかをしっかり確認したらたっぷりと与えましょう。
春と秋の水やり
- 1~2週間に一度、土が乾いたらたっぷり水やりをする。
夏と冬の水やり
成長期の春・秋とは逆に夏と冬は休眠期となるため、成長が停滞します。育ちが悪いからと肥料をたくさんあげたり水をたっぷりあげるのはNGです。あまり成長しないので水がそれほど必要なくなります。その時にたっぷりとお水をあげてしまうと土が湿っている状態が続いてしまい、蒸れたり根腐れの原因になったりします。ですので夏と冬は控えめの水やりを心がけましょう。
夏と冬の水やり
- 土が乾いたら軽く湿る程度に水やりをする。
私ずっとセダム属だと思ってたけど、クラッスラ属だったんだね!白い花、見てみたいな!