アブラムシの予防方法
アブラムシは繁殖力が高く、それは、一匹がひと月で一万匹にも増えるとデータがあることから分かるように、あっという間に大量発生してしまいます。なので、一度付いてしまうと、なかなか退治がムズカシイのがアブラムシです。アブラムシを寄せ付けない方法を紹介します。
アブラムシの予防方法①:特性を利用して予防
空中を飛ぶアブラムシは、大好きなレモン色や鮮やかな濃黄色を目標に地上におりてきます。なので、花や野菜などの植物を栽培するときの支柱や誘引テープ、ひもなどには黄色のものを使用すると、アブラムシを招いてしまいます。反対に、アブラムシの好む色を利用して、アブラムシをおびき寄せて退治・撃退する方法も効果があります。しかし、この場合、近くに黄色い花をつける植物があると逆にアブラムシを招くことになってしまうので注意が必要です。
アブラムシの予防方法②:苦手な銀色キラキラで予防
アブラムシは銀色の反射光が嫌いです。アブラムシが嫌いなキラキラした銀色のテープなどを食物の周りに張り巡らせるのが効果的というわけです。農家ではこの方法を利用して飛ぶアブラムシを防除しています。園芸店ではシルバーテープの他にマルチなども販売されていますが、少々値段が張ることがデメリットです。家庭菜園ではCDディスクなどを利用する方法もあります。
アブラムシの予防方法③:シャットアウト作戦で予防
これまで、書いたように、アブラムシの繁殖力はすさまじく、アブラムシが飛来した花や野菜など植物へのウイルスの媒介は、容易に防ぎきれません。無農薬で栽培する場合は特に、退治・撃退するより前に、防虫ネットなどで飛ぶアブラムシを予防する対策をとるのも大切なポイントです。人間が蚊から身を守るために蚊帳を使っていたように、作物自体を覆ってアブラムシの飛来の予防対策をしましょう。
アブラムシの予防方法④:嫌いな香りで予防
コンパニオンプランツをごぞんじでしょうか?コンパニオンプランツとは、異なる植物の成長を手助けします。それだけでなく、害虫が嫌いな匂いや成分を放つ効果がある植物です。たとえば、唐辛子、ニンニク、ニラ、生姜、アブラムシが嫌いなハーブなどを植え付けておくと、アブラムシは嫌いなにおいを避けます。そのため、アブラムシの予防に効果があるわけです。嫌いな匂いで撃退しましょう。
アブラムシの撃退方法
アブラムシは繁殖力が非常に高く、一度付着してしまうと、退治・撃退することがムズカシイのがアブラムシです。つまり、アブラムシを見つけたらアブラムシが大量発生する前に対策をとることが必要なわけです。大切な花や野菜を守るために、退治、撃退する方法を紹介します。
アブラムシの撃退方法 無農薬編①:手で取る
家庭菜園の野菜や鉢植えの花など、目で確認できる範囲にアブラムシが数匹付着している程度であれば、手で取るのが一番確実で効果があります。ほおっておくとあっという間に増えてしまうので、毎日観察するとよいです。おすすめは、竹串を使って取り除く方法です。
材料
竹串 2本
使い方
竹串2本をお箸を使うようにもち、掴んで除きます。
ポイント
駆除したアブラムシを入れる受け皿をよういします。他の植物に飛び移らないよう気を付けます。
アブラムシの撃退方法 無農薬編②:水で洗い落す
家庭菜園で育てる野菜には農薬を使いたくないという、そんな、無農薬でアブラムシを駆除したい場合におすすめなのが、水で洗い流す方法です。方法は、歯ブラシなどを使い、作物を傷つけないよう注意しながらやさしくこすり落とします。
材料
- 歯ブラシ 1本
- 水を入れる容器
使い方
歯ブラシを水に浸しながら、アブラムシをこすり落とします。
ポイント
作物を傷つけないようにやさしく駆除します。他の植物に飛び移らないよう気を付けます。
アブラムシの撃退方法 無農薬編③:民間療法を活かす
牛乳スプレーで退治する方法
アブラムシの数が少ない場合は、牛乳スプレーで退治する方法もあります。牛乳の膜で包まれたアブラムシがその膜が乾燥したときに収縮する原理を用いて、アブラムシが呼吸ができないようにして退治します。身近なもので手軽に退治したい方におすすめの方法です。粉ミルクも利用できます。それは、牛乳スプレーで退治する方法と同じ殺虫のしくみです。粉ミルクを100倍程度に薄めてスプレーします。
材料
- 霧吹き
- 牛乳の原液
使い方
- 霧吹きの容器に牛乳を入れ、アブラムシに噴きかけます。
- 牛乳が乾燥するのを待ちます。
- 水で牛乳を洗い流します。
ポイント
- 牛乳を早く乾燥させるために、よく晴れた日の午前中に行うのがおすすめです。
- アブラムシを牛乳の膜で覆い圧死・窒息死させることではじめて効果が期待できます。
- 付着にムラのでないようにまんべんなく噴きかけてくださいね。
アブラムシの撃退方法 無農薬編④:食品成分の殺虫剤で退治
農薬に抵抗がある場合は、食品成分から作られた殺虫剤の使用もおすすめです。成分は主にでんぷんと油で、化学殺虫剤を使用していないので自然や人にも優しいのが特徴です。アブラムシを食品成分の膜で包み圧死・窒息死させることではじめて効果が期待できます。つまり、即効性は少ないです。なので、植物の様子をこまめに確認し、アブラムシを見つけた時に都度スプレーする対策で、アブラムシの数を徐々に、確実に減らしましょう。
使い方のポイント
アブラムシを食品成分の膜で包み圧死・窒息死させることではじめて効果が期待できます。付着にムラのでないようにまんべんなく噴きかけましょう。
アブラムシの撃退方法 無農薬編⑤:天敵のテントウムシで退治
弱肉強食の昆虫の世界で、アブラムシの天敵はテントウムシです。大食漢のテントウムシは1日に50~100匹のアブラムシを食べます。なので、アブラムシの天敵のテントウムシを呼び込みアブラムシを退治してもらうのも撃退方法のひとつです。
ポイント
自然界の生き物の捕食の関係を利用するので、人や自然に優しいアブラムシの退治方法です。テントウムシを探しても、気づいたら飛び去っている。なんてこともしばしばです。そのため生物農薬として「飛ばないナミテントウ」など販売されています。
アブラムシの撃退方法 農薬編
もちろん、農薬でも使用アブラムシを効率的に駆除できます。農薬には、水で薄めて噴きかけるタイプと、粒状で置き肥に利用できるタイプなど種類はさまざまです。しかし、薬剤を長期間使用していると、耐性ができて、効果がでにくくなることも。なので、使用用法は正しくまもりましょう。
まとめ
「アブラムシの退治・予防対策!花や野菜から駆除するための方法」を紹介しました。アブラムシからガーデニングの花や、家庭菜園の野菜を守るためにも、まずは、飛来を防ぐ対策をしましょう。そして、大量発生させなように退治・撃退しましょう。そのためにも、花や野菜などの植物を日々観察しましょう。観察することが、アブラムシの飛来にいち早く気づく方法です。それが、アブラムシを退治・撃退するための第一歩です。
アブラムシの予防対策と退治・撃退するためのポイント
- アブラムシを寄せ付けないための予防対策をしましょう
- アブラムシをの飛来にいち早く気づくためにこまめに観察しましょう
- アブラムシを見つけたら徹底的に退治・撃退しましょう
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CDを利用した予防対策