レモンマートルの育て方！植え付け方法や水やり・肥料・増やし方！

レモンマートルは生育が早く、特に庭植えの場合は大きくなります。あまり枝葉がしげると風通しも悪くなり、蒸れる原因となりますので剪定作業は必ず行いましょう。剪定した枝は挿し木に利用できますし、葉はハーブティーや入浴剤に利用できます。

剪定時期は5～10月の間、寒くなる前に済ませます。特に強めに剪定をする場合には5～6月にしましょう。節のすぐ上をわきから伸びた枝は残すようにして中心の枝は切ります。徒長した枝を切るようにして、樹形をととのえていくようにします。小さめに育てたい場合は、長めに枝を切るなど強めの剪定をするとある程度大きくなるのを抑えられます。

剪定をしてあまった枝があれば挿し木をしてみませんか？発根率はあまり高くありませんが、手順は簡単です。ぜひ、チャレンジしてみてください。

挿し木は真夏と真冬をさけた時期に行います。特に5～6月と9～10月ごろの気候の穏やかな時がいいでしょう。真夏以外に剪定をすれば同時に挿し木をすることができるので効率的です。

挿し木の枝は、木質化した部分を使うようにすると成功率が上がります。手順は次の通りです。

1. 枝を10～15センチに切り、下の切り口は斜めにします。
2. 先端以外の葉をすべて落とします。
3. 斜めにした切り口を2時間～１晩水にさして、吸水させます。
4. ポットか小さめの鉢に挿し木用培養土もしくはバーミキュライトをいれ、水にさしておいた枝を土にさします。
5. 発根して、新しい葉が十分に伸びてくるまで水をきらさないようにし、根が十分に伸びたら鉢などに植え替えます

オーストラリアの先住民族であるアボリジニは古くからレモンマートルを薬草として利用したり、料理に使ったりしてきました。そんなレモンマートルは香りだけでなく、体に嬉しい効能がたくさんあります。ここでは、そんなレモンマートルの利用方法や効能などをご紹介します。

レモンの香りを発するのはどういった成分によるものかご存知ですか?これは「シトラール」と呼ばれる柑橘系芳香成分によるものです。シトラールはレモン、オレンジやレモンヴァーベナ、レモングラスなどにも含まれ、レモンマートルにも同様に含まれます。一説ではレモンマートルにはレモンの約20倍ものシトラールが含まれるとか。シトラールは精油の主成分としても使用されるもので、さまざまな効能を持ちます。

• 鎮静作用
• 鎮痛作用
• 抗菌作用
• 抗炎症作用

このようにさまざまな効能を持ちます。他にも血行促進、美肌作用など効能は多くあります。しかしシトラールは刺激が強いためエッセンシャルオイルなどを直接肌に塗ることは避けましょう。その場合は0.5％の濃度に薄めて使います。

レモンマートルの葉は1年中収穫することができます。ぜひ、摘みたての葉を使ってフレッシュなハーブティーを楽しんでみましょう。摘みとった葉には数か所の切れ目を入れ、ポットかカップに直接入れます。そこに沸騰したお湯を入れてお好みの濃さになるまで待てば、フレッシュレモンマートルティーの出来上がりです。収穫した生の葉は密閉瓶に入れて冷蔵保存しておくこともできます。また、乾燥させてガラス瓶に保存しておけば香りが逃げません。

レモンマートルティーを飲むのは1日500～1000mlまでにするようにしましょう。飲みすぎると胃痛や嘔吐を引き起こすことがあります。空腹時に飲むことも避けたほうがよいでしょう。また、子宮収縮作用があるも言われています。妊娠中の方は主治医と相談してから摂取してください。エッセンシャルオイルを塗ることも同様に確認をとってからのほうが安全でしょう。

枝を剪定するなどして、大量に葉が余った時は入浴剤にしてみましょう。葉を乾燥させてメッシュの袋（目の細かい洗濯ネットなどが便利）に入れて浴槽へ。いつものお風呂タイムがさわやかなレモンのお風呂に早変わりです。含まれるシトラールの作用で血行を良くし、美肌促進効果も期待できるのでスキンケアにも一役買ってくれることでしょう。

レモンの香りがさわやかで、庭木としても鉢植えにしても手軽に育てられる樹木です。水をやりすぎないようにすることと、冬の寒さにさえ注意すれば1年中レモンの香りを楽しむことができます。初夏から夏にかけて咲く白い花は目にもさわやかです。ぜひ、お家で栽培してハーブのある素敵な生活を楽しんでみてくださいね。