地植えに注意が必要なハーブ12選!よくあるトラブルと対策も解説!

地植えに注意が必要なハーブ12選!よくあるトラブルと対策も解説!

見た目や香りがすてきなハーブは、庭作りのアイテムとして人気があります。しかし、安易に植えるとトラブルを引き起こす「庭に植えてはいけないハーブ」も多く注意が必要です。今回は、庭に植えてはいけないハーブについて、トラブルの内容や対処方法もあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.庭に植えてはいけないハーブの特徴
  2. 2.庭に植えてはいけないハーブ①~④
  3. 3.庭に植えてはいけないハーブ⑤~⑧
  4. 4.庭に植えてはいけないハーブ⑨~⑫
  5. 5.庭に植えてはいけないハーブを地植えしたいときは
  6. 6.庭に植えてはいけないハーブを知っておこう!

庭に植えてはいけないハーブの特徴

Photo by NightingaleJ

ハーブは香りがよく、お菓子作りやハーブティー、料理にも使えるため、庭に植えておくと重宝します。花が咲くものは庭に彩りを与えてくれることから、ガーデニングの材料としても好んで使われます。丈夫で育てやすいのも魅力のひとつですが、丈夫さゆえに庭に地植えする際には失敗やトラブルを引き起こさないためにも注意が必要です。

①周りの植物の成長を妨げる

Photo bysipa

ハーブは繁殖力が強いため、近くに地植えしているほかの植物の成長を妨げることがあります。特に竹みたいな植物のように地下茎でどんどん増えるハーブは根が強く、ほかの植物が根を伸ばせず、成長悪化や枯れるなどのトラブルを引き起こしやすいです。また、横に広がって成長する匍匐性の植物も、周りの植物に絡みつくことがあるため気をつけましょう。

②近隣の家にまで侵食する

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繁殖力の強いハーブは自分の庭だけでなく、近隣の家の庭にまで根を伸ばすことがあります。庭と庭の間に敷居があったとしても、地下深くではつながっている場合が多く、安心できません。「隣の家のハーブが侵食してきたおかげで、自分の家の庭が台無しになった」と、近隣との間にトラブルが起こるケースも珍しくないため気をつけましょう。

ボタ爺

ボタ爺

増殖しやすい竹みたいな植物を植えるときは気をつける人が多いんじゃが、ハーブは小さくて愛らしいから油断することが多いんじゃ。

ボタニ子

ボタニ子

ハーブが増殖しすぎて大変になることを「ハーブテロ」とも呼ぶんだって!庭に植えるときは失敗しないように気をつけなくちゃ!

③大きくなりすぎる

Photo byHans

ハーブの中でもローズマリーのような「木」タイプは、思っている以上に大きくなることがあるため気をつけましょう。苗の段階では15cmほどであっても、地植えする環境によっては1~2mほどにまで成長するものもあります。中には「木」とわかりにくいタイプのハーブも多いため、選ぶ際にはしっかりと確認してください。

ボタ爺

ボタ爺

ローズマリーのような低木タイプのハーブは、観賞用に育てるなら問題ないんじゃが、成長して木質化すると香りが落ちるんじゃ。

ボタニ子

ボタニ子

木質化は止められないけど、遅らせることはできるよ!地植えだと難しいから、鉢植えでの管理がおすすめかも!

④抜くのが大変

Photo by NightingaleJ

「ハーブが増殖したら、抜いてしまえばいい」と思うかもしれませんが、実は一度しっかりと根を下ろしたハーブを抜き去るのは、竹みたいな植物と同様にとても大変です。引き抜くのが大仕事なのはもちろんですが、大量のハーブを扱うとむせかえるような香りにも悩まされます。また、生命力が強く、少しでも根が残っていると再び増殖を始める点も厄介です。

庭に植えてはいけないハーブ①~④

①ミント

Photo by masahiko

ミントは、鮮やかなグリーンの葉と爽やかな香りが魅力的な、シソ科の多年草の植物です。種類が非常に多く、変種は600種類を超えるといわれています。香りがよいことから、ハーブティーやお菓子、料理のトッピング、石けんや入浴剤などさまざまな用途に使われています。虫よけや殺菌効果も期待でき、家に一株あると重宝するハーブです。

