パンダンリーフとは
鮮やかな緑色の葉が目を惹くパンダンリーフはニオイタコノキとも呼ばれる香りのよいハーブです。インド、タイ、マレーシア、シンガポールなどの国々では料理やスイーツの香りづけや色付けに欠かせないハーブとして日常的に使われています。そんなパンダンリーフについて詳しく見ていくことにしましょう。
基本情報
和名 | パンダンリーフ |
別名 | アダン、ニオイアダン、ニオイタコノキ、パンダナス |
学名 | Pandanus amaryllifolius |
インドネシア/マレー名 | Daun Pandan(ダウン パンダン) |
タイ名 | バイトーイ、バイトゥーイ |
英名 | Screw pine |
科名 | タコノキ科 Pandanaceae |
属名 | タコノキ属 Pandanus |
形態 | 非耐寒性常緑低木 |
樹高 | 3~4m |
原産 | 熱帯アジア |
タコノキ属
パンダンはタコノキ属の植物で、熱帯アジア原産の常緑の低木です。タコノキ属には約600もの種類があり、沖縄や石垣島に生息するアダンという植物はタコノキ属の一種です。今回ご紹介するのはその中でも熱帯アジアでよく用いられているニオイタコノキと呼ばれる香りのよい葉をもつ種類で、パンダンリーフはその葉を意味します。
パンダンリーフの特徴
熱帯アジアが原産の植物なので、暑さには強く、寒さには弱い性質で、10℃以上の気温が必要です。パンダンは雌雄異株で雌株には多数の多角形から成るパイナップルのような果実がつきます。水辺に生えることも多く、種子は繊維に包まれ、水を漂い流れ着いた場所で子孫を残して増えていきます。
葉の特徴
パンダンリーフは鮮やかな緑色の葉幅が広く長い葉は厚くて硬く、独特の甘いにおいが特徴です。繊維質なので割くとひも状になり、この性質を利用して昔から便利な素材としてさまざまな道具に加工されてきました。若い葉は切り取ってもしばらくすると再びはえるという特性をもちます。
味の特徴
パンダンリーフには特徴的な味というものは感じられません。ほとんどの場合は鮮やかな緑の色付けや甘いにおいの香り付けとして利用されます。
香りの特徴
パンダンリーフは葉を食べることは少なく、味というよりにおいを楽しむために使います。パンダンの香りは甘くバニラのようで「東洋のバニラ」とも例えられることもありますが、蒸した豆のような香りなどともいわれ、意見は分かれるところでしょう。
次のページでは、パンダンリーフの栄養と効能や使い方について解説します。