コーディアルシロップとは？簡単な意味・作り方やアレンジ方法をご紹介！

コーディアルシロップは、ハーブや果物などの成分を抽出して作ったものです。コーディアルシロップ（Cordial syrup）を直訳すると「心からの濃い砂糖水」という意味になります。つまり、コーディアルシロップは、体に優しく甘みのある濃厚な液体ということです。ドリンクとして楽しむ場合には、そのままでは味が濃いので、7～10倍ほどに希釈して飲みましょう。

代表的なコーディアルシロップの材料であるエルダーフラワーは、風邪やインフルエンザなどによいハーブです。マスカットのような爽やかで甘い香りがします。日本でも栽培できる植物で、庭で育てた生のままの花をシロップ作りに使用するのもおすすめです。また、シロップは市販のドライハーブでも作れます。

1. 鍋に水を入れて沸騰させ、火を止めてエルダーフラワーを入れる
2. フタを閉めて5分間蒸らす
3. キッチンペーパーを敷いたザルなどでこしたら、鍋に戻してグラニュー糖を加える
4. 弱火で5分間煮ながら砂糖を溶かす
5. 絞ったレモンの汁を4に加え、少し煮つめたら完成

体を温めてくれるジンジャーコーディアルシロップは寒い季節や冷え性の方におすすめのドリンクです。シロップを炭酸水で割れば本格的なジンジャーエールも楽しめます。簡単に手に入る材料ばかりなので、ぜひ手作りしてみてください。シロップの色は普通の生姜を使うと黄色に、新生姜を使うとピンク色になります。

1. 生姜を洗い、皮付きのまま薄切りにする
2. 鍋に水を入れて沸騰させたら生姜を加え中火で5分間煮る
3. 火を消してフタを閉め5分間蒸らす
4. キッチンペーパーを敷いたザルなどでこしたら、ブラウンシュガーを入れて溶かす
5. ひと煮立ちさせ、クエン酸を加えたら完成

コーディアルシロップは、あわせるドリンクを変えるだけで好みの飲み方にアレンジできます。シロップ状でドリンクに溶けやすいことも、コーディアルシロップの魅力のひとつです。1瓶あれば希釈して何杯分も楽しめるので、ぜひさまざまなアレンジ方法を試してみてください。

シンプルかつ人気のアレンジ方法は、水・炭酸水・お湯で割ることです。コーディアルシロップは、ほかに特別なものを用意しなくても水道水で割るだけで美味しく飲めます。フルーツやエディブルフラワーなどを飾るのもおすすめです。無色透明の液体とあわせることで、コーディアルシロップ本来のきれいな色も映えます。

コーディアルシロップをミルク（または豆乳）やフルーツジュースで割れば、ハーブ独特の香りが和らぎ、さらに飲みやすくなります。ジュース割りが気に入ったら、材料にフルーツを加えてシロップを作るのもおすすめです。エルダーフラワーとレモン、ジンジャーとアップルなど、フルーツ果汁とブレンドされた市販のシロップも人気があります。

コーディアルシロップを入れると、紅茶やハーブティーの風味がより華やかになります。コーディアルシロップなら砂糖と違ってホットティーだけでなくアイスティーにもそのまま溶かせて便利です。また、ハーブティーとあわせれば、シロップとハーブティーの両方の効能が期待できます。

コーディアルシロップは原液のまま使うこともでき、それ自体に甘みがあるのでプレーンヨーグルトやかき氷などさっぱりとしたスイーツによくあいます。アイスクリームやパンケーキのトッピングとしてもおすすめです。また飲むヨーグルトの入ったグラスにゆっくりと注ぐと、シロップがグラスの底に沈み、きれいなグラデーションになります。

コーディアルシロップはシャーベットやゼリーなどのお菓子作り、ドレッシングやピクルス液などの料理にも活用できます。しょうが焼きや煮魚を作るときには、果汁などとブレンドされていないシンプルなジンジャーコーディアルがおすすめです。また、カットしたフルーツにシロップを和えるだけでも美味しいデザートになります。

市販のコーディアルシロップの中には、品名に「有機」と付くものもありますが、これは有機JAS認定という厳しい品質基準をクリアした安全な商品である証拠です。市販品を購入するときにはひとつの指標として参考にしてみてください。手作りのときにも、有機ハーブを使うとより体に優しいシロップが作れますよ。