植えてはいけない理由

使い勝手がよく見た目も愛らしいですが、繁殖力が強すぎるミントは「絶対に庭に植えてはいけない植物」の代表的存在でもあります。地下茎での繁殖力はとても高いうえに、種子からも増殖します。1cm程度の根やちぎれた葉からも増えるため、一度根を下ろすと取り去るのはとても困難です。重宝する植物ですが、植える場所や植え方には気をつけないと危険です。

ボタニ子

ボタニ子

「ミントテロ」っていう言葉もあるくらい、ミントは増殖するんだって。安易に植えるのは危険だよ!鉢植えでの管理がおすすめかも。

ボタ爺

ボタ爺

繁殖力の高さからグランドカバーや雑草防除にもミントは使われるんじゃが、品種選びは慎重にの!成長が緩やかなものを選ぶんじゃよ。

②ローズマリー

Photo byHansLinde

ローズマリーは、地中海沿岸原産の常緑性低木です。どこか松に似たようなさわやかな香りが特徴で、料理の風味付けや臭み消し、ハーブティーなどで楽しめ、特に西洋料理に好んで使われています。暑さにも寒さにも強い強靭な植物で、とても育てやすいです。常緑で通年緑の葉を楽しめ、冬から春にかけて青や紫の小さな愛らしい花を咲かせます。

植えてはいけない理由

ローズマリーは低木であり、2mほどにまで成長します。ミントのように横へ横へと増殖しないものの、成長とともに枝は横に張り出すことがあります。植え付け時は小さいですが、植える場所には要検討です。大きくなると木質化が進み風味や香りは落ちていきます。鉢植えなどで小さく管理するか、挿し木で新たに増やすことでハーブとして長く楽しめます。

ボタニ子

ボタニ子

ローズマリーは剪定後の枝を放置しておくと、そこから根を伸ばして増殖できるほど繁殖力が高いんだって!剪定後は速やかに処理してね。

ボタ爺

ボタ爺

ローズマリーは移植が苦手なんじゃ。一度植えた後に植え替えると枯れたり弱ったりトラブルを引き起こすことがあるから注意するんじゃよ!

③レモンバーム

Photo byMAKY_OREL

レモンバームは、別名「メリッサ」とも呼ばれる、シソ科の多年草です。ミントのような見た目ですが、レモンのような柑橘系のさわやかな香りが魅力です。摘み取ったフレッシュな葉はもちろん、ドライフラワーやアロマオイルにしても香りがよく人気があります。6月~7月に白くて小さな花を咲かせ、庭を華やかに彩ります。

植えてはいけない理由

レモンバームはミントと同様シソ科の植物であり、地植えすると地下茎でグングン増殖します。ほかの雑草の防草には役立ちますが、放っておくと辺り一面レモンバームで埋め尽くされてしまうため気をつけましょう。レモンバームの花にはミツバチがよってきやすいため、特に小さな子どもが庭で遊ぶ場合は注意が必要です。

④タイム

Photo by Alice Henneman

タイムはシソ科の植物で、低木タイプの「立性」と横に這うように成長する「匍匐性」の2種類があります。ひとつの枝に丸みのある小さな葉をたくさんつけ、春と秋にはピンクや白の小さな花を咲かせます。香りは強く肉や魚の臭みけしによく使われ、ブーケガルニとしてもおすすめです。殺菌効果が高く、煮だしたお茶はうがい薬としても活躍します。

植えてはいけない理由

匍匐性タイプは雑草防除やグランドカバーとして使われることがありますが、ミントのように繁殖力が高いため要検討です。レンガや石畳みの隙間からも芽を出すほどの生命力で、根の弱い植物を近くに植えておくと枯らしてしまうなどの失敗を引き起こす場合があります。立性タイプは低木タイプですが草丈は20~40cmなので、それほどほかの植物を邪魔しません。

ボタニ子

ボタニ子

立性タイプはローズマリーと同じく木質化するから、ハーブとして楽しみたいのならこまめに剪定するか、挿し木で新たに増やすといいよ!

ボタ爺

ボタ爺

次も引き続き、庭に植えてはいけないハーブを紹介していくよ!

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庭に植えてはいけないハーブ⑤~⑧

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