赤く美しいお茶ルイボスティー
南アフリカに自生する、マメ科の植物の葉から加工されたものが「ルイボスティー」です。赤く透き通ったお茶からは、美しさと生命力を感じられます。ノンカフェインで妊娠中の方や子どもでも飲みやすいといった点から、近年人気を集めています。おいしいだけでなく、健康づくりに役立つ優れたお茶です。
ルイボスの産地は世界でひとつ!
ルイボスは、南アフリカの中でもセダルバーグ山脈にのみ自生しています。朝晩の寒暖差は実に30℃以上と厳しい環境です。砂漠のような乾燥した山脈の中腹にルイボスは静かに根を下ろし、たくましく息づいています。現地では「不老長寿のお茶」と呼ばれ、高い生命力を誇ります。
ボタニ子
ルイボスティーは、現地の言葉で「赤い茂み」という意味があるみたい。でも、花は黄色なの。赤はお茶の色かしらね!
ルイボスティーのうれしい効果
効果①「フラボノイド」で抗酸化
ルイボスティーにはポリフェノールの一種である「フラボノイド」がたっぷり含まれています。フラボノイドには抗酸化作用があり、老化の一因の活性酵素を抑制するとされます。若々しい体作りに役立ってくれるでしょう。
効果②「ルチン」で健やかな血管に
蕎麦などにも含まれるルチンが、ルイボスティーにも含まれます。ルチンの働きにより、血液の流れをスムーズにしたり血圧降下に役立ったりするといわれます。塩分過多で高血圧になりがちな現代人にぴったりのお茶です。
効果③様々なミネラルでバランスの良い体に
その他にも亜鉛や鉄分、マグネシウム、カリウムなど数多くのミネラルが含まれています。特に、亜鉛や鉄分などは現代人に不足しがちなミネラルです。こういったものがお茶を飲むだけで効率的に摂れるとありがたいですね。鉄分などは特に妊婦さんには摂ってもらいたい大切なミネラルです。タンニンやカフェインを含んでいないというのもポイントが高いでしょう。
ルイボスティーは飲みやすい味?
ところで、ルイボスティーを飲んだことがない方が最も気になるのが「味」でしょう。ルイボスティーはどんな味をしているのでしょうか。身近なもので例えながらご紹介します。
味は「ほうじ茶のようなハーブティー」
色々な表現がされていますが、「ほうじ茶のようなハーブティー」が最も近いのではないでしょうか。砂糖のような甘みはほとんどなく、後味がすっきりしていてわずかにほうじ茶のような香ばしさを感じます。また香りはルイボス特有の香りですが、ハーブティーを連想させるような香りです。もちろん好みはありますが、飲みやすいお茶であると言えるでしょう。
ボタニ子
次のページでは、いよいよルイボスティーのおいしい入れ方を解説します。
出典:写真AC